「隠れキャラ」の想い出
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「ゲームニクス」で考えるゲームの魅力 第二回目は「隠れキャラ」
ゼビウスやドルアーガの塔などのナムコ全盛時代に、本編とはまったくリンクしない「隠し要素」が流行した。
皆は、隠し要素を探すことに熱中して、宝探し気分で色んなことを試した。
隠し要素は、たとえ自分が発見できなくても、雑誌や噂を頼りに自分でもやってみることは快感だった。
隠された物を探し出すことは、人間の欲望を直撃するのだ!
知識欲というかゴシップ欲というか、とにかく秘密を知りたいという欲求には誰も抗えない。世界を知りたいという欲求には命を懸けても良いぐらいの快楽があることは、皆の覇権アニメ「チ。-地球の運動について-」を見ればあきらかである。
記事では、「隠し要素の法則性を見破ることで得られる快楽」について言及されているが、個人的には、ゲーム製作者が仕込んだものを発見するより、法則性のないバグ技を見つけることの方が、かなり楽しかった。
例えば、Fzeroのコースの端っこに物凄く加速できる当たり抜けした場所があったり、ガイルの空気投げやスピニングバードキックで止まったり、スカイリムで当たり抜けしてショートカットして良く分からない場所に行けたり、そんなものを見つけるのは今でもクソ楽しい。
作ってるゲームのバグを無くすのはムカつくが、進行不能でなければ、想定外のバグを見つけるのはクソ楽しい。プログラムのバグではなく企画バグでゲームの穴をついて敵をハメて楽に倒すのも楽しい。
そういう意味ではロックマンの「ボスとの相性勝ちを見つける」というのは非常に楽しい。単純なボス特効をGETするのではなく、戦いながら探すのは素晴らしい発明だ。
以前、モンハンワールドでも「有利な地形を探す」という点に言及したが、「探す」のは楽しい。「探す」という要素に注目すれば、まだまだ、色んな遊びが作れる。
モンストは、「敵の隙間に入ってバインバインするのをゴールにして、そこまでのコースを探す」し、スト2では「敵と自分の攻撃が当てられる有利な間合いを探す」し、モンハンでは「周りの地形もそうだし、標的であるモンスターや立ち回りを探す」し、バイオでは「謎やゾンビを探す」。
こういうゲームには必ず「探す」のが遊びの柱になっている。
「探す」をテーマに、色んなゲームを分析してみるのも面白いと思う。
ちなみに、隠れキャラで思い出すのは、豪鬼、カンガルー、豆腐。