#269 うつ病発症189日目・発症後414日目 ~自分で自分のことはわからない~

さて,今日も,スマホのGPS記録をもとに,うつ病の経過を記録していきます。(第1回目はこちら。第2回目も大事なのでこちらからどうぞ)

【過去のこと・思い出したこと(発症189日目)】

こちらでこれまでの経緯を結構きれいにまとめられたと思っているので,ご覧くださるとうれしいです。

さて,昨日からの続きです。

・1月14日㈯:この日で,うつ病発症から189日目,実家療養を終えて一人暮らしを再スタートさせてからは110日目です(2019年9月27日~)。一人暮らし再スタートから110日が経過し,ひとりでの暮らしにもだいぶ慣れてきています。2019年11月7日から「午前中の散歩」を始めていて,これがうつ病の回復を大きく後押ししています。(こちら

そして,2019年12月3日から毎日ブログを始めています。(こちら

この日(2020年1月14日)で,ブログを始めて43日目ということになります。この日のブログはこちら

さて,この日の「SleepCycle」を見ると(「SleepCycle」についてはこちら),午前0時に布団に入っていますが,30分ほどの間寝つけませんでした。とはいえ,なんとか寝つくことができ,朝は7時15分に目が覚めています。寝つきの悪さを考慮すると睡眠時間はそれほど充分ではありません。睡眠点数は76点/100点で,まずまずです。

睡眠点数が70点台の場合は,あまり熟睡感がないことに最近気づきました。眠れない日が一番ツラいのは言うまでもありませんが,それなりに眠れているのに,それほど熟睡できず,その結果,「眠れたのにあんまり調子がよくない」となってしまう日も,結構イヤです(笑)。

毎朝,熟睡感と共にスッキリと目が覚めれば,それ以上の幸せはないのですが,なかなかうまくはいきません。眠れなくて調子が悪い日も,それなりに眠れたのに調子が悪い日も,熟睡できてスッキリ目覚めた日と同じペースで,何かしらをしながら時間は過ぎ去っていきます。

とても非情ですが!

この「眠れたのに調子がよくない」と「熟睡できて調子が良い」を分けるのは,僕の主観的な感覚しかないのですが,「SleepCycle」の点数は,まあまあの割合で,この「主観的な感覚」と連動しているような気がします。よく眠れて調子が良い日は点数が高く(80点台~90点台),逆に,眠れたのに調子が良くない日は点数が低め(60点台~70点台)です。

「SleepCycle」はかなり精巧に作られているようです。寝息(いびきも含む)や寝返り音を録音して,その音声から睡眠の深い・浅いのサイクルを計測し,その結果を点数として,アラームを止めた瞬間に秒ではじき出してくれます。(なお,逐一睡眠時間を記録する理由はこちら

「調子悪い・良い」が主観的な感覚にすぎないということは既に書きましたが,このことは,別の側面もあります。

例えば,SleepCycleの点数が悪くても,「そんなに調子悪くないな」と思う日もあります。主観的な感覚としては「調子悪くない」のです。とはいえ,「実は調子悪い」ことがあります。「十分な睡眠時間でぐっすり眠れているようで,実はそれほど熟睡できていない」ということがあるようです。例えば,充分な睡眠時間で熟睡できて,意気揚々と出勤したのに,昼ころには疲れが出始めて,やる気が落ち込んでしまう。そんな日が確かにあります。

逆に,「今日はあんまり眠れなかったから調子悪いな」と主観的に思っても「実は調子良い」なんて日もあります。例えば,「ああ,今日は寝つきも悪かったし,早く目が覚めてしまったから,朝から調子悪いなぁ。」なんて思って重たい気持ちで出勤し,調子が悪いなりに何かしらをしながら過ごしていたら,結果的に,かなりの作業量をこなし,やる気も出てきた。そんな日も確かにあります。

こう考えると,そういった「主観的な感覚」である「調子良い・悪い」が,「主観的に」間違っていることがあるのです。ざっくり言えば,本当は調子が悪いのに,調子が良いと勘違いしたり,逆に,本当は調子が良いのに調子が悪いと勘違いしたりする,ということです。

なんか堂々巡りみたいになってきましたが,「主観的な感覚」である「調子良い・悪い」を推し量る方法として,自分の「主観」(「意識」とも言い換えられます)が当てにならないと思うのです。

そうなると,自分が調子良いのか悪いのか,誰も判断できないことになってしまうんですが(多分,原理的にそう),その判断の1つの基準として,「SleepCycle」は役立つ気がします。

つまり,「SleepCycle」の点数が低いのであれば,主観的に(=自分の感覚としては)調子が良いとしても,本当は調子が悪いかもしれず,逆に,「SleepCycle」の点数が高ければ,主観的に調子が悪くても,本当は調子が良い可能性があるのです。

このように,自分の主観的な感覚だけでなく,SleepCycleの点数も,自分の調子良い・悪いを判断する基準としてとらえておくと,かなり得策です。

というのも,「今日は朝から調子良いから大丈夫!」と思っていても,SleepCycleの点数が悪いなら「本当は調子が良くないのかも」と,調子が悪くなる可能性を予見することができ,逆に,「今日は朝から調子悪いなぁ」と思っていても,SleepCycleの点数が良いならば,「意外と調子良いのかも」とポジティブに考えることができるようにもなるからです。

とはいえ,自分の感覚的にも,SleepCycleの点数的にも調子が良い日に調子を崩す可能性もあるわけで,SleepCycleを金科玉条のように崇めていると,この場合にメンタルに大ダメージを被るおそれがあります。逆に,自分の感覚とSleepCycleの点数のいずれも,調子が悪いことを示しているとしても,本当に調子が悪いとは限らないわけです。この場合も,SleepCycleが金科玉条になっていると,本当は調子が良いはずだったのに,自ら調子の悪い方へ引きずり込む結果となってしまいます。

こう考えていくと,SleepCycleの点数を過信してはなりませんが,とはいえ,これを1つの参考資料として,その日の自分の体調を予測するのに役立ててもいいのかな,と思います。

もう少し,きちんと場合分けして論理的に書くと

・自分の主観:調子良い,SleepCycleの点数:高い

→SleepCycleを過信しちゃいけないけど,たぶん大丈夫

・自分の主観:調子良い,SleepCycleの点数:低い

→本当は調子が悪いかもしれないから,無理しないように気をつける

・自分の主観:調子悪い,SleepCycleの点数:高い

→本当は調子が良いのかもしれないから,必要以上に気を落とさないようにしよう

・自分の主観:調子悪い,SleepCycleの点数:低い

→今日はたぶん調子が良くないだろうから,無理せず過ごそう

という感じですかね。

かなりSleepCycleを頼っていますが,何かすがりつくものが欲しいというのが,うつ病患者の性(さが)だと思います(笑)。何かにすがりついていればラクだというのが骨の髄までしみ込んでしまってしまっているのかもしれません(笑)。とはいえ,SleepCycleばかりに気をとられるのではなく,SleepCycleを参考にしながらも,自分なりに調子の良し悪しを判断して,その日の調子に合わせて活動していきたいと思います。

「自分が調子を崩していることに気づかないまま突き進んだ結果,うつ病を発症した」という前科が僕にはあるわけですが,この前科を踏まえると,「調子を崩していることに気づけない」という性質が僕にはあるわけです。この性質を変えるべく努力するべきではあるんですが,それよりも,「調子を崩していることに気づけない」ことを「前提に」行動することが大切だと思います。

自分では自分のことに気づけないから,「SleepCycle」のような,自分の意図が入り込む余地のない,機械的な基準を設けるのは,非常に大切な視点だと思います。SleepCycleの点数を踏まえ,「自分では自分のことを気づけない」のを前提に,自分の行動を制御していこうと思います。

どうやら,自分が思っているほど充分には,自分は自分のことに気づけていないようですよ(笑)。

さて,この日の話に戻りますが,朝は9時11分から散歩に出かけ,ドラッグストアに寄り,9時44分に帰宅しています。その後,10時42分から近くのスーパーのフードコートで簿記の勉強をして,午後1時8分には自宅に戻り,3時20分から整体に行き,4時44分には帰宅して,6時6分からすき家へ夕飯を食べに行き,6時31分には帰宅しています。全体的に調子は悪くなさそうです。

→今日はここまで

【今日経験したこと・経験して考えたこと(発症414日目)】

・今日できた仕事・勉強

今日は出勤しました。午前9時~午後6時(定時)まで滞在予定です。今日は,昨日から読んでいる『沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか』を読み終えた後,『ハル回顧録』を読んでいました。

「ハル」とは,対米開戦のきっかけとなった「ハルノート」を日本政府に突き付けた当時のアメリカ国務長官の名前です。アメリカの「国務省」は,日本でいう「外務省」で,ハル国務長官は,ルーズベルト政権で外交を担当していました。

まだ3分の1ほどしか読んでいませんが,この「ハル」って人はバリバリのグローバリストですね。めちゃくちゃにアメリカ民主党っぽいです(笑)。アメリカは,伝統的に「孤立主義」を打ち出していて,ヨーロッパの戦争を傍観すべきとされていたんですが,この人はむしろ,「平和が侵害されそうな危険が切迫しているなら,積極的に戦闘を開始するべきだ」と考えています。

おそらく,ハルさんが国務長官だった当時は,民主党が与党ではあるものの,「孤立主義」を掲げる保守的な勢力がかなり優勢だったように思われます。「保守」=「孤立主義」だったんだと思います。

今は違いますよね。ブッシュ,オバマ政権の頃は,保守=共和党=軍産複合体,リベラル=民主党=金融機関,という構図で,どちらの政党も戦争が必要でした。これが,トランプ政権でガラッと変わった。トランプの支持者たちは,グローバル化から取り残された,アメリカの貧しい白人労働者たちです。こんな人たちは,戦争なんかどうでもいい。自分の目の前の暮らしが大事なんです。毎日毎日,インスタグラムで幸せそうな暮らしを見せつけられる中,トランプ支持者には,その幸せがない。お金も性愛にも見捨てられた人たちが生み出す,黒くて莫大なエネルギーを一身に背負って誕生したのがトランプ大統領です。戦争なんかしても,自分とは関係ない,軍産複合体や金融機関が儲かるだけです。だから,戦争には反対で,世界各地から米軍の撤退を求めている。

脱線しましたが,「ハル」さんの話に戻ります。この「ハル」さんは孤立主義とは正反対です。「平和のため」に戦争しなきゃいけないといって戦争必要説を唱えていますが,「平和のため」は「民主党を支持する金融機関のため」と言い換えられます(笑)。金融機関たちは,世界が平和じゃないと儲からないわけです。戦争なんか起きちゃうと,経済成長がとまってしまう。だから,戦争が起きそうとなったら,「経済的な」被害を最小限に抑えるため,先んじて攻撃しなきゃいけない。

グローバル経済の恩恵をモロに受けている民主党の支持基盤の思惑を「平和のため」という,都合のいいワードで言い換えていて,めちゃくちゃに民主党っぽいです(笑)。

関税の引き下げにめちゃくちゃ尽力しているのも,バリバリのグローバリスト・民主党です。関税の引き下げは,アメリカの経済発展に役立つし,輸入で国内産業がダメージを受けることもないと都合よく説明していますが,そんなことはありません(笑)。関税を引き下げて輸入がしやすくなれば,当然,アメリカ国内の産業は輸入との競争にさらされます。逆に,輸出企業は,外国に進出しやすくなるわけですから,儲かります。

ハル国務長官は,輸出企業にお金を貸していたり,出資していたりする金融機関を支持基盤とするバリバリの民主党議員・グローバリストであることが理解できただけでも,既に十分な収穫があると思っています。

このグローバリストな性格があったからこそ,太平洋を挟んで向かい合う,日本との戦争につながったのでしょう。

いやはや,著者のハルさんは,美辞麗句を用いて自分の主張を正当化していますが,その美辞麗句を「適切な」言葉に置き換えて読むと,こんなにおもしろい発言で満ち溢れた本はないなあと思わせてくれます(笑)。

・仕事・勉強以外に今日やったこと

特にありません!

【今日のうつ病】

昨晩は午後11時57分に布団に入りました。毎晩午後11時には布団に入るという目標を達成できていません。しかも,昨晩は寝つきが悪く,首にマッサージ機を当てて耳栓をするハメになりました。しかし,その後すぐに寝つくことができ,朝の7時44分までぐっすり眠れました。しかも,そこから30分ほど二度寝して,二度寝した後はめちゃくちゃスッキリ目が覚めました(笑)。二度寝したせいで遅刻しそうになりましたが,おかげで,充分に睡眠をとることができ,なおかつ,朝からバーピージャンプをする時間もなかったので,身体を休ませることもできました。暑さに慣れるための「炎天下散歩」は午後1時から15分実践しました。これからまた行ってきます。寝つきが悪い日もぐっすり眠れるようになったのは,本当に喜ばしいです。調子も良いです。

今日もブログ書けてよかった!

それではまた明日!

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