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男の品位

著者:安藤昇

伝説のヤクザ
安藤氏が書いた男の美学を説いた書籍

色眼鏡でみると
一見、ヤクザ伝記と思いがちだがそうではない。
自身の体験から人生の生き方を通して、
どう生き抜くかが綴られているビジネス書籍。

——要約——-

自身の体験を踏まえた、
男のモテ方を終始に渡り綴られている。

戦前、荒くれ者の不良であった著者は
戦時中、自ら志願して特攻隊に入隊。

命令が降る前に、
戦争が終結する事になる。

その後は戦後の貧しい日本を生き抜くために、任侠の世界に。

安藤組として世間に名を馳せた頃、
横井英樹襲撃の主犯として8年収監される。
※横井英樹はホテルニュージャパンのオーナーであり、孫はラッパーのzeebra 

出所後、安藤組を解散、
一転、俳優となる。

一言で言えば【武士道】とは、
組織のトップの在り方とは
そして、男としての在り方とは

何かを教えてくれる一冊。

著者の人生を通しての生き方(修羅場の潜り方)を事例として描かれており、
ビジネス書籍が苦手な方でも感情移入できる。

書いてある事は冒頭記載の通り、
アメリカの研究者が書いてあるビジネス書籍と内容は一緒であり、
ビジネス書籍である。

女の口説き方を中心として書かれており
あっという間に読める一冊となっている。

——あとがき———

特攻隊の予科練に志願して入隊している事からも、非常に愛国心の高かった人であり、書籍では今後の日本を憂いている。

そして、若者へのエールが綴られており
若者こそ尖っていて良いと教えてくれている。

意外だったのは政治家では橋下徹氏と小泉進次郎氏を男としてカッテいた点である。

本人曰く、ヤクザであった事を決して美学としているわけでなく、推奨もしていない。

ヤクザにはヤクザの美学があり、
けつのまくり方があると。

政治家には政治家の

男には男の

ケジメと責任の取り方がある。

その姿で
本質が分かれると再三に渡り書かれている。

※著者曰く、近年の男女平等やジェンダーレスに対しては時代の流れであり、それを決して批判もしていないとも書かれている。

法政大学を出られたインテリでもあり
そういう勉強もされたのか

人間の心理をついていて非常に勉強になる。

また、近年の男性の草食化に対しては
生物学の観点で話されており
非常に納得できる内容。

何より、女の扱いが
その後の人生を左右する事も書かれており

平たく言えば

カッコつけ方を間違えるな

とも言える内容と認識した。

男は正直であれ

と、本人も悪い事はしてもウソはついてこなかった事を誇れると最後に記してあり
人間力とはつまりそういう事なんだろうと思った。

この正直であれというのは

貧乏なら貧乏と
取り繕わず、それを寧ろ公にして
人生を謳歌しろ、女も口説けと書いてある。

何故多くの男性が憧れ、多くの人がついていった事が分かり経営者の方には
是非一読される事をお勧めしたい。

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