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♪ 夏影 ~夏の名残に~


夏に聴きたいというよりは、
夏の終わりを感じさせる曲。
 
音楽紹介が続いてるけど、
どうしてもこの曲は、この季節にご紹介したかったので、
よかったら聴いてみてくださいね。
 
こちらもYouTubeで偶然出会えた曲で、
もとはアニメ、なのか、ゲーム、なのか… 
コメント欄で拾い読むかぎり、はっきりとはわからないのだけど
でも、どうやら
感情が揺さぶられるような、すてきな物語らしいです。
 
(もし詳しく知っている人がいたら教えてください。
こういう、心に訴えかけてくる何かについては、
ネットでググるなんて情緒の無い調べ方をしたくないっていうか…
まぁ好みの問題なのですが、自分では調べていませんので。
 
いつかどこかで偶然知ったり、
誰かが話すのを聞いて知るなど、
コンピュータじゃなくて
人を介して知ることができたらいいな、と思ってます。

何でもすぐにネットで調べるより、
そうやって「将来に楽しみを残して待つ」っていうのも
ひとつの人生の楽しみ方。
もちろん知ることが出来なくても、それはそれでぜんぜん構わない。)
 
私は、この歌い手さんの透明感のある歌声に、
最初に心惹かれて
それから、
語られて(歌われて)いく情景に、とても魅かれた。
 
聴いていると 
小学生のころの夏休みに意識が翔んで
私は近くに川などないところに住んでいたけど
でも、
この歌のような夏を過ごした誰かの思い出を
すべて
肌感覚で共有しているような感覚があって
深くて 強い 郷愁で
胸がいっぱいになって
 
過ぎ去った思い出の中のその時間と、
その時間の中にいるすべての人たちが、
みんな愛おしくて 
懐かしくて
たまらない気持ちになった。
 
この歌の原作や、
本当はどんな情景を歌っているものなのか、
を知っている人にとっては
もしかしたら私の感想は
「違うのにな」
と思うものかもしれないけど
 
この歌を聴いているうちに
私の頭のなかに広がっていった風景は
 
日本の田舎の夏休み
青い空に入道雲
山や野原、田園の緑の色が、幾重にも重なる風景
 
深呼吸するように空気を吸うと 
草いきれの香りがする
 
蝉の声がして
友達や 家族の声がして
冷たい麦茶をごくごく飲んだり
スイカを食べたり
汗をかいて昼寝をした
 
<僕ら 遊んだ
僕ら 生きてた
今も憶えてる>
 
そうだね、
そんな風に生きて、ここまできたよね。
って、
昔を懐かしく、愛おしく想う気持ち。
 
もちろん全員がそんな思い出ばかりではないのだろうけど
それでもたぶん 多くの人々の記憶の中で
近しい思い出は何かしらあって
言うなればそれは
日本人の集合的なノスタルジアみたいなもの…
なのかな。
 
でも 
これまで文化的なバックグラウンドの違う人たちとも
同じ時間を一緒に過ごしたり
お互いいろんな話をして
友情を結んだりしてきた経験からも言えることは
 
実際に同じ経験をしていなくても 人は
誰かの話に耳を傾けることで
語られる出来事や
その時の その人の心情を 感じとることができる。
 
情景のディテールは違っても
人のする経験や 感情は
同じようなものだからだと思う。
 
だとしたらこの感想は、
日本人の文化の中だけじゃなくて
人間そのものの 集合的なノスタルジアなのかもね。
 
「郷愁」は、
自分にかかわる何かや 誰かを
愛おしく、大切に想う感情をよみがえらせてくれる。
 
愛おしい という感覚は多くの場合、
自分以外の何かへと向けられて
その感情は 人の心を
やわらかく 優しく ほぐしていく。
 
過去を振り返ることをネガティブにとらえるひとがいるけれど
もしある日、
あなたじゃなくて
過去の方から近づいてきたなら
それはあなたに 何か大切なことを告げに来た、ということじゃないかな
何かを 「思い出して」 って。
 
郷愁は 人の気持ちを、
心を、
浄化してくれる作用があると思う。
 
過去を振り返り、愛おしむことは
ネガティブなことなんかじゃなくて
人にとっては
「時々は」 持つべき時間だと思うよ。
 
秋という 次の時間、次の季節を
新しい気持ちで迎えるためにも
 
夏の終わりには 郷愁で
自分の中に熱くなり過ぎていた何かがあれば 
すこしクールダウンして
昔の 
シンプルで でも充実していた時間を思い出してみるのも
いいんじゃないかな。
 
とてもきれいですてきな歌なので、
知らなかった人はぜひ、聴いてみてください。

それでは、どうぞ♡
 
あ! あまり小さい音量だと、最初の音が聞こえづらいかも。
すごくきれいな始まりの音から聴いて欲しいから、
少しだけ音量は大きめにして聴いてね。
 


夏影なつかげ
 
越えてゆく 遥か夏も 
渡る川の流れも
 
いつか 変わって
いつか 忘れて
同じ想い 守れずいる
 
ふたりぶんの青空を 君は手で囲った
日の匂いのする草を 僕は手に結んだ
 
風を背に いま 僕らが走り抜けたよ 
あの大空 目指してた
 
越えてゆく 遥か 
夏も 
渡る川の流れも
 
いつか変わって いつか忘れて
同じ思い守れずいる
 
ふたりぶんの青空に 飛行機雲 飛ばした
笑ってる子供たちの手には 虫かご
あの思い出・・・
 
越えてゆく はるか夢も
ながる川のほとりを
いつも一人で いつも歩いた
 
いまは違うみち
 
遠くなる はるか夏よ
流る川の町で 僕ら遊んだ
 
僕ら 
生きてた
 
今も憶えてる
 
遠くへ・・・
 

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Luriha
書いたものに対するみなさまからの評価として、謹んで拝受致します。 わりと真面目に日々の食事とワイン代・・・ 美味しいワイン、どうもありがとうございます♡