
炭水化物制限で糖尿病改善!膵臓の働きが良くなる新発見
炭水化物を控えた食事が、2型糖尿病患者の膵臓の働きを改善する可能性があることが研究で明らかになりました😯!

1. 糖尿病の新たな食事療法!炭水化物制限が膵臓の働きを助ける?
「糖尿病」と聞くと、甘いものを控えるイメージがありますが、実は食事全体の炭水化物の量も大きく関係しています.
新たな研究*によると、炭水化物を制限した食事(低炭水化物食)が、糖尿病患者の「膵臓の働き」を改善する可能性があることが分かりました.
*参考文献📖 Gower BA, et al. J Clin Endocrinol Metab. 2024 Oct 22.
糖尿病は、血糖値をコントロールするホルモン「インスリン」の分泌が不足したり、効きにくくなったりする病気です.この研究では、膵臓の「β細胞」というインスリンを作る細胞の働きに注目しています.
2. 研究の内容と方法

米アラバマ大学の研究チームは、2型糖尿病患者57人(糖尿病歴10年以内、インスリン治療なし)を対象に、12週間の食事療法を行いました.
・炭水化物制限食(CR食):炭水化物9%、脂質65%
・高炭水化物食(HC食):炭水化物55%、脂質20%
参加者は、全ての食事を宅配サービスで受け取り、研究中は血糖降下薬を中止し、3日連続で血糖値が高くなった場合のみ薬を再開しました.
3. 研究結果:膵臓の働きが改善!
12週間後の結果、
●CR食を摂取したグループ:膵臓の「β細胞」の働きが大幅に改善
・インスリン分泌量(Cペプチド反応):2倍増加
・膵臓の働き(β細胞機能指数DI):32%向上
●HC食を摂取したグループ:膵臓の働きに大きな改善は見られず
この結果は、炭水化物制限が膵臓の働きを助けることを示しています.
4. 人種間での反応の違い
研究には、アフリカ系米国人(AA)と欧州系米国人(EA)の参加者が含まれていましたが、反応に差がありました.
・AA(アフリカ系米国人):改善効果が低め
・EA(欧州系米国人):効果が顕著
研究者は「人種による膵臓の働きの違いが関係している可能性がある」と説明しています.
5. 炭水化物制限のメリットと注意点

★メリット
・膵臓の働きが改善し、インスリンの分泌量が増加
・血糖コントロールが改善
・糖尿病の薬を減らせる可能性
★注意点
・食事のバランス管理が必要(栄養の偏りに注意)
・長期的な継続が難しい場合も
・個人差があり、効果が出ない人もいる
まとめ:炭水化物制限で糖尿病改善の可能性
この研究は、炭水化物を控えることで、糖尿病患者の膵臓の働きが改善される可能性を示しました.
特に食事だけで血糖値をコントロールできる可能性がある点は注目に値します.
ただし、すべての人に効果があるわけではなく、食事療法の選択肢の一つとして医師と相談しながら取り組むことが大切です.
あとがき
食事は、健康維持の基本であり、特に糖尿病の管理には大きな影響を与えます.
この研究結果が示すように、単に「甘いものを控える」だけでなく、炭水化物全体のバランスを見直すことが重要です.
糖尿病の予防や改善を目指し、健康的な食生活を心がけてみませんか?
医療機関での相談もお忘れなく😊
いいなと思ったら応援しよう!
