12月と蝋燭の灯
もうすぐ12月だ。
外は曇っているし、寒さが身に滲みるようになってきた。
蝋燭の灯が好きだけれど、落ち着いて火を灯すようなことは無いまま、一年が過ぎてしまう。
昨年の今頃は考えられなかったことが起きている。
家で心地よく過ごすには、もしかしたら、再びこのようなアナログなことをしてみてもいいのかもしれない。
燭台が好きで、集まってしまったけれど、最近は仕舞い込んでいた。
炎がゆらゆらするのをみていると、癒されるというのは本当だ。
本当は、暖炉が欲しいくらい。
クリスマスのものがまとめられている箱を開けながら、ダイアナ・クラールを聴いていた。
Have yourself a merry little christmas は、あの低く落ち着いた声で聴くのがいいな、と思っている。
Have yourself a merry little Christmas
ささやかでも
楽しいクリスマスをお過ごしください
あなたの心が軽くなりますように
これからは
その悩みも目に入らなくなるでしょう
ささやかでも
楽しいクリスマスをお過ごしください
この季節をどうか楽しいものに
これからは
その悩みなんて遥か彼方へ
私たちは今過去へと戻っていく
輝いていた幸せなあの頃に
信じられる愛しき友が
私たちのそばへもう一度集まってくる
これからずっと
私たちは皆一緒
運命がそれを許すなら
あの一番高い枝に輝く星を吊るしましょう
だから
どうかささやかでも楽しいクリスマスを
ささやかでも楽しいクリスマスを
今はささやかでも
楽しいクリスマスをお過ごしください
この歌は、Meet Me in St.Louis(若草の頃)というミュージカル映画の中の曲。
ジュディ・ガーランドが歌う。
クリスマスには、寂しくて泣きたい気持ちになる人もいるはずだ。
街の賑わいに耳を塞ぎたい人もいるだろう。
特に今年は、静かであるかもしれないけれど・・・。
クリスマスツリーの一番高い枝に輝く星を吊るす意味は、こんな時のためにもあるのかな、なんて思ったりする。
心躍らなくてもいいから、アドベントカレンダーを開けながら、
一番高い枝に輝く星を想像して、信じられる人たちが再び自分のそばへ集まってくることを、みんなが期待できるといいな。
この記事が参加している募集
書くこと、描くことを続けていきたいと思います。