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【詩】男踊り

味付けなんて

うまみ塩油

つまり

ウユニ塩湖

だ。

湖池屋うすしお

でも良いし

徳島うず潮

だって良い

阿波踊りで

ひょっとこのお面を付けて

一番カッコ良く

踊っているのは

男踊り。

武士じゃないのに

全く隙がない

足の指先から

扇子の先まで

神経が研ぎ澄まされて

魅了する。

美しさが宿る。

女踊りは

そうでもない

でも

そうでもなくて良い。

そのときの

女踊りは

それでいいです。

祭は嫌い。

本性が出るから。

でも

男踊りは

閉じ込めている

必死で必死に

閉じ込めている。

そこに

美しさが宿る。

開放ではなく解放。

鋭い動きが寸分の狂いもなく

繰り返し再現されて

もしかして

呪い?

もう呪われてもいい。

そんなトランス状態。

巧みな足捌き

そのときの爪先をよく見てください

よくみてよくみて

よくみたらすこしういているから

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