創作論

 創作のテクニックを向上させるには以下が重要である

1模写
2模倣(二次創作)
3換骨奪胎
4MIX


 創作とはそもそも引用の織物である。よってテキスト(創作)とは様々な引用が織り込まれた4へと向かっていく。引用とはパクリといってもいい。

 1の模写は単に模写を行うだけである。模写そのものは創作系統においてはやっておいて当たり前のものである。ちなみに、私はnoteでエッセイを書いてはいるが、エッセイの模写はしたことはない。せいぜい、頑張って模写したのは志賀と谷崎の文学全集の模写くらいである。
 模写はただ行うだけでなく、リズムやら構成の仕方やらを学んでいく過程でもある。何冊も読むよりも一冊に専念したほうがいい。複数様々やろうとすると失敗する。一冊丸々模写するのもありだが、何年も前に、一田和樹氏から聞いたことによると、自分の良いと思った文章だけ模写していくだけでいいよとのこと。まあ、自分が思うままに模写してなにか身に着けていけばいい。

 2は模倣である。模倣とは言わば、二次創作である。あらゆるエロ漫画家もまずは二次創作から始める。イラストレーターがまず、他者のキャラを使ってみるのも練習なのである。ほかにも良いと思った作品をそのまま真似て書いてみるのもいいだろう。初心者の創作は引き出しが少ないので自然と模倣になる。

 3は換骨奪胎である。換骨奪胎とmixができるようになればもうプロに近い。名作の物語の構造だけを借用して創作する。恋愛もので女性向けであるならば、シンデレラストーリとされる三文小説はシンデレラのストーリーの借用である。構造だけ借用するのである。

 4はmixである。テキストが引用の織物であるとするならば物語も様々な文化借用から成り立っている。様々な良いと思った要素を入れこんでミックスする。ミックスがあるかないかで模倣であるかないかが決まる。様々なものを模倣するのならそれはオリジナリティーがある作品といえるだろう。

おまけ
ともかく大量生産することが大切である
名作は大量生産したら大量の凡作のなかに少しキラキラした名作が勝手にできる

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