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MIMMIのサーガあるいは年代記 ―28―

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      第 三 章(確かそうだと思う?)

      -桃子襲撃される! 血まみれの少女(1)-

          梅雨明け間近の早朝

「まったくクソな雨、何とかしてよ! クソ気象庁の責任でしょう。そっこうクレーム入れといて、エリカ」
 桃子が実現不可能な悪態を口にしました。エリカは、またか、という表情で大袈裟おおげさに眼球をくるりと回します。

 陰雨が続き、時折雷鳴がかなたの山陰に這う梅雨明け近くと思われる早朝、桃子はさる物理学系学会会場の大阪府某市へ向かう途中の車中です。
 防弾防爆装甲を施した桃子の車を、ヒロコ―が運転し、助手席にエリカ、後部座席の桃子の隣はオフィーリア。この車の行程五分前にはナナミンこと橋本七海がありふれたファミリーカーで前路警戒のために先行しています。もちろん、ナナミンの自動車の外観はありふれていても防弾防爆装甲がほどこされていました。

 後方には、ロドリゴやゴンザレスらメキシコ人四名が乗った大型バンが続いています。この車両はいわば移動する武器庫でありたてこもり用の簡易要塞といった趣で、予備銃器・弾薬多数、手榴弾、対戦車RPG―29、対空携帯SAMはもちろんのこと、照明弾や煙幕のほか戦場救急医療キットが積み込まれていました。

 この車をカーマニアが外から見たら、8ナンバーに加えて車体が異様に沈降しているのを奇異に思ったでしょう。
 当然、どの車もエンジンは積み替えられ、ノンパンクなソリッドタイヤで、ここの近隣の未整地を踏破することが出来る上、携帯電話、無線と衛星通信で相互リンクされています。米国大統領公用車の『ビースト』には及びませんが、銃規制の厳しいこの国では充分過ぎるでしょう。これで桃子の移動時の身辺警護は万全と思われていました。

 ……
 さて、桃子本人は五人の求婚者が現れたことや、外界が大騒ぎになっていることを知らずにいて、自室というか桃子専用棟に引き籠もっていることは何度も述べていますが、その理由は、某物理学系学会から記念講演のお呼びがかかっていたため、その準備に没頭していたためです。
 
 この学会の長老連中に桃子が変に気に入られ、学会お話題作りに売れっ子アイドルを呼ぶようなノリで招待されたのです。
 それというのも、桃子が発言した一連の宇宙物理学関連の発言に触れた長老たちに気にいられたのです。また長老たちは、この学会の知名度をあげ、ひいては○○省から学振を少しでも多く引き出そうとする、下世話な浅慮から、美少女で知的な桃子に白羽の矢を閉てたのでした。
 彼女はこの招待を喜び、想定質問集を作る力のいれようでした。こうした理由から桃子はここしばらく静かだったのです。
 この静かな日々が続けば、蛸薬師小路たこやくしこうじ邸内の住人も、桃子ファンクラブの面々も、いや、この国の国民も心安まる日々が続いたことでしょう。
 
「どうしてこんなにカーブの多い坂道ばかりなの? 大阪へ行くなら、もっと近道があったんじゃない」
 桃子が出発してからの不満を、忌々しそうに漏らしました。
 
「セキュリティ上の問題です。お嬢さまの今日の学会行きは先方が公表してますから、誰でもルートを予想できます。ですから既定のルートを外す必要があるんです。そこで眠っててください」と、エリカがまた不満を聞かされるのかといった表情で答えました。
「朝早く起きて、こんなに揺られたら車酔いしそう。ヒロコー、丁寧に運転してよ。わたしが車酔いしたら、黒王(注1)に蹴り上げさせるからね。……だけど桃子を誰が狙うっていうのよ? エリカたちの妄想よ」

「桃子お嬢さま。お嬢さまが例の記者会見をしてから、お爺さまのライバル、つまり世界中の黒幕やフィクサーを警戒させてしまったのです。あの会見は、お爺さまの演出だと……」
「どういうこと?」
「お爺さまをこれ以上批難すると、開き直ってお前らの秘密や悪事をすべてバラしてやる。大人しくしていろ、っていう脅しと受け取ったようです。ナナミンや秘書の天野はそう分析しました。お婆さまも同じ考えです」
「お爺さまのライバルは口封じのためにお爺さまを暗殺するか、お嬢さまを誘拐して圧力をかけかねません。ですから用心してるのです」

 隣のオフィーリアが静かに説明しましたが、あの公開記者会見の最後に桃子と一緒にカーペットで恵方巻き状態にされた際、桃子に密着した熱い感触を思い出して、少し頬を赤らめました。彼女はあの時から桃子に密かに恋をしてしまったのです。と、同時に桃子の頬に唇が重なった時、チクチクする違和感を味わった不思議な体験も思い返しました。あれはどう考えても殿方の生え始めのヒゲの感触にちがいない、とも……。

 路面は梅雨の嫌らしい雨で濡れそぼり、狭い山間道は、登り坂のカーブが続く九十九つづら折りでしたから、元暴走族ヘッドのヒロコーは速度を落として慎重に運転していましたが、サイドミラーとバックミラーのカメラ映像にチラリと目を移し、舌打ちしました。
 数百メートルしかない直線にはいるとすぐに、小型自動車と四トントラックが猛烈なスピードで追い上げてきたのです。濡れたカーブの多い二車線の山間道ではとても危険でした。彼は速度を落とし道脇に車をよせます。その横をこの二台が泥水を跳ね上げ過ぎました。案の定、次に迫ったカーブでは満足に曲がりきれず、二台ともスリップしてガードレールに車体後部をこすりつけました。
 
「なんなのこんな早朝に、それもこんな天気に、あんなに急いで」と、オフィーリアが独り言のように呟きましたが、だれも反応しません。
「ナナミンとは距離が空きすぎたかな」とエリカも独白しますが、のんびりした口調でした。

 二台の車に追い越されて十分ばかり経ったころでしょうか、急なカーブを二つ曲がると再び下り直線道に出ます。三百メートルほど先に、先ほど追い抜いたトラックが横転し、道を斜めにほぼ塞いでいました。路上に運転手らしき男が、大の字に横たわっています。トラックの積荷の大きな中古タイヤや何かの工作機械のような金属の塊が、荷台から滑り落ちて散乱していました。
 小型自動車もその先の曲がり角で山側の防護壁に鼻先を突っ込んでいます。
 
「やりやがった」ヒロコーはこう叫ぶと、車を徐行させ、路上に倒れた男の方へ近寄ろうとしていました。
 間をおかず、エリカがかん高くヒロコーに、命じました。
「スピードを落とすな! あげろ! 人なんか轢き殺せ。あの隙間を突破しろ!」
 ヒロコーはなんのことかわからず、まごまごしています。
アンブッシュ待ち伏せ攻撃! アンブッシュ!」
 エリカが待ち伏せ攻撃を宣言しました。
 同時に、様々なことが一度に起きました。
 オフィーリアはアンブッシュ宣言には何も言わず、シートの下に格納したボディ・アーマーとヘルメットを取り出して、状況が分からずに唖然としている桃子に手早く着けました。着け終わらぬうちに彼女は携帯電話の短縮ダイヤルを押し、後続のロドリゴを呼び出しています。
 
 同じく助手席のエリカは、足元から例の三連ショットガン(注2)と、弾種ごとに三発をまとめたスピードローダー(注3)を納めた革製の弾帯を取り出していました。
「ヒロコー! アクセルを踏め!」と彼女が叫んで、ヒロコーの右足を踏みつけようとしますが、なにしろ巨体の彼のことですからエリカの脚はとどきません。
 ヒロコーは慌てふためきブレーキを踏み続けています。
「死にたいのか、ヒロコー……」
 罵倒し終わらないうちに、エリカがトラックの方に目を上げると、倒れていた男が立ち上がり既に銃を構えています。
 路上にこぼれ落ちた積荷の影からも銃身が覗いています。トラックの運転台の陰からも、一人が膝撃ちの姿勢で銃口をあげていました。
 最初の男の銃弾が、路面と車体に命中し、あるいは車体を越えてゆきます。
 第二、第三の男も発砲し、フロントガラスにひび割れをつくりました。
「携帯も、衛星電話も無線も繋がらない。ジャミングされてる」
 オフィーリアはエリカに怒鳴ると、取り出したH&KのMP-8をコッキングしてから桃子に覆い被さりました。
 彼女の任務は桃子の最終的な防衛、身を挺して人間の盾になることでしたから。もちろん、桃子は重いの暑いのと言って暴れます。桃子はヒロコーと同様に状況をまったく分かっていません。
 
 銃撃が下火になり、弾倉を交換する音が、雨音をとおして響きます。車からは反撃がないので、再び三人は発砲しながら桃子の車にゆっくりと歩み寄りました。防弾防爆の車に銃弾が貫通しないのなら、対戦車地雷を車体に装着して破壊しようとするかもしれません。
 
 ひび割れたフロントガラスをとおして、三人が黒ずくめの服装で顔は目の部分だけを空けたバラクラバマスクで覆っているのが分かりました。
「AK-47が三挺か。まだ現役で使ってるとは」エリカは呟き、薄ら笑いをうかべました。
 彼女はドアを開け、濡れた路面に転がり出ます。そのまま路肩まで転がり、ガードレールを跳び越え谷間に向かって落ちる斜面の下草の中に身を沈めます。

 銃弾がエリカの後を追い、コンクリートの破片を飛ばし、木の枝を薙ぎ落としました。
 エリカは銃弾を意に介さず路面の死角部分を用心深く進みます。
 彼女が再び路上に頭を上げると、二人が発砲しながら車に寄っていました。残りの一人は腰をおとして用心深く彼女の方に近寄ってきていましたが、彼女の姿を垣間見ると、弾倉一個分の銃弾を撒き散らかしました。

 エリカは頭を下げながら、『ど素人たちめ』と毒づきます。
 彼女は少し移動し、近づく男に三連散弾銃キアッパ・トリプルスレット(注2)の十二番散弾を続けて放ちました。反撃など予想していなかった男は倒れて動かなくなります。エリカは念の為もう一発を頭部に打ち込みました。そうして素速く銃身を折って、殻薬莢を排出しスピードローダで装填しました。
 
 一方、車内では怯えたヒロコーがハンドルに頭を打ち付けながら何事が呟いています。
 失禁もしています。
 桃子は激しい銃声を聞き、銃弾がサイドガラスに蜘蛛巣状の弾痕をしるしても、相変わらず覆い被さったオフィーリアに悪態をついて暴れています。
 外からは残り二人が、発砲しながら車に寄ってきて。仲間一人が倒されたことに気づいていないようでした。
 
 オフィーリアは車内を見まわし、桃子に静かに語りました。
「桃子お嬢さま、暴れないでください。銃を持った男たちに襲われているのですよ。でも心配いりません。ロドリゴたちがもうすぐ追いつきますし、ナナミンも銃声を聞いて引き返して来るはずです。それまでしばらくの辛抱です。この車の中にこもって居れば安全です。じっとしていてください、お嬢さま」
 彼女はこう言うと、自分のボディーアーマーとヘルメットを桃子の上に置き、MP-8を摑かみ、後部左ドアを蹴り開け出ると、後部車体を盾にして片膝をつきました。
「絶対に動いてはだめですよ。お嬢さま」

 彼女もエリカ同様、襲撃者たちがほとんど戦闘訓練を受けていないこと、ましてアサルトライフルをまともに撃った経験がないこと、を瞬時に理解しました。そして、エリカの反撃戦術の企図をも……。
 彼女は用心深く車体から離れ、後ろと崖の上を観察しました。人影もなく新たに車が近づく気配もありませんでした。
 
「後方、側面上方、クリア!敵影なし、クリアー! レッド・ターゲット数、不明!」と、彼女はエリカに叫びましす。
 エリカもオフィーリアも旧所属は違えど、特殊部隊出身で実戦経験も豊富でしたから、待ち伏せ攻撃では必須の退路を遮断する伏兵が背後と側面に隠れていないか確認して告げたのでした。
 ちなみに、「レッド・ターゲット」とは彼女らの符牒で、敵を意味し、三人以外に敵が居る可能性を警告したものです。
 オフィーリアが耳にはめたイヤホンから、クリック音が三回響きました。エリカからの返事です。無線、携帯、衛星電話は電波妨害で通じませんが、短距離通信用の無線はなんとか通じるようです。
 
 オフィーリアは、MP-8をセミ・オートに切り替え、車体に沿って右側へ動きました。
 銃弾の暴風雨が、彼女の周りを薙ぎます。
 彼女たち二人が判断したように、襲撃者はど素人で、銃の反動を制御しきれていないので標的の周りに銃弾を巻き散らかし、その上引き金を引いたままでしたから、弾倉1個分をすぐ撃ち尽くします。
 この瞬間、オフィーリアは短く、そして素速い単射を三発、第一の男の胸に集中させると、男は倒木のように倒れました。
 彼女は、襲撃者がボディーアーマーを上着の下に着ている場合を想定して、男の頭部に二発撃ち込み車体の陰に身を退きました。これでもう一人が、確実に戦力外になりました。
 
 すぐに残っていた男が、オフィーリアの退いたあとの影に向かって7.62㎜の銃弾をまき散らします。
 この男は、倒した男よりは銃の扱い慣れているようでした。
 ですが、男の背後からショットガンの銃声が響きます。この男は膝から崩れ落ちながら、自分の身に何が起きたのか確かめでもするように、振り向き、そのまま崩れ落ちました。
 続いて、止めの一発が響きます。エリカが巧妙に二人の男の背後に機動していたのです。
 
 オフィーリアは腕を掲げてハンドサインで、エリカに無事を知らせてから、慎重に深く車体の影から出ました。
 見ると、エリカは伏せ撃ちのまま横転したトラックの方に銃口を移動させています。四人目の敵を探しているのです。
 最低あと一人、最大二、三人の敵がトラックかその周辺に潜んで、エリカたちの油断を衝こうと待っているのかもしれません。
 
 エリカは道路左端を匍匐ほふく前進し、オフィーリアは道路の山側の崖にそって姿勢を低くして進んでゆきます。
 トラックまであと七メートルほど近寄った時、銃声が響きました。
 オフィーリアは路上に身を投げ出し、エリカは左に転がりました。
 しかし二人は、連射された銃声がAK-47でなく、MP-8のものであることすぐ覚りました。

「二人とも撃たないでよ! わたし、橋本七海よ。二人始末したわ」と、ナナミンの声が聞こえました。ナナミンが引き返してきて背後から残りの伏兵を不意打ちしたのです。

 このあと護衛の三人娘は周囲の残敵確認もほどほどに、襲撃現場を離れる方を急ぎました。
 路上には、手足を不自然な格好に折り曲げた三人の男が横たわり、殻薬莢や彼らの血が雨水と混じり合い、道路の右端へ流れ込んでいます。火薬の硝煙の臭いが、霧雨の中、低く垂れ込めています。
 三人娘は、エリカが路外に出たために草木に手足を傷つけられたくらいの被害で、全員無事でした。

 桃子は車の防弾防護に護られ、髪の毛一筋も損なわれていません。
 それどころか、エリカがシート下に隠し持っていたもう一挺の銃、MP-8を取り出し安全装置を解除して車外へ出ようとしていたありさまです。闘う気満々だったようです。

 ですが小さな問題が一つありました。ヒロコーが銃撃にパニックになって使い物にならず、その上失禁しいたからです。彼を車外に放り出して誰かが運転すればいいのですが、彼が濡らした運転席に座ろうという蛮勇は、さすがにこの武闘派三人娘にもないのです。
 
 ここで桃子の登場となります。
 彼女は運転席のドアを開け、尿と雨水が混じった水溜を慎重に避けてヒロコーに近づき、
「ヒロコー!」
 こう叱咤して、大きな平手打ちを加えました。
 巨体のヒロコーの首が折れそうなほど強烈で、エリカたち三人娘も心配するほどのものです。
 
 ヒロコーは急に我に還ったのですが、彼が最初に目にしたのは、桃子の大きな黒い瞳で、なにものかを思い出させました。
 そうです、桃子がまだ幼児でヒロコーが族のヘッドをはっていたときの、夏祭りの夕方、あのときヒロコーは幼児の桃子にシャイニング・ウイザードでコメカミに致死性の一撃を喰らったことがありました。
 ヒロコーの表情が怯えたものに変わります。先ほどの銃撃戦よりも身の危険を実感したはずです。
 
「さっさと運転しするのよ。役に立つのは今なのよ。今でしょ」と、桃子が追い打ちをかけると、彼はぎこちない動作で、運姿勢をととのえました。ただ首は少し傾いたままですが。

 四人乗りの乗用車に善意で来た道を引き返し、お爺さんの邸宅へ急ごうとしたときになってよやく、ロドリゴたちの大型バンが駆けつけました。
「追いつけなくて悪かった。運悪くエンジントラブルに見舞われたんでな。もう大丈夫だ」とロドリゴが銃を構えて降りてきました。彼は誰も怪我がなくて、と言いかけてヒロコーの傾いた首を見て黙ってしまいました。
 
 彼は、急がないとまもなく警察が来ると言って、桃子の車から荷物を大型バンに移すように指示し、死んだ襲撃者の身元が分かる物を探すようゴンザレスに命じました。
 ゴンザレスは五人の屍体のポケットや持ち物を漁ったのですが、何も持っていません。もちろん携帯電話など当然のことです。
 彼は仕方なくマスクを剥ぎ取って屍体の顔、銃の製造番号を撮影し、着衣の製造メーカーのタグも記録しましたが、目立つ手掛かりはありませんでした。
 
 慌てている桃子一行は、大型バンに鮨詰めになって邸宅へ急ぎました。
 去り際に、ゴンザレスが三台の車の燃料タンクに穴を開け、ガソリンが充分に流れるのを確認してから、焼夷手榴弾を投げるのも忘れませんでした。これで桃子に繋がる証拠を消滅したのです。
 
 ですが、無線や衛星電話がジャミングされていたことを、エリカたちも忘れていました。とにかく急襲を防ぎ、桃子を無傷で護りきったことに、少し安堵していたのです。ロドリゴたちメキシコ人もこの国で自分たちに太刀打ちできる者など皆無だという、根拠のない自信から襲撃戦闘の模様をエリカたちから詳しく聞くことはなかったのです。
 ……ですから桃子の危機は、これで終わりません。
 
 (もちろんつづきますよ)


(注1) 黒王 蛸薬師小路邸で飼っている駻馬 桃子にしか懐いていない。

駻馬 「黒王」のイメージ図

(注2)三連ショットガン
    キアッパ・トリプルスレット中折式三連散弾銃

キアッパ・アームズ社製キアッパ・トリプルスレット中折式三連散弾銃

(注3) スピードローダー

スピードローダー (但し、レボルバー拳銃6発用)

 補 足
  文中に、「H&KのMP-8」という名称のサブマシンガンが登場するが現存しない。この物語の時代設定は西暦2035年である理由による。

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