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重陽(ちょうよう)

九條です。

今日は九月九日。
重陽ちょうよう」でしたね。
古くから「菊の節句」とも。

重陽とは、古代中国や古代日本(日本では奈良時代頃)の陰陽思想(日本独自の陰陽道ではありません)によると、陽の数(すなわち奇数)の最大数である「九」が重なる日で、陽の気(陽気)が最大となる日だと考えられていました。

古代の陰陽思想(繰り返しますが日本の陰陽道ではありませんよ)では、自然界は「陰」と「陽」との絶妙なるバランスによって成り立っています。

九月九日すなわち「重陽」の日は、陽の気が最大となり(すなわち陰の気が最小となり)、自然界において陰陽のバランスが最も大きく崩れる日なので、良くない日とされていました。

しかし、これから正月元旦に向けて次第に陽の気が減少して陰の気が増加し、再び陰陽のバランスが整って参ります。

ですから、これまで(とくに六月三十日の夏越大祓あたりから今日まで)、原因が何かよく分からない良くない事があったり、体調を崩したりされた人は、もしかすると重陽に向かって陰陽のバランスが崩れてきていたからなのかも知れません。

しかしそれも今日までです。これからは再び陰陽のバランスが整って参ります。

何か分からない良くない事があったり、体調を崩された方も、これから次第に整ってくるのではないかと思ったりしている今日この頃です。^_^


©2024 九條正博(Masahiro Kujoh)
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