最高な1日、のひとつ。
来春からの就職先が決まり、最後の夏休みが終わろうとしている金曜日に、劇場で本日公開の新作映画を3本鑑賞して、1人でバーに行った。
まず、昼前から久々の大作映画として注目されていた「TENET」を観た後、アイスコーヒーとベーグルを食べながらパンフレットの解説を読んで最高の快楽を味わい、京都アニメーションの作品の中でも大好きなシリーズの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」でハンカチを握りしめ、それけらハッピーアワー中のパブでジャンボサイズのウォッカクランベリーを味わい、大好きなBUMP OF CHICKENの新曲が主題歌になっている「思い、思われ、ふり、ふられ」を観終わる頃にはもう夜9時。最近は飲食店の閉店時間が軒並み早く、ラストオーダー終了との看板に何度か落胆しつつ、辿り着いた店でタコのカルパッチョとジェノベーゼとウイスキーを美味しくいただいた。
実際に体験したことを出来る限り簡潔に書くだけでも結構長い文になったことから今日がいかに濃密で充実した日だったかは伝わるのではないだろうか。着心地が最高な私服を着て出かけて、観たい映画を公開日に好きなだけ観て、自分の都合の良いタイミングで好きなものを飲み食いして、夏の終わりの心地よい夜風を感じながらひとり気ままに街を歩く。今日しか出来ないことをできるこの自由を謳歌して、最高の時間を過ごすことができた。楽しみにしていた映画もとても面白かったから、もう「最高に最高」と言う他ない。
2020年、地元開催のオリンピックと国内外への旅行を楽しみにしていた夏は訪れることはなかった。しかし、形は変われど、私は今最高な時間を過ごしながら学生時代の夏休みを終えようとしている。こんな時間が過ごせることに感謝したい、と言ったら綺麗事が過ぎるだろうか。
いつか今より多くのことを抱えて苦しみに溺れてしまった時に、今日のことを思い出して自分を救う助けになるよう、こんな「なんでもないけどすごく楽しかった日」の記録を残しておこうと思う。
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