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choichoi5502
イジメられのカリスマ2 〜娘もイジメられた〜 第陸話
小学6年 10月某日 決意の日 夕方過ぎ
手首の痛みを忘れ階段を駆け下りた。
玄関を開けトトが待つ車へと歩く。
絶対に泣けへん!
トトが心配するから…
トトに心配させへんように我慢しよ!
いつも通りのハナでおろう!
大好きなトトの顔を見るだけで、明日から頑張れる
だから泣けへん!
ハナが見えると同時に車の中から手を振るトト…
手を振り返しながら車へ向かい、ドアを開ける。
「はにゃ~ん!おかえり!ただいまー!
今日も大好きよ〜!」
トトの明るい声が私に突き刺さった!
いつもなら
「ただいま〜!おかえり〜!ハナも大好き〜!」
と笑顔で返すのに、今は自然と泪が溢れ
「トト〜。助けて〜」と返してしまった。
我慢するって決めたけど、やっぱり無理やった。
助手席に乗り、トトは
「ど〜したん!はにゃ~ん!カカにおこられた?」
と言いながら車を走らせハナの顔を見たトトが
真面目なトーンで
「どうしたん?何があったん?」
と優しく聞いてくれ、安心した私は
「ハナ… 学校でイジメられてるねん。
学校行きたくない…」
ただでさえ小さいトトの目が、もっと小さくなった
第漆話へ続く…