ドルチェビータ『甘い生活』に憧れながら
いよいよ12月がやってくる。
来年の予定を少しずつ、書き入れる作業をする。
今年は、QUO VADISの縦長で薄いサイズのMONTHLYとWEEKLYを使い分けてみることにした。
大きい手帳は全部情報を入れられて便利なのだけれど重いし、小さいバッグにちょこっと滑り込ませて持ち歩けない。
でも、急なお誘いにすぐに答えられないのも寂しいから、そういう時にはMONTHLYだけ持ち歩く。
仕事の時はどちらも。
『フランボワーズ』の手帳には、銀のcross。
『セージグリーン』の手帳には、DELTAの紫のボールペンを挿してみよう。
こういう組み合わせを考えるのも、なかなかに楽しいものだ。
スターリングシルバーは、使っていないと燻んでしまうので、輝きを失わないように毎日使う。
この細いフォルムが、女性的な感じがして好きなのだ。
そして、どんな照明の下でもシルバー特有のやわらかい光を発する。
スターリングシルバーはよく光るのだけれど、白っぽいやさしい光だ。
大好きなDELTAは、もう廃業してしまったイタリアのメーカーで、本当に色が美しくて眺めていると素敵な気持ちになる。
魔法が出ているみたいな感じ。
DELTAのオレンジ色のドルチェビータは憧れの筆記具であるけれど、気に入ったものがあれば、他はいらない。
万年筆は、同じくDELTAのマリーナ・ピッコラを大事に使っている。
以前、この万年筆について書いていた。
読み返してみて、ドルチェビータとは、フェデリコ・フェリーニの映画
『甘い生活』という名前と同じだったことを思い出した。
すごくロマンチックだから、やっぱりいつか欲しいと思うかも知れない。
私はそれまで、この海の色の万年筆を手にしていると思う。
何か書こうとすると癒される海の色。
万年筆で手紙を書くのが、好きである。
義父から、モンブラン・マイスターシュテックの黒の万年筆を贈られたのは、「いつも手書きの手紙が万年筆であるのが嬉しいから。」という理由だった。
太字の金のペン先でやわらかい。
太字を希望したのは、私の好きな作家が、太字のモンブランで原稿用紙に小説をしたためていた写真を見たことがあったからだった。
手紙にはちょっと太くて、今はお休み中である。
いつもはこうしてnoteにも打ち込んでいるけれど、実際に紙に書く作業をすると、頭が整理される気がする。
好きな筆記具で好きな手帳に書き込むのは至極の楽しみだ。
と言いながら、仕事で重宝しているのは、フリクションである。
私は紫色をした3色のフリクションを使っている。
紫色のフリクションは最初、娘がプレゼントしてくれた。
職場でフリクションを使っているのを知っていて、「紫みつけた!」と買ってきてくれたもの。
それまでは、白。
ラバーがグレーで4色のものを使っていたが、軸が紫の方が何故かしっくりくるのだ。
青い字でノートに書き込んでいく。
その後、出先で忘れたことに気がつくと、紫のフリクションを探して買ううちに、あちこちに置けるほどの数になったが、最近、店頭で紫色を見かけなくなったのは残念だ。
うっかりして、重要書類にフリクションで書いてしまわないように、常に一緒に油性のボールペンを常備しておかなければ・・・。
今度から、QUO VADIS の Elastic band and Pen holder を手帳につけたから大丈夫!
もう一本の紫がサインすることになっている。