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夕闇

赤みを帯びた光を透かした
カーテンが揺れている
風は程よくぬるくて
僕の脳は痺れていく
そこにいなかったみたいに

いくつかの出来事が起こって
まるで夢の中にいるみたいだ
腕も足も感覚がなくて
もうどこにも進めない
そんな夢

悲しくなんてないよ
いつだって此処にいる
此処に立っていて
周りには何もない
そんなことはずっと前から知ってる

辛いなんて言わないよ
優しさとか弱さとか
誰だって持ってるものだから
夕闇が何もかもを包み込んで
いつの間にか見えなくなる

遠くに見えていた景色
手に入らなかった夢
焚き火にくべて燃やした憂鬱
淡い色の空で新月が目を覚ます
風はもう止んだ


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