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誰かの奥さん、旦那さん
ショップや初対面の人などに「誰かに似てますよね・・・あ、私の友達だ!」という確率が高いくらい平凡な顔の私です。
よくある顔っていうやつです。
普段一緒にいることの多い旦那くんは、私とは反対に存在がユニークらしく記憶に残るタイプ。
2人でよく顔を出す場所に私1人でいたりすると「旦那さんは?」と必ず聞かれるし、そんなに親しくない集まりだと認識されないことも多い。
旦那くんが隣に来てようやく、「ああ、奥さんね」という具合。
それに慣れきっているので、特に何の感慨も憤慨もないけれど、つい先日夫婦でよく行く立ち飲みのお店で、常連の子から「私の存在を先に記憶していた」と聞いて驚いた。
旦那くんが「縷々さん(私のこと)の旦那さんって名前なんて言うんですか?」と聞かれていたのだ。
縷々さんの旦那さん・・・私を軸にした会話。私たち夫婦を同時に知った人の中では珍しい、珍事だ。
立ち飲みで出会う関係なんて、仕事何してる?名前何?どこに住んでるの?と聞かない場合も多い。
その場その場での時間が楽しければいいからなのだけれど、それなりに過ごす時間が長くなってくるとオーナーさんや他の人との会話、ひいては別のイベントなどで顔を合わせたりするたび、トランプのカードを裏返していくように個人情報がつまびらかにされていくことが多い。
私は人見知りではなくて、アルコールが入れば人との壁が透明のガラスどころかふわんふわんの網戸くらいに緩くなるので、会話できなかったことはない。けれど圧倒的に興味を持たれるのは旦那くんの方だ。
彼はそんなに口数が多くないけれど、独特のテンポで話すし、何だかその内容が面白味あふれるトンチンカンなことがあるので、「何だこの人」ってなるのだろう。
私は手数は多いけれど全然効いていない。ゆえに結果的に「なんかどっかで見たことあるような、でも友達に似てるだけかも」みたいな微妙な印象が定着してしまうのだろう。
ただ今回だけは「縷々さんの旦那さん」というワードが飛び出して驚いた。
身も蓋もないくらい平凡すぎる自分の顔に、特徴がぴちょっとつけられたようで、少し嬉しかった。
SNSをうるさいくらいに積極的に活用している賜物かもしれないが(そっち経由で認識した、など)、その他大勢ではなかったことが妙に刺さる。
ただし、今回旦那くんが認識されてしまったことで形勢逆転の可能性は大いに出てきた。しまった。
と思いながら今日も、夜な夜な鏡の前で顔をマッサージして豊な表情を練習する不気味な私である。もっと印象深い女になりたい。なるべし。なるべく。
こんな私は別の顔してブログ書いてます。もしよかったら遊びに来てください。
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