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"逃亡日記" 第35夜 -人生最大の逃亡-

2023年にまさか人生最大の逃亡をやらかすとは、思ってもいなかった。

こっそり東京のかたすみにもぐりこんで、はやくも8ヶ月。

『まいばす』って何?
Suicaとviewカードはどう違うの?
イオンスタイルとAEONはどう違うの?

…関西人の素朴な疑問が全てが"日常"になってしまう前に、戸惑いやゆらぎを書き残しておこうと思う(笑)

  1. 住む場所" はどこにあるの?

    2023年2月、関東圏の友人たちに初めて"東京圏に住んでみたい"をカミングアウト。
    その時もらったアドバイスで印象的だったのは

    ・都会?or郊外?
    ・波長の合う街に住むこと

    …波長の合う街?…確かに"訪れる"と住む"ってのは違う。当時はその言葉の意味が分からなくて、郊外も含めて美術館やカフェ、ホテルの周辺、そこに行くまでの駅の雰囲気、"人気の住エリア"をいくつか歩いてみた。あー…確かに、街のカラーは相当違う。
    オフィス街、学生街、高級住宅街…街を歩く人の服装、年齢層、家族構成…。

    結論として、"大阪のおかん"が落ち着いたのは、まさかのオフィス街の中だった。年齢も言語も家族構成も多様な街は、もぐりこむには最適だった。

    てな訳で、人生初の(!)マンション暮らしが始まった。
    ※関西郊外は戸建てがデフォルト。集合住宅はアパート(RCか木造)のエリアにずっと住んでた…ってことに転居してから気づいた。"気づく"って大事。

  2. コンパクト・ライフへの道

    住む場所が決まったので、引越し準備。

    ちょい広めのワンルームだけど、郊外暮らし・職業婦人・元おかん・人生まあまあ長い…と、当然荷物は多い。
    (離婚のときにだいぶ減らしたけどねっ(爆)
    そしてコレクター界隈に伝わる格言"あなたが死んだらコレクションはただのゴミです"……ですよね。

    なので、早めの終活第一回戦だと思って家具と荷物を半分以下に減らすことにした。本や服やアクセサリーは、まとめて売って、チェストも本棚もテレビも収納ラックもテーブルも処分。
    最後まで悩んだのが着物。
    "嫁入り道具"として持たせてもらったり年1回くらい着るような地方文化&時代だったんですよね…。もう着ないけど。

    悩みながらも、とりあえず"買取査定"に来てもらったときのエピソードがとても印象的だったので記録しときます。

  3. "捨てる"と"手放す"と"次の人にバトンを渡す"

    "職業婦人用戦闘服"(きれいめ)と着物をまとめて、買取査定のおねえさんに見積もってもらう。純和柄(京都風)と色無地と意外にもアンティーク帯にも値段がついた。
    "これってどうなるんですか?"と何気なく尋ねたら
    "色や柄が人気のものなので、貸衣装になりそうです"

    …そうか。箪笥に眠っているよりも、誰かの喜びごとに使ってもらえたら、着物にとっても私にとってもうれしい。(win winな関係って言うのかしら?(笑)
    ファストファッションは合理的だと思うけど、もしかして私みたいな"服好き"の誰かの手に渡れば…それもまた楽しい妄想になる。

    なんだかすっきりして、後のものは"紙・布"のリサイクルごみの日に"捨てた"

    ただ捨てたり残したり考えるのは結構疲れる。なので今は服を買わなくなった…ってのは、また別の話。

こうして最低限の家具と荷物で、"東京ぐらし"がはじまった訳ですが…。

実は。

減らした荷物は今もさらに減り続けてる。全然ミニマリストじゃないけど、"職業的立場"とか"母"じゃなくて、"何者でもない自分"に必要なモノって意外に少ないんだなぁ。


次回は、関西の関東の最大のカベ…"食"について書きます‼︎
お楽しみにっ✨

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リル
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