感性の花を軽蔑した


感性を刺激されるとは、
これだ。



僕の。



僕の心臓にはある。


花がある。

鮮やかな有彩色

色のない無彩色。
無限と根を張る美しく

そして、狂おしい
感性という名の花。




僕は感性を抉られると
部屋中を動き回って
止まらなくなってしまう。


君は
「人間じゃないみたい」と、
指をさしてケラケラ笑うけれど


同じ行動ばかりを繰り返し
突然声を出すときも、
泣き出すときだってある。

そんな僕を見たら
君はやっぱり笑うけれど。



花から大量の花弁が舞って、

花弁の海に溺れる僕は
部屋中に、この姿だ。


君は突然に

泣き出して言う。

「やっぱり、

何度見たって
笑う程よ。

花の中にいる貴方って美しいわ。」


永遠に人間になることの恐怖、と。

永遠に花弁の中で生きてゆくことを
選ぶ恐怖、と。

半端なのだ、
僕はどちらにも馴れない。

自嘲気味に、

君はまた泣いた。

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