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自己肯定感の真実に隠れる“他己肯定感”とは


【はじめに:何故この記事を書こうと思ったのか】

①500フォロワー様企画で頂いた感想

先日、LyraのInstagramにてフォロワー様が500名となったことを記念して企画を行いました。
条件がありましたが、応募した全員に1枚引きプレゼントの企画と、抽選で数名の方へ有料鑑定を無料でプレゼントという企画の2種類を立て、結果的に30名を超える方々に鑑定を実施させていただきました。
余談ですがInstagramのフォロワー数にたいして、投稿へのいいねはまだしも企画を立てて条件をきちんと満たして応募くださる方の率としては自分の予想を超える%が出たのでとても嬉しい気持ちでした。本当に、見守ってくださった方も、ご応募くださった方も、ありがとうございます。
そしてその際の条件に「感想を必ずほしい」というものがありました。
自分としてはこちらも無料の企画の範疇ですし一言、二言「ありがとうございました」とか、言うても「素敵な企画に参加できました」「楽しかったです」とか、そんなものでもいいと思っていましたし、そんなものだろうと思っていた部分もありました。
ところが蓋を開けると、鑑定文と同じ文章量なのでは?というほどの長いご感想を頂いたり、SNS掲載部分は一部でもその後も数日にわたって「あの時の鑑定結果を参考に早速行動したらこんなことがあった」と報告をくださったり、中には「自分を占ってくれた時に出たそのカードを買いたい」と仰ってくださって、商品をご紹介してお揃いになった方もいらっしゃいました。
また、今回はわたくしが受け取った感想を自分のタイミングで公開しようとだけ思っていたのに、「この企画、何日までだよ」「是非参加を」とメンション付きでご自身のアカウントで広めてくださる方までいらっしゃったんです。
このご感想の量にも、反響にも、とても驚きました。
そして、ご感想の中で「やっぱりここを褒めていただくことが多い」という共通点にも気付いたのです(それが何かは手の内を明かしてしまうのでここではあえて詳しく言及しませんが、本当にピンポイントで褒めていただくことが多かったんです)。

②その時、家族に言われた一言

そして、同時に企画の影響もあってか、フォロワー数はその段階でも増え続けていました。企画に参加希望でフォローしてくださったであろう方もいらっしゃいましたし、実際(ほぼ)毎日投稿の方も休まずに続けていましたので、閲覧数も増加傾向にあり。
また今回企画用の投稿だけ初めて広告宣伝機能を試用運転したのでそこからの流入もありました。
応募期間が5日間だったのですが(※ついでに500フォロワー到達⇒企画の準備⇒解禁までが3日間)、企画の最終日を待たずしてフォロワー数が570に到達していました。
そのことが嬉しくて家族に「ねぇねぇ、500フォロワー様の企画順調でさ、まだ終わってないのにもう570フォロワーになったんだよ!」って言ったんです。
そうしたら家族の返答は「え~?なんだ、600フォロワーになったのかと思った」だったのです。
一瞬、意気消沈したLyraに家族は「自分のこと小さく見すぎだよ。今から1000人企画の時のこと考えるくらいじゃないと!」と背中をバシッ!と叩いてくれたんです。

【自己肯定感=自己の主観が入る】

①自己肯定感を上げたい人たちは自分に自信が無いことが多い

そもそもこの記事を検索して辿り着いてくださった方もそうかもしれませんし、わたくし自身もそうだったと思います。
自己肯定感が元から高い人や自分に自信があって堂々と生きている人にとっては“自己肯定感”という言葉そのものに無縁だったりさえもするのです。
このワードに敏感に反応し、調べる人は、自己肯定感が低く、自分を認めてあげる心や自分に自信を持って前を向くためのヒントを探している状態の方が多いように感じます。
それは様々な事情によって自信を失ってしまっている、悩み、落ち込んでしまっているご相談者様をたくさん見てきたからこそ、より一層、そう思うのかもしれません。
でも、Lyraにたいして実際声をかけてくれた家族は「自己肯定感も何も、自分は自分だし、時給換算した時、○○円以上にならない仕事は受けないって決めてる。それくらい自分には価値があると思っているから」と堂々と言える人です(その自信が欲しすぎるのだが?)。
そもそも自己肯定感を上げたい方は、何らかの理由によって自信を喪失してしまっている状態か、生まれや生い立ちの影響から自信そのものがあまり感じられない、得られない方が多いのではと思っています。

②自分の価値基準のみだと過小評価の恐れがある

そこで気を付けなくてはいけないのが自分の価値基準です。
先に例え話をしましょう。
まずは何らかの理由によって自信を喪失してしまい、自己肯定感を上げたい人のモデルケースです。
数年にわたる大恋愛、結婚も視野に入れてお互いにその意思も確認しており、一番良い時には周りも「もう夫婦みたい」と言うほど仲良しだった相手と、お別れなさった。その際、去り際に相手が「君のこういうところが受け入れられず疲れた」と言った。その言葉が傷となり自信を失っている。
この場合、長年お付き合いなさって自分のことをよく評価してくれていた相手が「君のこういうところが受け入れられず疲れた」とは言ったものの、人類およそ70億人分の1人、たった1人がそう言っただけなのです。
恋愛を通じてではなくお付き合いしてきたご友人は「そんな風には思わないけどな」と言ってくれるかもしれませんし、「そんなの取ってつけた理由に過ぎません」と一蹴する占い師がいるかもしれませんし、新しくご縁のある相手には「むしろそういうところが好きだよ」というかもしれない。
けれど、たった1人のその言葉のせいで自己肯定感が下がっている。
そんなケースがあるのではないかと思います。
では次に生まれつきや生い立ちから、そもそも自己肯定感が低かった方のモデルケースです。
生まれてすぐ体が弱かったエピソードを、親御さんから何度も聞かされ育った。そのたびに親御さんが「治ってよかった」ということよりも「あの時どれだけ苦労したか」とまるで幼いその子が悪いかのような言い方をなさってきた。結果的に大きくなって健やかに育っても風邪をちょっと引くたびにそのことが思い出される。学校を欠席した時には友人からの「大丈夫?」の一言の裏に「部活、メンバー足りなくて困ったんだけど」という聞こえてもいない言葉を想像してしまったり、会社を休んだ際には上司や同僚たちに過剰な平謝りをしないと気持ちが揺らぐ。そんな方もいらっしゃるかもしれません。
こういったショッキングな出来事による一過性の思考の癖や、生い立ちの中で育まれてしまった認知の歪みがあることによって、自己肯定感が低い方というのがいらっしゃるというように考えます。
そうなると、結局ご自身を左右している自己評価は主に
・最初にトリガーとなった出来事やその相手からの言葉
・他者からの言葉を素直に受け止められない状態や環境
・そもそも、他者から声を集める勇気が出ない心理状態

が関係しているように思います。
こうなってしまうと自分を過小評価するようになってしまい、本来はもっと大きく豊かな世界線で生きているのにその有難みやメリットに気付けなかったり、自分の本領を発揮する機会損失をしてしまっていると思うのです。

【だからこそ他己肯定感が必要】

①占い師も含め、あらゆる仕事において大切にしたいもの

今回わたくしが無料企画で感想を頂けることを条件にしたのには、単純にマーケティングの手法として、占いという目に見えづらい商材を売っていることから、お客様のご感想や生の声がとても重要だと感じたのが当初の理由です。
ですが、レビューや感想を集める行為というのは、占い師も、そうでない商売をなさっている方も、是非続けてほしいと思います。
まあ、あまり要求して感想クレクレ状態になるのも良くない、とは思いますが、このお客様からの声というのは単純に新規顧客に向けての宣伝効果を発揮するだけでなく自分の発見に繋がるからです。
例えば冒頭で書いたように、わたくしがいただいたご感想の中にとある共通点を発見し「これが自分の強みなんだ」という意外な側面を発揮できるチャンスにもなります。
いわゆるスキルマーケット系のサイトやアプリの中で星評価を集めることも、ただ宣伝や質の担保をするためにあるだけではなく、「今の自分の状態」を知る指標としてとても優れたシステムであると再評価できます。
今まで星評価が高かったはずが、最近落ちているとなれば、何か原因があるはず。疲れていて本腰が入っていないのか、前より質が落ちているのか、偶然にもお客様の層が変わられ、ミスマッチを起こしているのかなどに早期に気付き改善ができます。
だって、ただ耳障りの良い言葉を集めて宣伝したいなら、それこそわたくしはそういう行為もやり口もは気に入らないのですがサクラでも雇って書いてもらえればいいじゃないですか。
でもそうではなくて本当にお客様が心から思ったこと、感じられたことを教えてくれる、その評価やご感想は、目安箱のようにアイディアと発見に満ちていると思うのです。
そしてそれを見た他者がまたどんどん集まってきてくれて、他者から見た自分像の解像度が上がるわけです。
その中には嬉しいお言葉もあるでしょうし、自分をそのコミュニティに受け入れてくれているという実感も湧いてくるでしょう。
これが他己肯定感を産む一歩になると思うのです。

②他者から見た自己像を知る

例えば自分のキャラづくりをしっかり行っていたり、顧客に関してもペルソナをしっかり描いていても、運用していく中で「はて?こういう側面が自分にはあったのか」と思ったり、「想定よりも全然違う層に響いちゃってんなこれ」という事態はあると思います。
実際Lyraは2024年の8月から「今までの自分の活動歴を知らない人たちと関わってみたらどんな占い師に見えるのかしら?」という実験も含めてアカウントを立ち上げました。
その中には「意外とこう思ってくれる」という面もあれば「名前変えたはずなのになんでか以前のお客様と似通った言葉をお寄せいただいている…」という面もありました。
あるいは、エンゲージメントをチェックしていても、ちょっと思った層とは違う方に閲覧やいいねをもらっていることに気付いたり。
結局のところ、自分がこうありたいと思っていても、それがそのまま現れたら苦労ないわけで、自分の自己像を作り上げるのは多くの他者の声や評価だったりするものなのですね。
もちろん外の顔、内の顔があってもいいでしょうし、あくまでこれは表向きに占い師としての、商売上のイメージです、という方がいてもいいでしょう。本当の自分は自分自身がしっかり持っていればいい。けれど他人に晒される自己像というのは通りすがりの他人が抱いた印象の集合体のようなものなんだなとこの数か月で気付くことができました。特にSNSだけで活動しているとより一層その体感があります。
これをわたくしは“他己肯定感”だと思ったんです。

③注意点:厳しい声について

もちろん、こんな時代ですから、中には厳しいお言葉を頂くこともあるでしょう。
自己肯定感が低い状態でそれを真正面から受けてしまうとめちゃくちゃに痛い傷を負うことになりかねません。だからこそあんまり自己肯定感を上げるために、自分の中だけでやりくりしすぎない、内観しすぎないのも大事なのかもしれません。
心から出た厳しいお声と、雑音・ノイズ・単純な誹謗中傷を取り間違えないようには気を付けましょう。
それがあなたにとって傷つく言葉だったとしても、そういう風に見えてしまった、聞こえてしまった、伝わってしまったのは事実なのです。
それがあまりに数として多いようであれば、もしかしたら、本当に改善の必要があるのかもしれません。
けれどたったの1人だったり、通りすがりの誰ともわからない匿名の相手の心無い、汚い、吐き捨てるようなただの暴言なんかであれば、気に留める必要の無いデータでしょう。仮にすごくよく見知った相手から厳しい評価をもらったら、再考する必要はあるかもしれませんが、また別の他者にその評価が本当に正しいものであるか揉んでもらって一緒に再検討してもいいと思います。
そうやってぐるぐると周りを巻き込みながら「わたしって実はこういう人間だったんだね」と気付いてほしいのです。

【結論】

①元から自己肯定感は高かったけれど一時的に下がっている方の場合

モデルケースの際に紹介したひとつめのパターンの場合、これはショッキングな出来事や言葉、環境において一過性の自己肯定感の低下を引き起こしていると仮定しましょう。
で、あれば、そのトリガーとなった原因を一旦取り除く。忘れる。胸にしまっておく。そしてなるべく多くの他者の声を取り入れて自己像を本来のあるべきかたちに“修復”し、自己肯定感を再度上げることがわたくしからのご提案です。
簡単に言えば、下がった分を埋める。傷になったところを治す。元の状態に戻ることが最優先事項です。

②生まれつきや生い立ちの中で、繊細さん・HSP傾向のある方の場合

これはもうキャパシティの問題に関わってきます。どんなに他者から褒められたり認めてもらっても、受け入れる器が小さすぎる。
わたくしが経験談として冒頭の②で挙げた、「570フォロワーで喜んでいたら、600で喜ぶべき、なんなら1000人のことをもう想像してみなよ」と励ましてもらったような気づきが必要かもしれません。
あなたの最大値は極端に低いかもしれません。
まずは確かに小さなことでいいんです。今日はこれができた。明日はこれもできる。そうやって無理なく自分のペースで小さく歩を進める。
それでいいんです。
けれどゴール地点が、「それで人並み程度できるようになったらいい」くらいで留まっていませんか。
実際わたくしは「頑張ってやっと人並み程度なんだから、頑張らないと」と思っていました。
そうではなく、小さな歩を進めていった先にはものすごいでっかい、見たことない大きな山とか海があって、フロイトもユングもアドラーも気付けなかった心理を発見したり、コロンブスも知らなかった未開の地に辿り着けるくらいのスケールで考え直していいと思います。
自分の器を小さく見積もったり、ゴールを小さく設定するのはもったいない。
出来るか出来ないかは終わった後にわかります。それもまた、結果を教えてくれるのは他者です。
小さなゴールをちょっとずつもうけて、「○メートル地点通過」「○キロ達成」と記念的に成功体験を積んでいくことは否定しません。
けれど最終的なゴールの目標があまりに小さいと、周りから「もっとできるのにもったいない」って、実は思われているかもしれませんよ。
実はさ、隠れファン、いるんじゃない?

③他者と共存する社会の中で自己肯定感を保つ

最終的に我々人の子は孤独では生きていけません。心がいくらそうであっても社会生活を送る中で他者との関わりがゼロでは絶対に生きていけない世の中です。特にインターネットというツールが日常に当たり前に溶け込んでいる今、誰とも繋がりの無い人なんてほとんど日本にはいないのではないでしょうか。
Lyraもニート時代に「あ~やばいな今日配達員さんすら来てないから誰とも話してないや(笑)」とか思ってたけど、住んでいるその家、管理してくれている会社の人がいて、電気を供給してくれている人がいて、ネット上で「まじ今日誰とも話してないやばいw」にたいしてツッコミ入れてくれる人もいたりして、唯一夜中に言った自販機で買ったコンポタだって、その自販機に追加してくれた人がいて。
どんなに人との関わりを絶とうとも、無理なんです。
これから風の時代が来て目に見えない価値観や心の豊かさ、精神の内側で起きる出来事が重要視されると言われてはいます。
が、それでもひとりきりになることは絶対にない。
だったら関わる人からもらう目線や印象たちも丸ごと含めて自己像として受け入れ、抱きしめてあげた方が、生きやすそうだなって、そんなことを思いながら今回の記事を書きました。
閲覧ありがとうございました。


Lyra

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