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一期一会の刹那

最近、写真を撮ることにハマっている。
特に映画「PERFECT DAYS」を観てからは、木漏れ日の写真が撮りたくて、どこかにいい木漏れ日はねぇ~が~?と考えながら、道を歩いている。

今日の木漏れ日?かな


20年くらい前も、写真撮ることが好きだった。
犬の散歩しながら、よく撮っていた。
自分でホームページ作って、撮った写真をアップしてたなぁ。
引きこもっていた時期で、孤独を紛らわすために撮っていたのかもしれない。
孤独な時って、なぜだか何かを表現したくなる。
誰だったか忘れたけど、失恋しないと歌詞が降りてこないって言ってた、シンガーソングライターがいた。

なんとなく社会に出れるようになって、なんとなくテレビ見て笑えるようになって、仕事行って帰ってご飯食べて寝るっていうことを、なんとなく普通にできるようになって、自然と撮らなくなっていった。
孤独じゃなくなったというわけではないけど、一人でいることが不幸ではないと思えるようになった。

今また、写真を撮ってるのは、孤独だからじゃあないと思う。
自分の目に映るものを残しておきたい。
そんな気持ち。

毎日、同じ場所、同じ時間に歩いていたとしても、今日見える光や影は、明日も同じようにはならない。
太陽は動いてるから。

今日、なぜか心が動いたこの風景は、きっと明日には出会えない。
そう考えると、一瞬一瞬が大事になって、シャッターを押さずにはいられない。

なんてことを考えながら歩いていたら、黒猫ちゃん発見!

あんまうまく撮れなかったニャ


早く仕事に行かないといけないのに、今生の別れを惜しむかのように何枚も写真を撮った。
黒猫ちゃんも全然動かないで撮らせてくれた。
だってほんとにもう、この子とは、二度と会うことはないだろうから。

そんな一期一会を、できる限り残しておきたい。


人生とは、連続する刹那である。

「嫌われる勇気」より




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