「芽ぶきの音がする」ー自分なりの枕草子
三毛田さんが始められた「自分なりに枕草子を
書いてみるという遊び」の末列に参加させて
いただきました。三毛田さんよろしくお願いします
春は芽ぶきの季節
土手の中から つくしの子が ちょこりと
顔をのぞかせ おひさまに ごあいさつ。
小川では おたまじゃくしが
クルクル泳いで 母さんをさがす。
小さな背中に 大きなランドセルしょって
新一年生は 母さんに 手をふりながら 登校。
桜は 初恋カップルの肩に
やさしく寄り添い
愛の 魔法の言葉を
花びらこめて 投げかける。
夏はときめきの季節
子どもたちは 網を持って川遊び
魚を捕まえると「取ったぞ~」と 高い歓声。
蛍は 一生懸命 命を燃やし 恋の調べを奏でる。
祭り太鼓が鳴り響き
浴衣姿の子供たちは
お小遣いを握りしめ
すくい遊び 釣りあそびと
目をキラキラさせて 夢中で走り回る。
打ち上げ花火は 大空を
ひかりで埋め尽くし
いたずら好きの幻想の神が
恋人たちの 心の花火を灯す。
夏の夜を 強く飛び交う わし座
光りの女神の こと座
どれも 夏の輝かしい思い出に 輝きを与える。
秋は心にしみる季節
年老いた母は 不自由な手で
月見団子をつくり
満月の日に お供えをする
お願いは 毎年おなじ
「お月様 どうぞみんなが
マメでくらせますように」。
月のひかりが 満ちるススキ野では
虫たちの 演奏会が開かれる
命のあわれさ はかなさが
繰り返し歌われる。
夕陽の中に 赤とんぼは
身を染めて飛ぶ
落日の夕陽に 羽根を細かに揺らして
わかれを告げている。
里山の木々は 秋の錦衣装を纏う
舞い扇となり 舞い落ちながら
地面に あでやかな絵巻を描く
冬は星の世の季節
雪は 無言で降り積もる
子供たちは冬の精の
背中をみつめながら
雪遊びの ひと時の楽しさに
頬を染める。
友達は 寒さに震え
家から出られない
そこで 一人で雪だるまを作る
子犬のルルも ちょっぴりお手伝い。
手袋はぬれ 指先はしびれるけれど
雪だるまは マフラーを着せてもらい
なんだか 嬉しそう
クリスマスは 夢のような出来事
パパと クリスマスツリーを飾る
ボクにプレゼントある!?と聞くが
それは サンタさんしか
解からないわと ママ
街は イルミネーションが
絨毯のように敷き詰められ
星の世界のような 輝きに包まれる
☆彡☆彡 ☆彡☆彡☆彡☆彡 ☆彡☆彡
#歴史小説が好き #詩 #枕草子 #自分なりの枕草子
#三毛田さん #Poetry #lyric #抒情詩 #四季 #立山 剣