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【私の幸せな機能不全家族】


私にとって家庭は居心地の良い場所じゃなかった。それでもきっと私はまだ幸せ…そう思うように仕向けていた。子供ながらに。

家の中はなんとなくいつも抑圧的、温かい雰囲気がない。
父、母、祖母の3人の喧嘩が始まるとそれを聞くのが怖くて、さり気なく弟を連れて2階に行っていた記憶。

過労で何度か母が倒れた時の凄い音。
救急車に付き添うこともできない無力さ…そんな時に限って父は不在。

少し大きくなってから、母親から聞かされるのは父や祖母への文句。 
仕事がなくなった父はずっとソファのオブジェのようで、それを祖母は見て見ぬふりだった。

私はこの家の誰にも似たくない、誰にもなりたくない。
そうだ、皆の良いところだけを見て盗めばいい。

そんなふうに考えていたのに、それでも私は
“うちはまだ幸せ”と、
なんで思ってたんだろうなぁ。




機能不全家族なんて言葉を知ったのはかなり大人になってから。
本能的にはわかっていたんだろうと思う。結婚する、家庭をもつビジョンが描けなかったし、何より子供をもつのが怖かった。自分が親になる自信なんて1ミリもなかった。

機能不全家族の特徴を噛み砕くと、

●家族それぞれが歪んだ形で結びついている

●役割が混乱している

●配慮に欠け、共感性が損なわれている


つまり拒絶的傾向があったり、共感性が欠如していて、社会から孤立しがち、極端な対立が繰り返し起きていたり。

どれにどの程度当てはまるかを考える、
よりも、
私はその当事者の実感が一番だと思っている。


私のように、認識が薄いまま大人になるケースも沢山あると思うから。
深刻度だって人それぞれ、受け止め方だって人それぞれだしね。

考え方によっては日本の家庭の8割くらいは機能不全家族なんじゃない?
って思えたりもする。笑
いや、笑えない。

家庭からの、親からの影響に気づいていないケースが多い。
本当にそう感じる。それが微々たるものでもね。
親だってそのまた親から引き継いでいるんだからそう考えたら恐ろしい。




そういったいわゆる機能不全家族という家庭で育った場合、

●人の顔色を必要以上に気にする
●感情コントロールができない
●自己否定が強くなる
●人に依存してしまう
●いつも孤独を感じる

このような思考言動傾向が強くでる、と言われている。

これはアダルトチルドレンの特徴にも重なると思う。
もちろん必ずしも機能不全家族で育ったからアダルトチルドレンになる、とは限らない。


父親が頼りなければ、私は誰にも頼れないが強くなるし、
兄弟姉妹と比較されてると、私は価値がないが強くなる。
家がピリピリしてれば、私は居ないほうがいいが強くなるし、
機能不全家族だと私は誰からも大切にされないが強くなる。

自分の不幸自慢をしたいわけではない。
私は未だに自分を不幸だと思ったことはないから。
でもね、ずっと生きづらさを抱えていたことは事実…周りにはそう見えていなかったみたいだけど。

だから、
気づいて欲しい。
もしそういった認識がなく生きづらさを感じているのなら、それはあなたのせいじゃないよ、って言いたい。

いえいえ、普通の家庭で育ってきました。
じゃあその普通って何?


崩壊の仕方が酷すぎてさすがに目が覚めたけど、私もずっと、うちは普通と思ってきたんだから。

断言します、
機能不全家族育ちの呪縛は、きっと克服できる。



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    *さおりん*自己紹介             
 心理学、西洋占星術、タロットを学び   スピリチュアルカウンセラーとして活動中。 
    2児の母・医療従事者。   
  (JADPメンタル心理カウンセラー、 
  JADP上級心理カウンセラー資格保有) 
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