ヴロツワフ大学博物館「レオポルディア講堂(Muzeum Uniwersytetu Wrocławskiego "Aula Leopoldina")」 / ポーランド・ヴロツワフ⑤
こんにちは。
今回はヴロツワフ大学に向かいます。
窓の配置に目を惹かれた建物を通り過ぎ、
ヴロツワフ大学へ。
ヴロツワフ大学は、神聖ローマ皇帝レオポルド1世(1640〜1705)がイエズス会のアカデミーとして1702年に設立。ヨーロッパ最古の高等教育機関のひとつです。
建物のかなりの部分が第二次世界大戦で破壊されましたが修復され、一部が博物館として公開されています。
で、ここが博物館への扉かと思って入ってしまう。
ひえ〜たまごの中に誰かおられる…なんとクリスタルの守衛室でした。守衛さんに博物館の入り口を教えてもらい向かいます。
同じブルーの扉、こちらが博物館の入口です。
あっ、教授。
扉の装飾の美しさったら!立体感の強弱が秀逸。
大学博物館として公開されている、Leopoldina Hall、Oratorium Marianum、 Mathematical Tower、 Exhibition の4つのうち、2〜4ヶ所の見学場所を選んでチケットを購入します。
Aula Leopoldina(レオポルディア講堂)と音楽ホールのOratorium Marianum(オラトリウム・マリアヌム)が見たかったのですが、この日は早めに音楽ホールが閉まってしまい見学できず。なので講堂とタワーの2ヶ所の組み合わせにしました。
1702年に大学を設立した皇帝レオポルド 1 世に因んで名付けられた「Aula Leopoldina(レオポルディア講堂)」。
わぁー。
飛び込んできたのは、柔らかい草色xピンクのシックな華やかさ。
設計はイタリアの建築家であり画家、装飾家、そして哲学者でもあったAndrei Pozzaの門下生Christophorus Tausch、フレスコ画はチェコのJohanna Christopha Handkego、彫刻はヴロツワフのアーティストFranz Joseph Mangold、漆喰と大理石彫刻はイタリアの巨匠Ignazio Provisoreの手によるもの。
大学の設立と発展に貢献した統治者、高官や科学者、作家、詩人などの肖像画が壁を飾ります。
彫刻、絵画、建築が融合し、Andrei Pozzaのビジョンを見事に反映した幻想的な空間が広がっていました。
絵画と彫刻の境界線が曖昧になり、現実感を失わせる独特の世界観。
反対側は優美なカーブを描くバルコニー。
支えてる方々がしんどそう…
さて、講堂出てMathematilal Tower へ。
背骨のような階段が美しかった。
Mathematilal Towerは18世紀に建てられた元天文台。床には当時引かれた子午線が残されていました。
螺旋階段の壁には模様のような数字がギッシリ。何かと思ってじっくり見たら、ヴロツワフの年間平均気温が記されていました。
仰々しい展示ではなく、ただそこに貼られていただけだった「数字の羅列」なのですが、計測し続けた人の意志というのか情熱が感じられ魅入ってしまいました。
展望台に出ると、
市内が一望できます。
美しいをありがとう。
プロフェッサーにご挨拶して帰る。あっ、もしかして「シュレーディンガー方程式」を発見したシュレーディンガー教授?
エルヴィン・シュレーディンガーは、1921年にシレジア(当時ドイツ領)のブレスラウ大学(現:ヴロツワフ大学)で教授を務めています。
振り返るとMathematilal Tower。
あっ、学食。あのスープあるかなー入ってみよ。
あったー発酵させたライ麦を使って作られるスープŻurek(ジュレク)。酸味があって美味でした。
チョコレート屋さんにちょこんと座ってた小人さん。
旧市庁舎は
夜もキレイでした。たくさんの美しいをありがとう。
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