リトルマーメイド(アニメ版)を観て
久しぶりにディズニーのリトルマーメイド(アニメ版)を観た。
大人になってから観ると新たな発見等あって面白かった。
※ネタバレあります。
日本語訳を観た。
録画して観たので字幕が出るのだが、
やたら「ほうぼうを捜す」という言葉が出てくる。
「あちこちを捜す」とかって言えばいいのに、
なぜ敢えて分かりづらい「ほうぼうを捜す」という言葉を選んだのか不思議だ。
また、セバスチャンは作曲家だったから、あんなに
数々の素敵な歌が披露されていたのかと納得。
子ども頃は、その設定に気がついていなかった。
一番心に響いたのは、アリエルの勇気だ。
家族と会えなくなっても良いから、好きな男性のもとへ行きたい。その為なら、危ないと分かっている魔女の元へも行く。
人間界への強い興味もあったと思うけれど、たった1回しか会ったことのない、話したこともない相手に会うために、そこまで出来る勇気がすごいなあと思った。
家族からの自立というテーマもあるのだろうか。
また、話すことも出来ないのに、
3日で王子様と両思いにならなければ未来はないという、ものすごくピンチな状況にも関わらず、
アリエルもその仲間達も全然追い詰められてなくて、その状況を明るく捉えて、楽しんでるのもすごいなと思った。(そして、セバスチャン不死身笑)
アニメだからと言ってしまえばそれまでだけど、
なんか勇気づけられた。
そして、アースラ。(タコの魔女)
決して良い奴じゃないし、実際あんな人いたら嫌だけど、アースラがいたから、アリエルは王子様と
再会できた。
また、残酷な取引によって世の中の厳しさを
アリエルに教えたのもアースラだと言っても過言ではないだろう。
ラストシーンでは、王子がアースラを倒し、父トリトンは助かる。
父トリトンは、アリエルが人間の世界と接触するのをものすごく嫌がっていたのだが、
そのくだりがあって、トリトンはアリエルが人間になることを受け入れるので、ある意味アースラの存在によって、父トリトンとアリエルが和解出来たともいえる。
アリエルがアースラによって人間になっていなければ全ては起こらなかったことだ。
まあ、やっつけられるのまでが前提の役割ではあるけど。(生き残ってしまったら、また話が変わってしまうから)
あと、もうひとつ面白いなと思ったのは、
アースラが、手に入れたアリエルの声を使って、
アリエルになりすまして、王子を騙そうとするのだけれど、その時、王子の目に魔法がかかる。
そして、この魔法に、よって、王子はアースラのことを、自分を助けてくれた人だと思い込んでしまう。
この表現の仕方が面白いと思った。
人間の目は、見えるものしか見えないので、
表面的に取り繕われたものに騙されやすいということを、表しているのではないかと思ったのだ。
本当に大切なことは、目に見えないとはよく言うけれど、見えるものだけで物事を判断すると、間違うこともあるということかもしれない。
本質を見極める必要がある。
他にも、弱っている時に騙されやすいんだなあとか、飛び込んでみれば案外助けてくれる人がいるというメッセージもあったりするのかなあ、等と考えた。
小さい頃に観た、「リトルマーメイド」だけど、
こうして改めて観てみると、新しい発見があるものだなあと思う。