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励ましてくれる言葉

他人から見たら些細なことでも、
自分にとってはすごく動揺したり、
悲しくなったり、腹が立ったりすることがある。

そういう時、
気持ちも身体も疲れて、
生きて行くのがふとしんどくなることがある。

また、
将来の不安に押し潰されそうになったり、
過去の出来事に絶望したりした時も、

生きてくのが途方もない徒労のように感じることもある。

そういう時、
歌の歌詞や、
映画のワンシーンが、
自分へ力強くメッセージを送っているように
感じることがある。

そういう言葉を、
曲や映画から少し抜粋して記事にしたいと思う。

諦めないで
すべてが崩れそうになっても
信じていて あなたのことを

PIECE OF MY WISH

今井美樹さんの、「PIECE OF MY WISH」という曲のワンフレーズである。

この曲は冒頭から、
どんなに辛い夜を過ごしても、
闇は必ず明けるという意味の歌詞から始まっていて、

決して諦めないで、自分を信じていてというメッセージが強く込められた歌だ。

「すべてが崩れそうになっても」
という表現は、すごく状況を上手く言葉にしてくれているように感じる。

人によって、悲しみも絶望も状況は違うけれど、
「崩れそう」という言葉は、どんなシチュエーションにも摘要出来て、そして的確だ。

手にしていたものが全て無くなって、
何にも残らなかったとしても、

自分だけはここにいる。
自分だけは信じることができる。

「自分を信じていて」
という言葉は、シンプルで、
そして力強い。

他の誰でもない、自分を信じる。
自分の未来を信じる。

状況がどうであっても。

何をするでもない、何があるでもない、
でも、ただ明日も生きてみようと思える気持ちにしてくれる歌詞だ。

もう1つは、この前の記事でも書いたタイタニックのワンシーン。

※ネタバレあります。

沈み行くタイタニック号から海へ投げだれた
ジャックとローズ。

凍える海の中で、
死を予感したローズに、ジャックがかける言葉だ。

僕のために約束してくれ。
必ず生き残ると。
全ての望みが絶たれても
決して諦めないで。

タイタニック

もちろん映画の中のセリフであり、
これはジャックからローズへの言葉なんだけど、

何だか、すごく観客へのメッセージでもあるように感じるんだよね。

死の淵で、
生き残れるかどうか分からないという状況で、

「必ず生きて」
「どんな状況でも諦めないで」

と、自分も死にそうになっているジャックに言われると、

"ああ、そうか、生きなきゃな"

という気持ちになる。

辛い時、
そんなのは辛くない、前向きに明るく捉えよう、
みたいなことを言われると、

全然励まされないし、
ムカッとするけれど、

「自分を信じて」という言葉や、
「全ての望みが絶たれても諦めないで」という言葉は、

一度低い場所まで一緒に降りてきてくれて、
隣で力強く囁いてくれているような響きを持っている。

状況を肯定し、
辛さを認めた上で、
遠くに微かな光を見せてくれる。

頑張れはしないけれど、
とりあえず明日も生きてみよう、
という気持ちにさせてくれる。

この2つは、私にとってそんな言葉たちだ。

最後に、マザーテレサの言葉を記したい。

時折、嫌な思いを抱くことは、極めて自然なことです。
嫌なことを、イエスの愛のために我慢することは、時に極めて英雄的なことと考えてよいのです。

マザー•テレサ 愛と祈りのことば p27

マザーテレサでさえも、
時折嫌な思いを抱くということだ。

嫌な気分になることは、自然なこと。
誰にでもあること。

自分だけではない。
自分がダメだからでも
自分が失敗したからでもない。

逃れられない自然のこと。

マザーはイエスの愛のために我慢するけれど、
私たちは、私たちが信じるもののために我慢する。

それは、自分のためであるかもしれないし、
大切な誰かのため、
譲れない信念のためかもしれない。

でもその我慢は、損ではなく英雄的なことだと思って良いんだ。

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