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怒りと悲しみと差し込む光‎*̣̩⋆̩*【中編】

まさかの上司の裏切りに
深く心を傷つけられたと
久しぶりに大泣きして一夜が明け

上司は隣の席だけど
正直視界にさえ入れたくなくて
バリケードを作ってみた

ちっぽけな私と思ったけど
傷ついた心は少し心は軽くなった

久方ぶりに心の余裕がなく
元気も出ない

会社のコンブラ室に通報しようかと思ったけど
そんな力も湧かない

1日をなんとなくやり過ごしていたら
上司から別の名目で面談依頼がきた
内心(キター)と思い
自分の出方や立ち位置を模索する

仕事上の話をしたあと
「ここからが本題で……」
と切り出され
「最終の意思確認をしたくて……」
と言われる
(どっちのこと?)と答えられずにいると
「異動希望出していいのかな?」でした

前回の話し合いで
前向きに悩みたかったことは
部署異動希望の提案を申し出ていた

辞めることの確認か
部署異動希望の確認か
分からなかった

私はその前に
どうしても先の飲み会の話を確かめたかった
こんな気持ちのままでは話せない

だから
「その前に、どうして飲み会の席で
「私が辞めるし。」なんていったんですか?
もう私は、あなたを信頼してお話することができません」
と言うと

「なんの話ですか?!
そんなこと言うわけないじゃないですか!」
と全く身に覚えがないようす

「いやいや、しらばっくれないでくださいよ。
いいましたよね?お酒が入ってたら
何でも覚えてないことにできるんですか?」
と言うとそれから何度も何度も否定してくる

そこで、私は聞いた話を全て話すことにした
すると、それでも言ってないと言う

逆に、
「いや、
僕実は他の人から先に辞めるって聞いていて。
それが何月いっぱいまでだと日にちまで聞いて
その後に直接退職希望と言われたから、
引き止めたくても、もう無理なのかな?
って思ってたし、
ご自分で辞める
と言って回ってるのかと思ってました」
と話し始めた

「誰から聞いたんですか?」
と聞くと、業務外では話したこともない
隣の部署の男性社員だった……
びっくりして頭が一瞬空っぽになる

「え?私、いつ辞めるとか
ハッキリしたことは誰にも言ってないですよ。なんですか?その話?!」
と言ったあと

頭にひとりの女性が浮かんだ

噂好きな知りたがりちゃんがひとり社内にいる
悪い子じゃない
悪気もない
悪びれることもない
よく周りに人を集めて引き止める
仕事はできるのにあまり好きじゃない
よくおしゃべりしているから
いつも社内の情報集めをしている

大事な話は彼女にはしない
と決めていたけど
私のモチベーション下がってることは
みんな気づいている
営業成績も上がらなくなったから

そこで私はつい彼女に心配されて投げやりに
「来年まではもうもたないかもしれない」
と言ったことを思い出した

その時確かに
「え?!辞めるんですか?!嫌です」
と言われた
私は続けて
「いやいや、わかんないけど悩んでる
誰にもこの話はしてないから、
もし噂にでもなったら
貴方しかいないから内緒にしてね
お願いね」
というと
「そんなこと、誰にも言えないですー
えー。辞めないでくださいねー」
と言った

だけども
上司が事前に辞めると聞いていた時期と
私が投げやりに辞めたいと発してしまった時期がほぼ被る

その事を上司と話してふたりで
「あ。」となった

だけど、つたい聞きにより
信頼出来なくなった上司
と位置づけしてしまった私は
「人って、そんなリアルな嘘つけますか?!」
と半信半疑に話しはじめ
真実はひとつしかない
と猛撃する

だからといって
彼女への絶大な信頼もない

過去にも人の噂話で楽しんでたことを
思い出した

次第に私の心が揺らぎはじめた
新たな疑惑が生まれたけど……

上司と私は冷静に
お互い飲み会の場での事実確認をしよう
となった

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