#23 遠い星で、また会おう。
※この作品は、フィクションです。
ふと目が覚めた。真っ暗な部屋。隣では、浩介が寝息を立てている。目覚まし時計を見る。1時かぁ。あと4時間は寝れるなあ。そう思っていると、ドアの向こうから、水の流れる音がした。お隣さんかな?と思ったけれど、どう考えても、うちの中から音がする。しかも、この音は、台所の方からの音じゃない。
風呂場…?
疲れた体を起こして、ドアを開ける。歩くと、ミシミシと古い木造アパートの廊下がきしむ音が気になった。静かに、静かに、進んでいく。母さんの部屋