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映像思考④学習方法

これまでも映像思考について書いたが、「映像思考」の学習方法についてまとめておく。


映像で考える

映像的思考でレベルUP!

映像で考えると、処理速度が速くなる
そこには、絵だけでなく音や動き、心理とかがセットで乗っているからだ。

映像で考えると、選択肢が絞られる
映像は論理的に構成されるので、必然的に取りうる選択肢が絞られる。
現れた選択肢が数個あっても、その中から最適な解が、前後の時間的流れの中で生まれていく。

映像の論理展開はインプットから生まれる
論理的な構成は、これまでの「インプット」、観てきたものや学んだものや経験や感じたものや物理的な自然さから決定されていく。

師いわく「60分の1の世界で考えなさい」

会社に入って何もできず、クビになりそうだった俺に師匠が一言。
「24時間、60分の1の世界で考えなさい」
言われたものの、ハッキリ言って、まったく意味が分からなかったが、これができなければクビだと思った俺は、最後のチャンスにすがった。

ただし、考えるためには、様々なステップが必要だった。

①映像をインプット

世界を60分の1で観察して思い出す

世界を観察して映像として思い出す

世界を観察
60分の1の世界で考えるために、まず、「世界を60分の1で観察する」ところから始めた。

観察したものを思い出す
ずっと観察すると頭が疲れて、家に着くとぶっ倒れることが続いた。
それでも、しばらくすると自然に頭の中に映像が流れるようになった。
それを忘れないように、繰り返し映像を思い出すように意識する。

通勤・通学の映像を頭の中で思い出す

好きな映像を繰り返し再生
ある日、目を閉じると、家から会社までの道のりが細かいところまで頭の中で勝手に再生されるようになった。
バイクを買ったばかりで、好きなバイク映画を見ているようで面白く、やがて毎日の習慣のように頭の中で繰り返し再生するようになった。

目を閉じて再生
最初は目を閉じて歌詞のないリラックスできる音楽をヘッドホンで聞きながら、他の感覚を遮断して瞼の裏に映像を思い浮かべてみる。
夢を見たり、何かを思い出す時に、無意識に映像が出てくるような感じ。
好きな人の写真を見た直後に、目を閉じて思い出してみるとかが良いかも。

サブスクリーン再生
何万回も繰り返し再生するうちに、目を閉じなくてもサブスクリーンのような感じで、視界に重なるように再生されるようになる。

毎日少し変化のある好きな映像を繰り返し再生
俺はたまたま趣味のバイク映像だったが、他の趣味でも、その日食べたものでも、好きな女の子でも、毎日少しづつ変化があって、繰り返し思い出したい映像なら何でもよいので、繰り返し再生してみる。

映画やアニメ、ゲーム、漫画、学術書などをインプットする

インプットした映像を繰り返し再生
映像が再生できるようになったら、映画やアニメ、ゲーム、漫画、格闘技、物理や数学、心理学や料理など色んな学術本をインプットしまくった。

インプット後は、印象に残ったシーンだけで良いから、映像として思い出して再生してみることが重要。

現実世界の体験のインプットも必要

自分自身が直接体験したことの方が記憶に残る
良いことも、悪いことも、嫌なことも、快楽も、説教も、理不尽も、恋心も、敵対心や怒りも全部インプットしまくった。

非日常体験は重要
仕事でチャレンジしたり、旅に出たり、引っ越したり、海外転勤したり、世界旅行したり、恋すれば、非日常な体験は特に強烈なインプットになり、自分を育てる。

※とにかくインプットしたら、何もかも繰り返し映像で再生してみる。

②自分視点で「要素を分解&整理」

体系づけて整理する

自分の基準で体系づけて整理する
ゲームだったら、ポンから始まってブロック崩しやインベーダーへの流れ、インベーダーからのシューティングの派生、ジャンプゲームからマリオを経てメトロヴァニアへの流れや、パックマン系のドットイートからの流れ、モグラたたきをはじめとしたガンシューからFPSへ、テトリスから落ち物パズルなど、同系統の物を体系づけて分類、整理する。

映画だったら、アクション、ホラー、ドラマ、青春などなど、自分視点のキーワードをつけて自分の中に整理する。

難しかったら、映画やゲームを分析した本とかで補完しても良い。
ただし、うのみにするのではなく、自分の視点で分析することが重要。

自分の視点こそがオンリーワンの価値を生み出す

要素を分解し更に細かく分類していく

好きな物を、更に細かく要素分解
なぜ、好きなのか?
自分の視点で好きな要素に細かく分解してみる。

同系統の他の物と比較分解

他のものと違う点、好きな理由、引っかかった点などを基準にして、自分の好きな要素や嫌いな要素を分類する。
ドラクエとファイナルファンタジー、スト2とKOF、パズドラとツムツムなどなど、同系統で比較すると違いが分かりやすくなる。

自分の視点を知る
自分の趣味趣向、好きなこと嫌いなことをまずは知ること。
次に、ヒットしているゲームとしてないものを分析し、その原因を分析。

ヒットしてないけど好きなものにヒントがある
ヒットしてないけど好きなゲームがあったら、好きな要素を残して、ヒット要素を足すことで、オンリーワンの物を作り出すことができる

③映像をアウトプットする

いっぱい落書きしながら言語化

映像を再生しながら情報をアウトプット

分解・整理した要素をまとめる
自分なりの視点で、インプットした情報を分析し体系した内容をまとめる。
noteなどでブログや記事にまとめておくのも良い。

アウトプットする時も、映像を再生しながらやることが重要。
これにより、映像思考の準備ができる。

いっぱい落書きしながら言語化する

上手く描く必要はない。楽しく映像を落書きすることが重要。

しゃべらず書け!
師いわく
「お前はしゃべると何言ってるか分からないから書いて渡せ!」
今でもそうだが新人時代は説明が長く結論(落ち)が無い話が多かった。
師匠の1人は、ある日、話を遮って怒鳴った。
それから、マンツーマンの愛ある指導が行われた( ;∀;)

言語化に挿絵をそえて
丁度、映像でのインプットを始めたばかりだったので、最初は企画書の挿絵で、その他の報告にも、落書き的な絵をそえて書いた。
俺の師の中で最も怖い人だったので、怒られないように笑ってもらおうと思って書いていた。ゲーム業界で良かったと思った。
文章だけだったら、修行は終わらなかったろう。

落書きは〇と線で描いた棒人間で良い。
伝えたい情熱があれば良い、考える前に手を動かせ!
と師はブルースリーみたいなことを言って愛の鉄拳指導だ。

文章を補足する絵という形でのアウトプットは、より、映像思考の訓練になった。

ポーズ人形で遊んでも良い

人形遊びは効果的
どうしても絵に抵抗があれば、デッサン人形を使う方法もある。
今は、色んなポーズが取れる多関節なポーズ人形もあるし、キャラものもあるので、映像をアウトプットする時に、ポーズ人形をいじくりまわすことも効果的だ。それを棒人間で模写しまくれば良い。

絵は、構造を理解して手を動かせば動かすほど上達する

俺の絵の師は、24時間どんな時も手を動かして見たものを即描いていた。
絵描きになるなら、骨格や筋肉、内臓ぐらいは覚えて動きも理解しなさいと言っていた。

世界に興味を持って全部インプットすべきだ。

④映像で想像してみる

普段から映像で考えてみる

無限の妄想が力になる♪
俺の場合は、プロレスの試合の予想や、キンケシでの遊びや喧嘩に勝つための妄想がベースにあった。だが、誰でも、野球の投手と打者の対戦や、好きなアイドルのことを思い浮かべたりしたことはあるだろう。

思い浮かべるから始めよう
例えば、友達や家族と話したり、授業や会議の様子、ドラマやアニメなど、日常のシーンを思い浮かべる所から始める。

想像してみよう
好きな人との目くるめく日々を妄想しても良いし、嫌な上司や憎いあん畜生を頭の中でケチョンケチョンにするでも良い。世界平和のために何ができるか想像しても良い。

次の展開を事前に予想してみる
プレゼンや告白、ドラマやアニメ、漫画の次の展開を予想してみよう。

映像で作りたいものを妄想する

手当たり次第に妄想する

妄想を動かす
これまでのインプットから、描きたいもの、表現したいもの、作りたいものを映像で想像する。
それを頭の中で動かすのが映像的思考になっていく。

妄想をアウトプットする
何か閃いたら、どんどん「落書き+言語化」してアウトプット。
考える前に書いて、アウトプットを手で覚え、声を出して読んで、アウトプットを耳で覚える。
疲れたら、おやつをたべ、散歩しながら考えると、嗅覚や味覚も合わさって、より学習スピードがアップする。

五感をフル活用することで、学習スピードがアップする。

タイトルとバナーから映像で想像してみる

タイトルからネタを見つける
もし、表現してみたいものが見つからなければ、ゲームや漫画、アニメのタイトルとバナーから内容を想像してみて、同じかどうかやってみる。
STEAMやアプリストアの話題の新作やおススメ、期待のアニメの新作まとめサイトなどを見ると良い。

もし、想像と違っていたら、想像したものが作りたいネタになる可能性が高い。

⑤映像で創作する

映像で考えながら創作する

作りたいものをドンドン動かす
作りたいものが思いついたら、それを頭の中で映像化して動かしてみる。

最初は、何かのマネで良い。
これまでのインプットや分解と整理の仕方は人それぞれ違うので、個々人の体験、人生観、性格、心理描写によって同じインプットから別のものが生まれる。

再構築してオリジナルの商品を作る

再構築からしかオリジナルは生まれない
恩師は言った
「お前は無能なんだからオリジナリティなんて考えるな。何か凄いけど惜しい商品を探して不満点をなくし再構築して商品化しろ」

断言しよう。0から1を生み出すことはできない。

この世の全ては過去の積み重ねでできている。
我々ができる唯一できるのは、自分なりの視点を持って再構成することだけだ。だから、自信を持って再構築。
再構築を繰り返して行けば、やがて、参考にしたものとは全く違った商品が完成する。

難しいことは考えず、妄想を楽しもう!!!


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