ドリップ珈琲を簡単に美味しく淹れる方法
豆を家で挽いて、または粉を買ってきてもいいですがご自宅でドリップされている方、多いのではないでしょうか。
これ、哲学が多すぎませんかね
様々なプロが「蒸らして」「渦を作るように」など感覚的な言葉のオンパレード。料理の世界では「ニンジンを小口切り」というように、万人に通じるように表現が統一されているのですが。
で、私はある日気づきましたよ
プロの世界は、経費の関係上、
「使う豆の量を極限まで節約して」おいしいものを入れることに心血を注がなければならない
そりゃそうだ。豆だって経費だもの。一人当たり5グラム多くたって、100人来たら毎日500グラム、年間だったらいくらかな、の経費計算が働きます。
豆の少ない珈琲は酸味や渋みが尖るもの。これをいかに感じさせないかがプロの技です。あの哲学は、少量の豆のうまみをいかに最大に引き出すか、で生み出されたものなのですよね。
ならばプロでない我々の場合話は簡単なのよ。
家で淹れる場合は
その1「標準推奨される量の"2倍"の豆を挽く」
大事なことなので2回言いますよ
その1「標準推奨される量の"2倍"の豆を挽く」
その2「100度ぐらいのお湯をポットに移し、静かにドリッパーに注ぎ入れ、いったん全体的に湿らせる」(100度のお湯で構いません。ポットに移す段階で10度ぐらい温度が下がります)
その3「膨らんだ豆のガスが落ち着いたところで、1㎝ぐらいの近さ表面のアクにお湯がかからないように中心にまっすぐお湯を注ぎ入れる」(ぐるぐる回してお湯を入れると白いアクが雑味の原因になります。注ぎ口の太さにこだわる必要もありません。お湯を極限まで細く入れても太くいれても分子構造は変わりません。お湯です。”静かに””ごく近くから”がポイント。)
このやり方、時間がかかります。なぜなら豆がたくさん入っているから、ドリッパーからお湯がすとんと落ちて行かない。でもいいんです。浸っている時間が長いことが大事。
その4「欲しい量が取れたらドリッパーを外す」 いつまでももったいないからと抽出していたら不味い味のコーヒーがカップに入ります。
その5「味わいはお湯で調整」このやり方だと濃いめが出ますので、味はお湯を足して調整してみてください。薄めるってカッコ悪い?いえいえプロもお店でお湯調整、やっています。
豆2倍ってもったいなくない?、ま、そうでですが、焙煎した豆は生鮮食品、1週間で味が落ちるもの。不味くするなら量を使っておいしいうちに飲み切る、のもいいかもしれませんよ。2倍があれなら1.5倍でも良いのです。要するにたっぷり使う、ということ。「たっぷり使って濃厚な」という切り口、料理では当たり前なので、コーヒー豆は違う理由がありません。