わたしだったもの

月の音にも騙されず知る
境界線なら忍び寄る
ようこそと迎える朝がある
そこに生まれる命がある

夢の芽にも邪魔されず眠る
相対的には招き呼ぶ
さよならと答える夜がくる
いいえと拒む仕草がある

ボウリングのゴロゴロ
くるりと周囲を回る
地球の真似をしたまま

終えていく行為があった
わたしだったものは
いつしか私達になってしまった

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