テスラ Model Y 納車後1ヵ月間の使用感
テスラ Model Y が納車されてから1ヵ月が経過したため、個人的な使用感をまとめます。
前回のブログには書かなかったのですが、外装も内装も白色を選択しました。本記事のヘッダーに私の Model Y の写真を掲載します。
内装の白色はオプションです。高級感がやばいです(語彙力)
外装は「パールホワイト」という名称なのですが、テスラのパールホワイトは他の車の白色よりもやや青みがかった白色のような雰囲気で、純白です。
純白というと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
私はこんなイメージを持っています。
嘘です。
Model Y のパールホワイトは、例えるならばヴォルデモートの肌の色です。
他メーカーの白色の車と横並びになると、その純白さがより際立ちます。
とてもかっこいいので、白色にしてよかったです(小並感)
いきなり脱線してしまいましたが、本題に入ります。
まずは納車当日から振り返ることとします。
納車当日
人生初の新車納車日です。
予定時刻の10分前くらいにテスラストアへ到着し、ソワソワしていました。
その理由は…
新車の納車というと、私にはこんなイメージがありました。
テスラはどのような納車式が行われるのだろう、きっと車と同じで未来感溢れる、想像を超える納車式に違いない、あんなことやこんなことを色々と妄想していました。
そして、ストアからスタッフさんが出てこられて、軽く挨拶をします。
店内に案内され、車の鍵となるカードを2枚手渡しされます。
テスラのアプリはインストールしてあるかと聞かれ、既にインストールしていると伝えます。
その後、私の車のもとへ案内されます。
いよいよ納車式か…?
スタッフさん「こちらです」
私の Model Y のところへ案内されました。
先ほど受け取ったカードでドアをアンロックして、車へ乗り込みます。
車とアプリの接続方法、初期設定方法など、必要な事項を30分ほど教わります。
スタッフさん「それでは案内は以上となります。」
俺「あ、はい。(え?終わり?)」
私の人生初めての納車式は行われることなく終わりました。
テスラには納車式が無いんです。
まるでiPhoneを買った時にショップの店員さんから操作方法を教わるような感じで、大きなガジェットを買ったかのような感覚でした。
デカイ鍵を貰う納車式をしたければ他のメーカーで車を買いましょう
Model Y を試乗した時は、ガラスルーフのクリアさに感動していたのですが、納車された Model Y には黒いスモークが施されていました。
マイナーチェンジされたのかな?と思ったのですが、これはこれでかっこいいのでアリと思うことにしました。
ちなみに、新車はオートパイロットをすぐに使用することができないです。
20~30kmほど走行して、カメラのキャリブレーションが完了すると、ナビ上のエラーが消えてオートパイロットが使用できるようになります。
1ヶ月間の使用感
とにかくQoL爆上がりしました。日常生活がどのように変わったのか、特に恩恵を受けたと思っているところを紹介します。
Model Y を選んで正解だった
これまでセダンタイプの車を運転してきた私にとって、SUVタイプの Model Y を選んだことで次の恩恵を得ました。
車室内が窮屈に感じない
例えが極端かもしれませんが、座椅子から映画館の椅子にアップグレードしたような感じで、長時間座っていても体が痛くならないことに気付きました。
荷物の出し入れが楽
乗り降りが楽
この2点は日常的なことなので、毎日恩恵を感じています。
とても静か
フロントもリアも2重のアコースティックガラスのおかげで、車室内は本当に静かです。外音がうるさくて音楽やナビ、車内の人の声が聞き取れない、なんてことは私の体感ですが1度も無かったです。
猫を動物病院へ連れて行くとき、今までは周りの車やバイクの音でビクビクしていたのですが、Model Y に乗り換えてからは車の中でぐっすり眠っていました。猫でも体感できるほどの静かさです。
ナビが優秀
Googleマップを基にテスラが開発したナビは本当に優秀です。
特に音声認識は最強です。
「○○県 ○○市 ○○」のように住所を全て音声入力すると、1文字も間違わずにマップに入力されて、そのままルート案内が開始されます。初めて音声認識をさせたときはビックリしました。
ルート案内も優秀です。
走行中に二手に別れる道があったとしても、どちらを通ればいいのかグラフィカルに表示されるため、迷うことがありません。
一部のコミュニティーでは、音声認識の不評があったり、狭い道路を案内されるなどを見ましたが、納車後1ヶ月間では1度も不満に思ったことはありません。
アプリが優秀
テスラにして最も良かったと感じているところは、専用アプリの存在です。アプリには様々な機能がありますが、個人的に恩恵が大きいところを抜粋して紹介します。
ドアのロック/アンロック
私の場合、自宅から約5分くらい離れたところに駐車場があります。自宅に車の鍵を忘れてしまうことが稀にあり、取りに帰ることが苦痛に感じていました。
スマートフォンを持ってドアロックされている Model Y のドアノブを引くだけでアンロックされるため、もう自宅に車の鍵を置き忘れてしまうようなことは今後発生しないことは、精神的に安心できます。
車の鍵って、小さいんですけどポケットに入れていると結構かさばるんですよね。(貴重品はカバン派に入れない民の感想)
空調のON/OFF
夏場や冬場には重宝する機能です。
アプリで空調ボタンをポチッと押すと、車内が設定温度になるように空調が作動します。
1月になってもまだ寒い日々が続くので、私の場合は家を出る前に暖房を入れて、車に乗る時には設定温度に到達するようにしています。
参考までに、 Model Y の空調画面を掲載します。
各席にヒーターが3段階、ハンドルは2段階に調整できます。
1段階目でも結構熱いです。特にハンドルは1段階目でも火傷するかと思うくらい熱いので注意が必要です。
セントリーモードのON/OFF
ダッシュカムビューアの再生(セントリーモード中に自動録画された動画の再生)
ドアロック時に誰かがドアを開けようとすると通知が来る
最近のアップデートで、アプリからダッシュカムビューアを再生できるようになりました。基本的に自宅以外ではセントリーモードをONにしているため、外出先でもアプリから近場を通った人をチェックできます。
緊急時に通知が来るのも優秀です。
ちなみに、アプリから再生できるのは録画のみです。
セントリーモードは常時カメラが動作しているのですが、アプリからはその動作状況をモニタリングできない仕様となっています。
これには諸説あるようですが、テスラ車を使用した盗撮が行われないようにするためのようです。
個人的にはアプリから常時監視することは今後も無いと思うのでどちらでもいいですが、テスラで盗撮はかなり難易度が高いような気もします。
電池残量をいつでも確認できる
ガソリン車ではエンジンONでガソリン残量を確認できますが、テスラの場合はアプリから電池残量を確認できます。
これにより、充電のスケジュールを自宅でも考えることができます。
物覚えが悪い私の場合、ガソリン車に乗っている時は「明日給油しようかな」と思っていても、自宅に帰るとすっかり忘れることがよくありました。
今ではいつでも電池残量を確認できるので、精神面で安全といえます。
オートパイロット最強!
納車してから1週間後に、高速道路を約50km走行しました。
その時は99%オートパイロットが自動的に走ってくれました。(残りの1%はインターチェンジやレーンチェンジです)
これには本当に感動しました。
今まで長距離運転をすると、特に高速道路でかなり疲弊してしまい、到着した頃にはもうほとんど体力が残っていなくて眠いままその日を過ごすことが大半でした。
これでは長距離運転が嫌になるだけでなく、到着後も楽しめずに終わってしまうため、とにかく苦痛に感じていました。
しかし、今では高速道路が休憩時間のように感じられます。
もちろん Model Y が誤った走行をする可能性はゼロではないため、常に前を向いてハンドルを握り、足はブレーキの上に触っているような状態ではありますが、気の持ちようが全然違います。
例えるなら、会社でレビューをする人(レビュアー)と、そのレビューを聞いて承認する人(承認者)のような感じです。
レビュアーは承認して欲しい本質を伝えるために、資料を作成します。
資料作りには色んなことを気を付けなければなりません。
アジェンダとレビューのゴール
ページ内で伝えたいことの目的と結論
誰にでも伝わるようなイラスト作成
ページ内のテキストやイラストの配置・配色・サイズ
承認者の好みに合わせた資料作り
資料作成は、運転スキルと置き換えます。
資料作成も運転スキルも、時間をかけて磨き上げればいいんです。
問題は、作り終わった資料を、承認者の顔色を伺いながら臨機応変な言葉で上手く立ち回って承認を勝ち取ることです。
オートパイロットのような自動走行機能が無い車の場合、高速道路では0から100まで全て神経を研ぎ澄ませながら走行する必要があります。市街地のように低速走行をするわけでもなく、ましてや信号のような小休憩もありません。
この感覚がレビューに似ていると感じています。承認者が優しい人であれば、少しの言い間違いは許してくれるかもしれませんが、許してくれない人もいるでしょう。高速道路は、少しの走行ミスは命取りになります。
この恐怖が私の体力を根こそぎ持っていくのです。
しかし、オートパイロットで駆け抜けた50kmでは、むしろ私の体力は回復していました。Model Y が自動的に走行してくれているのを、偉そうに見ているだけだからです。少し怪しい動きをしたと思ったら、「おいおいw そこは違うだろw」と重箱の隅をつつくように指摘をしてあげればいいんです。
例え話が長くなってしまいましたが、社会人であればどれほど楽になったか共感いただけることでしょう。
ちなみにまだ自動ブレーキは体験できていません。今後も体験しないように運転することを心掛けたいのですが、Model Y が本当にブレーキをかけてくれるかは未だに不安です。
セントリーモード
私がテスラの存在を初めて知ったキッカケのセントリーモードは、これもまた最強です。
先述の通り、自宅以外ではセントリーモードをONにしています。
特にショッピングモールから駐車場に戻ってくると、複数の録画を確認できます。
ドアバンされていないかとか、近くを通った人が車を傷つけていないかは、毎回必ずチェックしています。
3回ほど、私の Model Y を指さして何か言っている人たちの映像が残っていました。その動きから、恐らくセントリーモードで録画されていることを知っている人たちなのでしょう。
大切な愛車を少しでも傷つけられたくないと思う私のような神経質な人ほど、テスラをおすすめしたいです。
セカンドハウス
テスラはもはや車というより、小さなセカンドハウスのように思っています。Model Y は車室内が広くて寝泊まりができますし、ものすごく大きな蓄電池と捉えれば、車内で何でもできてしまいます。カラオケだってできます。
天井の1枚の大きなガラスルーフのおかげで、車中泊というより中庭のように感じることもできます。タッチスクリーンで雨の音を流したり、焚火の音を流してみれば、もはや車の中が外です(?)
不満や微妙ところ
全体を見ればいいところだらけなのですが、一部気になっているところもあります。ここも正直に紹介します。
小回りが利かない
大回りでしか曲がれない印象を受けています。
今までの車だったらもう少し曲がれていたところでも、ハンドルが1回転でロックされてしまいます。
ハンドルを切っても自分の意図通りに曲がってくれないという操舵感です。
大きな車を運転している自覚をもって慣れていくしかないです。
意外と電池の減りが早い
年始に60kmの長距離で30%減りました。100%まで充電すると約430km走れる表示になっているので、単純計算をすると430km×30%=129km走れるはずです。もちろん暖房や音楽、オートパイロットの動作などもあるのですが、実際の走行の倍も消費電力があるとは思ってもみなかったです。
停車中でも、セントリーモードをOFFにしていても、1日1%減ってしまう印象を受けています。
もしかすると使い方がよくないところがあるかもしれないので、今後調査していきます。
音楽
個人的には可もなく不可もなくの印象なのですが、SNS上で絶賛している方が多々いらっしゃることもあり、そこまで良いか?と思ってしまっています。
エージング処理を済ませてあっても、廉価なサウンドスピーカーがフロントガラス下部にあるくらいの体感で、絶賛できるものではない気がします。
初回アップデート
ストアのスタッフさんからは最新版ですと説明を受けていましたが、納車直後のソフトウェアは最新版ではありません。
ギガ上海工場で製造された輸出用のテスラ車は、その国の法規に適合するソフトウェアをインストールするため、納車してから1~2週間後に最新版が配信される仕様のようです。
私の場合は1週間後に最新版が配信されました。
それまでTwitterなどのSNSをずっと見ていて、いつになったら最新版が配信されるんだとずっと文句を垂れていました。
もし新車を納車される予定の方は、もう少しだけ気長に待ってみましょう。
終わりに
1つ目に書いた Model Y を購入するまでの経緯の記事が思いのほか多くの反響があり、見てくださった方々、Twitterで声をかけてくださった方々、コメントをくださった方、本当にありがとうございます。
まさか18000文字の記事をこんなに多くの方に読んでいただけるとは、書いた自分が1番ビックリしています。今回はその1/3程度に収まって(?)います
テスラは注目度が高いだけあって、実際に乗っている人の生の声を聞いてみたい気持ちはすごくよくわかります。
私でよければいつでも声をかけてください。
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納車から1ヶ月間を振り返ってみると、やっぱり最適な時期に最高の車を買えたな、と自分の決断を正当化する出来事がたくさん出てきました。
私の Model Y は今となっては旧型ですが、本当に良い車です。
次回からはコーティングや洗車、保険のことなどを少しずつ書こうかなと思っています。
旧型 Model Y を持っていて、新型 Model Y のことをどう思っている?の記事の方が需要があるような気もしますが…有料で良ければ書きます(傲慢)