【週末のバロック】J.S.バッハの『マタイ受難曲』
【今日のバロック】
九條です。
週末の夜のひとときを、優雅なバロック音楽でお楽しみ頂ければ嬉しく思います。^_^
これまで、ヴィヴァルディ、ヘンデルとバロック音楽の巨匠たちを紹介して参りまして「音楽の父」バッハを紹介しないわけには参りません。^^;
今日ご紹介する曲は、バッハの教会音楽の代表作と言える『マタイ受難曲』のなかから、よく知られている短い「コラール」(讃美歌)をご紹介致します。天国の響き。心が洗われるような歌です。
※来週末は、バッハの器楽による有名な合奏協奏曲のひとつをご紹介したいと思います。
【作曲者】
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685〜1750年/ドイツ)
【収録アルバム】
『マタイ受難曲』 BWV244(1727年4月11日初演)より
【お聴きいただく曲】
「第17番 コラール」 (1分27秒)
【ポイント】
「コラール」というのは(主にルター派教会で用いられる)讃美歌のことです。
【歌詞】
Ich will hier bei dir stehen;
Verachte mich doch nicht!
Von dir will ich nicht gehen,
Wenn dir dein Herze bricht.
Wenn dein Herz wird erblassen
Im letzten Todesstoß,
Alsdenn will ich dich fassen
In meinen Arm und Schoß.
(日本語訳)
私はここに、あなたのみもとに留まります。
私を見捨てないでください!
あなたの胸が傷つき破れるときも、
私はあなたから離れません。
あなたの胸がとどめの一突きで、
あなたが息絶えるとき、
私はこの腕と懐に、
あなたをしっかりと抱きかかえましょう。
ヨハン・セバスティアン・バッハ作
『マタイ受難曲』 BWV244 より「第17番 コラール」 (1分27秒)
それでは皆さま、佳き週末の夜、そして明日は素敵な日曜日をお過ごしください。^_^
※この『週末バロック』のシリーズは毎週土曜日の夕方か夜に投稿する予定です。
©2023 九條正博(Masahiro Kujoh)
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