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ちょっと見てって🙌   創作都市伝説


第7幕 実家の裏にある古井戸

敵側の村を占領した時、井戸を使えなくするため、糞尿や死体を投げ入れることはよくあることだ。死体を入れられた井戸などもう使えるはずもない。そんな井戸が家の裏にある。はるか昔、敵に惨殺された村人が50人ほど入れられた井戸。代々言い伝えられてきたこの家裏の井戸にはそんな歴史があった。

数百年経った今でも古井戸の水は赤く染まっている。年に二度、供養のためにやってくる寺の住職はその赤い水を見て、怨念が井戸の中で渦巻いていると毎度いいながらお経をあげていた。死体が投げ込まれてから、そこの寺の住職に供養をお願いしておりもう数百年の付き合いだという。

代々受け継がれてきた井戸の供養だが、一人息子の長男はそんな気味の悪い井戸の近くになんて住みたくなかった。両親が亡くなったことをきっかけにその土地を売却し、新しい土地で暮らすことにした。何度も住職に止められたが決意は堅かった。供養もキッパリと辞める旨を伝え、新天地にて新しい人生を歩むことに決めた。

数年が経ち、自分の生まれ育ったところを無性に見たくなった。不意に帰りたい気持ちに襲われた。仕事が休みの日曜、数年ぶりに帰った我が家はまだ売地のままだ。こんな気味の悪い井戸があるんじゃそりゃ売れないか、と久しぶりに井戸をのぞいてみると井戸は赤く染まっていなかった。

数百年赤く染まる井戸。数百年の付き合いがあった寺の住職たち。供養をやめて数年。

一体、この井戸に何が起きたのであろうか、

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