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イタリアと色彩と情熱と!!

どうしてこんなにも、私はイタリアの魅力にとりつかれているのだろうか。。。その理由やきっかけについて少しでも解き明かしてみたくなったので、それについて綴ってみようと思います。

何十年も前になるのだけれど、一番最初に訪れたイタリアでの思い出が、いつまでも強く焼き付いている。。。


あのころの私は、記憶があいまいになるくらい全てがモノトーンに見えるような世界にいた。。。

憧れだけで仕事は続けられないことを知り、それらを遠くに残して新たな決意をもって進んだ先で働き始めてちょうど2年が過ぎようとしていた頃だった。。

自分の適性やストレス耐性などを理解しようとする冷静さを全く持ち合わせていなかった当時の私は、次の職場でも気づかないうちに、感情を抑えていないと続けられない世界のように思えてきて、そうし続けなければと、ずっと自分にいいきかせていた。

だからなのかいつも、どこか地に足のつかないような感覚の中、どんどんエネルギーだけが奪われていくような、無味乾燥な日々を送ってしまっていた。。。

そんな時だった。。
馴染むのに人一倍時間のかかる私に、いつも気さくに声を掛けてくれる同じ部署の先輩お二人から ”一緒にイタリア旅行へいこうよ!”と、とびっきりのお誘いを受けたのは!
当時の私には、天からのプレゼントのように思えた。。。

今でもとても不思議なのだけれど、その時引き寄せられるように一瞬にして、女三人イタリア旅が決まったのだった!

大げさかもしれませんが、これは自分を取り戻す旅でもあったのです。。私はこの地で、失いかけていた色彩と情熱を取り戻すことができたのだから!

行きかう人たちはもちろん、現地のかたの地に足のついた生き生きとした豊かな表情が印象的でした。同じ地球人であるはずなのに・・・!と、ちょっぴりうらやましくて、そんなイタリア人に憧れた。。。

生まれて初めて食べたイタリアのお料理はどれも、一口食べるごとに、遠ざかっていた味覚も次第によみがえってくるぐらいのパワーがあった。。

また、訪れた先で出会う風景はどこを切り取っても絵画のように美しく、特に歴史ある建造物の壮麗さに心奪われた。。。
とある大聖堂の前では、感極まるあまり、立ち尽くし涙を抑えられなくなってしまった私を、あたたかく受け止めてくれたその時のお二人の姿が今でも忘れられません。。

情熱の国!イタリアなので、映画のワンシーンのようなラブストーリーの1つでも私にも訪れてくれたらよかったけれど、残念ながら何も生まれませんでした、、(^^;
(ローマの休日は今でも大好きです^^)

そんな映画の主人公のようにはなれないけれど、こころ許せる方たちと、カラフルで豊かな時間を存分に過ごせたことで、旅行が終わるころには、無くしかけていたさまざまな感情や、色彩を取り戻していました。

帰国後、見える世界がモノクロからカラフルなイタリア色へと一変し、自分の表情も明るさを取り戻していった。。

人が変わったように先輩を誘っては、開催されるイタリアのイベントへ出かけてみたり、だんだんイタリア語にも興味を持ち始めたり。。映画や本などもイタリアに関わるものならどんなものでも触れていたかった。。
仕事からはなれた時間に、自分にとって少しでも夢中になれるものがあることの喜びを、はじめて知りました。

そのような世界を知れたのも、お二人がいてくれたからこそ。。

 あの時”イタリアへ一緒に行こうよ!”と誘ってくださって
本当にありがとうございました。

その後、皆それぞれの道へと進むことになり、離れ離れにはなってしまったけれど、何十年経った今でも時折懐かしく思い返しては、いくつものキラキラとした色合いとフワッとしたあたたかい気持ちを、届けてもらっている。。


これからも、いくつもの旅をしていくだろうけれど、これ以上の旅は、今までもまだ生まれていないし、この先もきっと現れないだろうな、ということも分かっている。。

だからこそ私は、いつまでもイタリアへの憧れをなくしたくないな。。。と思っているのかもしれない。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。



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