私を死にたくさせるのはいつも同じ人

拗らせもここまでくると個性に思えてくる。

今年もまた歳を重ねてしまった。
高校の頃よりも大学の頃よりもより一層自分が生きていることへの
嫌悪感が緩やかに増していて1mmも減らない。
春に仕事をやめたけどなにも変わらないし、
自分のことがもっと嫌いになった。

誕生日を迎えるまでに消えてしまおうと本気で考えていて
どう消えるのが最小限楽か、考えて考えて
普通の考え事でもかなり時間がかかる人間なのに
今後の生に関わる考えがすぐに決まるわけもなく
当日を迎えて、まだ生きていた。
そんな勇気もないくせにと自分に絶望してしまい
また自己嫌悪が一つ増えた。
本当に消えようとしているならなりふり構わず
何も考えずぷつんと糸が切れたように消えようとするんだろうか。

誕生日を迎える数か月前に
私は久しぶりに人を好きになろうとしていたというか
多分もう半分恋に落ちてしまっていた。
出会い方とか年月とかは関係なくて、
一度好きになってしまうとそれはもう長いので
注意深くなっていた分その人への気持ちは増してばっかりで
相手も私を好きなんじゃないか、なんて
こんなにも自己肯定感の低い女が思ってしまった。
それが地獄を見た。
結果的にいうと相手は私を好きでもなんでもなくて
ただ性的欲求のはけ口であっただけで
私はどんどんと、世間でいうメンヘラ女になり
相手に鬱陶しがられ切られてしまった。
本気で死にたくなり、世界の笑われ者になった気がするくらい自分が惨めで情けなくて気持ち悪くて、外に出られなくなった。
起きれないのに眠れないし、涙は止まらないし
外に出ようとするとパニックになった。

毎年桜の写真を撮ることが春の楽しみの一つだったのに
相手と見に行ってしまった桜が心底嫌いになった。
綺麗だと思えなくなった。
今まで撮った桜の写真も、あの日撮った桜の写真も全部消した。
相手とよく話していた場所も内容もそれに関連するすべてが
私の一生消えない呪いになってしまった。

周りはこんなにも幸せそうなのに、
周りはあんなにも充実しているのに、
なんで私は一人の人に愛してもらう事さえできないのか、
好きになって好きになってもらうだけなのに
みんなが簡単に立ててしまう土俵に
もう何年も立てていない自分は
好きな人に必ず嫌われてしまう自分に価値なんてあるのか
わからなくなったし、今も分からないまま。

そんななか迎えた誕生日で、
もう祝ってくれる人なんていなくて、
そんなことに期待している自分にも、
なんか全部が嫌になったままだった。

一度消えたいと思ってしまうと
消えたいと思う事が限界値になって、
ちょっとした出来事で限界値を迎えてしまうようになる。
ほとんどは自分への絶望と周りの人への羨望と嫉妬。
最近気づいたけど私を消えたくさせるのはだいたい決まって
いつも同じ人だ。
友達なのに大事なのに、嫉妬してあなたがきっかけで消えたい
だなんていえなくて、ここまで拗らせてしまっていては
もうどうしようもないことは自分が一番よくわかっているし
みんなの友達でいるべきではないんだろうなあと思う。

私にはなにもないし、
私が好きな人に嫌われるのは自分のせいであって
周りは自分の鏡というけれど、
私と仲良くしてくれている人たちは
神様がこんなゴミに授けてくれたギフトかなんかだと思う。
それなのに身の程もわきまえず羨ましがって
ほんとうに罰当たりだなあ。

結局私を消えたくさせてるのはいつも私なんだと
これを終わらせるにはもう、リセットしかないなと思う。



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