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今日は世界統合失調症デーらしい。
こんな日が来るとは、思ってもみなかった。
世界は、いろんな人にちょっとだけ優しくなったのかな?
この病に少しでも理解を示してくれる人が増えたら、もっともっと誰しもが生きやすい世界になるのかも。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BFNCDXV2
表紙をお願いしたひなた猫々さんに、素敵な紹介動画を作成いただきました!
私の大切な一冊をより高いところへ導いてくれる方です!
統合失調症の急性期には、ツライ幻聴が付きまといます。
それを表現していただいています。
是非、見てください
https://www.youtube.com/watch?v=2VEx5nM0Qwc
たったひとりの恋物語 第10章 ディオスの世界
第10章 ディオスの世界異質な人達
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ガン、ガン、ガン、ガン、ガン……
玄関を叩く音がする。
先ほど、明を送り出した後、仮眠をとっていたにも関わらず、大きな音に起こされる。
昨日も遅くまで執筆をしていた。
仮眠を軽くとった後、一気に今日は書き上げたい原稿があったのだ。
アタマを振り、玄関へと向かう。
新聞の集金であろうか?
まったく、アイツらはこちら
たったひとりの恋物語 第9章 ヒトの世界
第9章 ヒトの世界想像とは創造
私は書いていた。
原稿を、物語を。
ようやく出版社に、そして、世間に認められた私と明の物語を。
出版社からも定期的に催促が来ている。
肌色の罫線が走るアイツが足りなくなるのがムカつくが、こればかりは致し方ない。
近くのコンビニで20枚入りのソレをすべて買占め、書き綴る。
どうせ、原稿料や印税として私の元に戻って来る。
担当者もそんなことを言っていた。
今では、
たったひとりの恋物語 第8章 ハトの世界
第8章 ハトの世界引いてダメなら押してみよ
「ふ~ん、ふ~ん、ふふふ~ん、ふふ~ん」
明の鼻歌が、耳に入る。
それと同時にベーコンの香ばしい匂いを卵の柔らかい香りが包み込む。
多分……、ハムエッグだ。
朝食が毎朝用意される日常。
こんな日が来るとは思ってもみなかった。
朝から、嗅覚、聴覚が刺激され、満たされる。
幸せというのは、こういう風景のことをいうのだろう。
もう少し、この幸せを貪っていた
たったひとりの恋物語 第7章 タカの世界
第7章 タカの世界献身という自己肯定感
極西の仕事には、私と梶が派遣された。
内容を良く知っている私と、若く、一円でも金を稼ぎたい梶がその任を受けた。
この状況でこれを受けるニンゲンは正直、どうかしている。
隣国発肺炎に最も感染する可能性が高い仕事。
それをあえて受けるのだ。
地獄以外のナニモノでもない。
命をこんなにも簡単に投げだす仕事はないだろう。
そこに、私と梶はいる。
いつもであれば、
たったひとりの恋物語 第6章 キュウカンチョウの世界
第6章 キュウカンチョウの世界人を死に至らしめる法律の執行
「いや~。このご時世なので、どうかご勘弁をください。
協力をしたいのは、やまやまなんです。
どうしたって、今回ばっかりは堪忍いただけませんでしょうか?」
一日の仕事を終え、へとへとになって事務所に戻ると、珍しいことに班長が電話に向かって何度もそのハゲ散らかした頭を下げていた。
同僚たちが会社に備え付けの風呂に向かう中、私は事務所の片
たったひとりの恋物語 第5章 イグアナの世界
第5章 イグアナの世界迫りくる恐怖は、現実か虚構か
「もう、バカ!!
信じられない!! なんで、そういうコト、相談なしにするの!」
目の前では明がいつも以上にムクレた顔をしている。
そんあムクレ顔を見る度に私のココロは一時の安らぎを得る。
多分……、アノことを怒っているのだろう。
こんなにも怒ることではないというのが、私の本音なのだが……。
「なんで志望校を変更しているのよ! しかも私の希望
たったひとりの恋物語 第4章 カメの世界
第4章 カメの世界今は存在せず、過去と未来の連続
「だからぁ、弘毅は神経質なんだと思うよ~。
誰もがそんなこと気にしていないんだから、放っておけばいいいんだよ~
楽しいイベントになると思うんだよ~!」
明からの、明け抜けた楽観的な言葉が聞こえる。
文化祭を一週間後に控えた放課後、私は明と二人、生徒会準備室で話をしていた。
文化祭に参加する一部の生徒たちが、意見書を上げてきたのだ。
その内容
たったひとりの恋物語 第3章 キンギョの世界
第3章 キンギョの世界止まった時計と淡水魚
明は日本に何度か、帰ってきていたようだった。
だが、私は彼女と会おうとしなかった。
連絡が少なくなっていた私は、むしろ彼女と会うべきではないと思っていたのだ。
それだけでない。
なにもできず、なににもなることができず、木偶といった方がいい私を彼女の前に晒したくなかった。
今の私に会ったら、明は絶対にガッカリする。
あそこまで私を認めてくれた明を失望さ
たったひとりの恋物語 第2章 ミジンコの世界
第2章 ミジンコの世界無記名者という罪人
結局、その日は仕事が手につくわけが無かった。
いつもだったら決してしない失敗。
ヘルメットを同僚からスパナで叩かれるほど、ボーっとしていたのだろう。
明が自殺した……。
あの理想を追い求め、まっすぐに進んできた明が、死を選んだ。
ひとときではあったものの、彼氏彼女の関係となり、そしてお互いの夢を語った相手が……。
「明日もそんな調子だったら、明後日
「統合失調症」だったとしても人生を変えられる件
第1章 Kindle作家をはじめてみた書き始めてみた
9月の上旬になぜか「フッ」と沸き上がったのだ。
それは、娘が大学受験勉強に本腰を入れはじめたことが
きっかけだったのかもしれない。
私が、統合失調症を発症した大学受験に娘が挑戦する。
私は、果たしてあの頃から変わったのだろうか・・・?
統合失調症は、数年前に寛解した。
もう、薬を飲まなくなって何年になるだろう。
寛解は、本当にゆっくりと
今日は世界統合失調症デーらしい。
こんな日が来るとは、思ってもみなかった。
世界は、いろんな人にちょっとだけ優しくなったのかな?
この病に少しでも理解を示してくれる人が増えたら、もっともっと誰しもが生きやすい世界になるのかも。
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