エッセイ「人間はジャンクフードには勝てない」
ボディビル大会が終わり、約3ヶ月の食事制限、減量という呪縛から解放された。
そして僕は減量中に食べたかったものをとにかく食べた。
フレンチクルーラーに餃子、ハンバーグ、ピザ、砂糖まみれのスイーツをとにかく食べて食べて食べ尽くした。一週間も経てば体重は元通り、6kg弱も体重が増えていた。
口に広がる不健康な旨み、甘み、酸味。
減量中約3ヶ月間はジャンクフードをほとんど口にしなかったが、いざ口にすると「それ」がないといってもたってもいられないくらい中毒になっていた。
3ヶ月間我慢した反動もあるかもしれないが、本能がジャンクフードを求めてしまっていた。
減量が終わって二週間ほど、コンビニに寄れば菓子パンやお菓子、スイーツに無意識に手を伸ばしていたのだ。
僕は人間はジャンクフードには勝てないということを悟った。
辞めようと思っても辞められないのだ。
減量中はシーチキンやたまご、味噌汁で満足できていたのに今ではジャンクフードを食べないと満足できない身体になっていた。
人間が作った化学の味というのは恐ろしい。
ボディメイク競技に挑戦するとなったらストイックにやらないといけないが、ダイエット、健康目的で食事制限や食事管理をするなら本当に週に一回は好きなものを食べた方が身のためだと思う。
あまりにもストイックに食事管理をし過ぎるといずれ反動(リバウンド)が来る。
僕の場合は、反動(リバウンド)する前提で減量をしていたのでメンタルへの悪影響はなかったが、ダイエット目的や美容目的で食事管理をしていてリバウンドをしてしまったらメンタルにも悪影響だろう。
これからジャンクフードじゃない自然な食事で満足できる舌をまた1から取り戻そうと思う。