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noteの街のセラピー犬。#228【司書編】『ちいちゃんのかげおくり』4年「一つの花」単元協力として読み聞かせ。

よみきかせの依頼

昨日、4年担任のR先生より内線電話がありました。

R先生「今日の貸出の時に、図書室の先生からよみきかせをお願いしてもよろしいですか?」

司書「はい、どんな本ですか?」

R先生「『一つの花』の授業で戦争に関係する本なんですが…。図書室の先生は、よみきかせが上手なのでお願いします。」

司書「恐れ入ります。よみきかせの本ですが…。すみません。図書室にある戦争に関する本をM先生の所に100冊届けました。そこから、探してこないと…。ちょっと、難しいかなと思います。えーと、『ちいちゃんのかげおくり』大型絵本を図書館から借りています。それもM先生の所にあります。大型絵本は、見やすくていいですよね。M先生の所から拝借しますか?」

R先生「分かりました。それでは、今日は無しにして、いつか読んでもらいたいですね。いつでもいいんですが。」

司書「では…。3時間目の来室の際、ご相談でよろしいでしょうか」

R先生「そうですね。宜しくお願いします」

3時間目来室

R先生「図書室の先生、いつが空いていますか」
図書室予約利用カレンダーを見ながら打ち合わせしました。

【満員御礼】予約利用表

司書「クラスが入っていない日ならいつでも大丈夫です」

R先生「では、明日のスタタイ、12:50~はどうですか」

司書「はい、お伺いします」

昼休み

司書は、M先生のクラス前で待機しました。
給食の片づけのあと、昼休みになるので、その前にM先生から大型絵本を受け取りたい!

児童「図書室の先生だ」
手を振ってくれました。
児童「あー、図書室の先生、どうしたの」
司書「M先生から大型絵本をお借りしたくて、待っています」
児童「Mせんせー!図書室のせんせー!」
大声で、名詞だけで伝達します。
ハハハハハ。
もう少し、丁寧さというか、お上品にというか…。
まあ、私のことを気遣ってくれたのですから、感謝します。
優しいね。

M先生に事情をお話して、受け取りました。
これで練習が出来ます。

本日12:50~スタタイ 4年生

R先生「今日は、図書室の先生がよみきかせをして下さいます。挨拶します。」

児童全員「よろしくお願いします」

司書「それでは、おはなし始まります。」

『ちいちゃんのかげおくり』あまんきみこ 作/上野紀子 絵 あかね書房

引用https://www.akaneshobo.co.jp/search/info.php?isbn=9784251010032

夏のはじめのある朝、小さな女の子のいのちが、空にきえました。--悲惨な戦争の中に幼い命をとじた女の子の姿を、静かに描く。
・第29回青少年読書感想文全国コンクール課題図書
・全国学校図書館協議会選定図書
・全国学校図書館協議会選定必読図書
・全国学校図書館協議会選定基本図書
・産経児童出版文化賞推薦図書

引用https://www.akaneshobo.co.jp/search/info.php?isbn=9784251010032

よみきかせ終了。

児童全員「ありがとうございました」
心のこもった挨拶をもらいました。

R先生「それでは、今、読んでもらった本の題名と感想をプリントへ書きます」
司書の仕事は、ここまでです。
ブックトークではないので、このまま静かに退室しました。

【今日のやったこと よみきかせ】

『ちいちゃんのかげおくり』は、太平洋戦争の悲惨さを伝える物語として著名であり、それを児童にも伝えるため、小学校の国語の教科書にも掲載されました。
1982年8月の初版から約半世紀となるこの作品は、低学年からの対象となっています。低学年だけに留まらず、中学年にも充分に作者の思いが届いたと思います。それは、子どもたちの表情から伝わってきました。涙ぐむ児童もありました。
私が心を打たれた所は、特にお父さんの「今日の記念写真だなあ。」というせりふです。次の日、お父さんは戦場に向かい、家族最後の思い出になりました。あの時、別れが悲しかったけれど、父親にとっては、一番幸せなときだったのではないかと、思いました。
読み聞かせをさせて頂き、私自身も色々と考えることができました。
R先生、ご依頼ありがとうございました。

本日も記事を読んで頂き誠にありがとうございました。



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