風景構成法の人物・帽子と後ろ向き
前回に続き、アートセラピーの風景構成法の中のお話。
構成要素として、風景の中に人物を入れた場合、一人の場合は、その人自身と考える。2人以上の場合は、「近い人は思い浮かびますか?」と聞いてみたりする。
さて、その人物が帽子を被っていたり、後ろを向いている場合。
帽子は、役割または自分が演じている役を表す。
他人に自分を表現している方法が、本当のあなたを充分に表すものではない、
という意味になる。
確かに帽子の被り方とは、研究するくらい深く、
格好よく魅せるものでもある。
帽子でお洒落の幅がぐんと増す。
ハンフリー・ボガードには帽子を被ってほしい。
これを心の中でもやっている、ということ。
一方、後ろ向きの人物は、
自分に直面したくない何かがある・・・または自信がない、
という捉え方をする。
ある記事で、SNSのプロフィール写真について述べているものがあり、
共通のものがあるのでは?と思ったことがある。
大きすぎる正面の自分を写真を使う人、
胸から上ぐらいのちょうど良い正面の自分を使う人、
斜めからのアングルであったり(お気に入りの)。
あまりに遠目の全身写真を使う人、
後ろ向きの自分、
帽子やサングラスなどで隠している自分・・・。
人の心理というのは、こういうものにも出てくるのか。
面白いな、と思う。
さて、スティックフィギュアと言われる棒人間を描いてしまったら、
もっともっと自分を大切にしてください!ということになる。
「自分を粗末にしていますよ。どうか、自分を大切に思ってくださいね!」
とお伝えすることになる。
書くこと、描くことを続けていきたいと思います。