【勉強法】ただ繰り返し勉強していませんか?ただの反復学習より15%も点数が伸びる勉強法!!
反復学習でいい成績は取れる?
僕は英語があまり得意ではありませんでした。それでも英単語の勉強をするときにはもっぱら量をこなし、しかも直近のテストではそれなりにいい点をとってクラスでトップになることもありました。疑う余地なんかありません、結果が出ているのですから。
こんな風に、「勉強は積み重ねだ!」と確信している人は多くいると思います。この言葉を誰もが聞いたこと、あるいは誰かにいったことがあるんじゃないでしょうか?僕はどちらもやった人間の一人です。
しかし、「先月までは解けていた数学の問題が今月になったらすっかり忘れていた!」って経験をした人もいるのではないでしょうか。練習は十分にしていたはずなのに。
逆に、大して勉強していないはずのクラスメートが悠々と数学でトップを取り続けたりすることもあります。才能か?秘密の裏口があるのか?教師と結託しているのか?そんなことがどうしても頭をよぎるものです。それでも、自分の方法を疑ったことは一度もありませんでした。
反復練習を否定した「お手玉」
オタワ大学の研究で「お手玉の実験」という研究があります。手短にまとめるとこうです。
1.お手玉を「1m先の的で練習する子供」と「60cm先と120cm先どちらかの的で練習する子供」に分ける
2.「1m先の的にお手玉を当てる」テストを両方のグループで行う
「反復練習」と「変化をつけた反復練習」で分けたってことです。
結果は、「60cm先と120cm先どちらかの的で練習した子供の方が結果が良かった!」
実験をしたカーとブースは
変化を取り入れた練習が、運動スキーマ(一つのまとまりとしての動きの記憶)の初期形成を促進すると思われる
と言っています。つまり、動きを調節する練習をせざるを得ないので一つに集中して練習するよりも効果的だったということです。
変化を取り入れ応用力を鍛える「インターリーブ」
このさしはさむことを認知心理学では「インターリーブ」といいます。必殺技みたいな名前ですが、さっきの実験を考えると本当に必殺技です。
インターリーブのポイントは次のようになります。
(関連性を持つ)複数の項目、スキル、理念を混ぜた練習をある程度の期間行うと、個々の項目、スキル、理念の違いが分かるようになるだけでなく、個々の特徴をより鮮明につかめるようになる。
変化を取り入れることで意外性をもたらし、アクシデントに強くなります。数学で用いるならば、問題をランダムに並べて解いてみたりするのがよろしいかと思います。そもそも数学の試験で問題の初めに「これは二次方程式の問題です」と書いてあることなんてありません。
さらにこのテクニックの最も驚くべきポイントは明確な結果が表れても反復学習を好む人が大勢いるということです。直感的にわかりやすいからでしょうが、自分の経験と試験の点数どちらが重要でしょうか?答えは明白です。
繰り返すことは悪いことではありません。明日のテストには大いに役立ってくれることでしょう。しかし、それは長くは続きません。同じことをひたすら続けることに夢中になるのは危険です。
期末テストや、資格試験で結果が出ずに行き詰まっているあなた。反復学習信仰を一度取り払いインターリーブを試してみるのはいかがでしょうか?
詳しく知りたいと思った方はベネディクトキャリーさんの著書を読んでみてください。