ふたつの街

坂道の街で生まれたぼくには
きみの街はどこまでも平坦で
山もなければ海もない
美しさがきみに収束したみたい

坂道の街で育ったぼくには
きみの街はどこまでも退屈で
トキもなければメキもない
楽しさがきみに収束したみたい

見通しのいい未来
真っ直ぐどこまでも行く
そんなきみとの人生が見たい

平坦も退屈も悪くない
今のぼくにはこの街が
どうやらちょうどいいみたい

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