アナタにとっての最適キャリアが見つかるかも【正しいキャリアの選び方】安斎響市
おはよう・こんにちは・こんばんわ
「かき氷」 というアカ名で投稿している者です。
この投稿含めた「読んだ本の感想」を投稿しています。
今のところ毎週後半の投稿をこころがけておりますが、仕事などの都合で前後する場合もございます。
※制作スケジュール大幅に遅れてしまったのでこの投稿は先々週(9/9~9/15)分となります。お待ちしてくださっていた方々ホントに申し訳ないです。
今回紹介するのは
安斎響市 著
正しいキャリアの選び方
会社に縛られず「生き残る人材」になる
100のルール
この本はキャリアの決め方について、その人の状況に応じた「正しい選び方」を知る手助けをしてくれる1冊です。
など、キャリアに悩みを抱えるアナタにオススメです。
全部で240ページ近くございますし、1ページあたりの文字数そこそこ多いので一見すると怯みそうになりますが、1項目が2ページ分で完結するので非常に読みやすいというのが読んでみた印象です。
読書あまりしない人でも数日かければ読み切れるかな〜?くらいのボリュームです。
著者の安斎響市さんは「転職とキャリア」について情報発信されている方です。
(X(旧Twitter)のリンクはこちら)
大手メーカー、外資系ITなどを経て2023年に独立しました。
今回紹介する本以外にもおおくの著書を手がけています。
(本書巻末参考)
今回紹介する本書にも、著者自身が体験してきた「転職・異動・企業の傾向・独立」についても本書にて紹介されています。
キャリアと言われて難しいイメージを持たれるのは多くの方が共感するのではないでしょうか?
悩みは様々あり人それぞれでしょう。
私たちは「キャリア」というものの選び方を正確に教わることなく育ってきた。
学校教育で教わったとしても「自己実現」「社会貢献」などの概念レベルしか学べていないでしょう。
肝心な「就職先の探し方」「社内で評価される方法」「転職活動の始め方」「副業の基本」「起業・フリーランスになる方法」「確定申告の仕方」
など社会に出てから最も学ぶべきことをピンポイントで教わっていないようにも思います。
この理由のひとつでしょうが。
人によってベストな生き方は変わる
ということでしょう。
・会社員1本が向いてる人
・会社員+副業でチカラを発揮する人
・フリーランスが最適な人
・起業したら無双できちゃった人
人によって合う生き方は千差万別です。
みんなに合った選択肢などないのです。
ただ、「正しい選び方」については存在します。
あくまで著者の意見という意味にはなりますが、転職や会社のリアルを見て体験してきた著者だからこその結論といってもいいでしょう。
それに今は不安定な時代。
終身雇用が崩壊、企業が人を守りきるのが難しくなった時代にも思えます。
言ってしまえば「普通のサラリーマン」では生き残れない時代も目の前なのです。
もう会社じゃなく、自分の身は自分で守らなければならない時代なのです。
そんな普通から少しでも抜け出せて、自分らしく生きられる社会人人生を歩みやすくするためのヒントを得られるかもしれない1冊の解説です。
本書は
の5ステップを20項目ずつに分けて解説されています。
どれもハッとさせられる内容ばかりです。
この全て、いやある程度ピックアップしただけでも膨大な数になりましたので
5章から1項目ずつ選抜して紹介する形とさせていただきます。
長くなってきたので早速はじめますね。
◆キャリアを「25歳」「30歳」「35歳」で考える
まずはキャリアのルールから。
著者いわく
キャリアは25~30~35歳それぞれで考えろと仰っています。
順に解説していきます。
25歳までに「職歴」を手に入れよ
20代前半のうちに手に入れておきたいものこそが「何かしらの職歴」です。
これだけではザックリすぎるので解説します。
無職じゃない限り年数は稼げはしますが大切なのは評価される職務経歴をつくることなのです。
何かしら「3年以上一貫性のある職歴」を手に入れる。
これこそがキャリアのファーストステップだと著者は書かれていました。
ここに関しては25歳まで関係なく「何かしら一貫して続けてきたキャリア」を作っていくことが大切だと捉えています(投稿主は30前半ですがね汗)
30歳までに「武器」を手に入れよ
20代で未経験で許されても30代ともなれば武器を求められてしまいます。
職歴と合わせて「あなたには何ができるの?」ということまで求められてしまうのです。
大切なのは
・「明確に言語化」すること
・自分の経験を「誰に」「どうやって売るか」
私の武器は「プレゼンの企画力」
私の武器は「タレント時代からの表現力」
など自分が培ってきたものを言葉にすることが大切ということでしょう。
そしてその分野を「誰にどうやって売るか」も重要です。
著者の知人である元自衛官の人は「防御」に関する経験をお持ちで、一見すると自衛隊でしか生かせないように思えますが、これを「危機管理」と言い換えることでリスク管理の分野でキャリアを開花されたとのことです。
自分の武器を伝えるチカラ
武器をアピールする相手の選択
この2本柱がキャリアを渡るうえで必須ということです。
35歳までに「安定」を手に入れよ
安定と言われても、大手ですらリストラを始めたりと「終身雇用の崩壊」を少しずつ実感させられる現代。
もはや「安定」は迷信かと言われてたらそうではないようです。
あくまで著者の考えにはなるものの、不安定な世の中でも安定は作れるとのことです。
叶え方について
の3点をあげています。
〈 いつでも戻れる場所 〉は
「この分野でなら高く評価される」という武器を「食いっぱぐれない自信がある」といえる所まで磨きあげること。
たとえ無職になったとしても、拾ってもらえる業界がある安心感は桁違いです。
〈 資産 〉は
金融資産などを思い浮かべるでしょうがそれだけではございません。
外国語のスキル、SNSのフォロワー数、仕事で得てきた人脈などの形ないものも該当します。
巷では、形ないものや精神的な点に焦点をあてた「風の時代」とも呼ばれていますが、「見えない資産」はこの先私たちを意外な形で救ってくれる要素になっていくのかもしれません。
〈 複数の収入源 〉は
分かりやすく説明するなら、会社からの給料意外の継続的な収入などが該当します。
サラリーマンの他にYouTubeやブログでの収益があれば、仮に本業が無くなったとしても精神的な支えになってくれます。
ここまで備えておけば、一気に崩れることは滅多にないでしょう。
35歳までに「安定」という基盤の完成をめざし、それ以降のキャリアは「本当に自分の好きなこと」だけを自由に選ぶという生き方だって実現可能になるのです。
◆「人事異動」「転職」「副業」を使い分ける
配属のルールからは「人事異動」について。
・退職者の増加によりいきなり忙しくなった。
・転勤を宣告され、単身赴任になった。
・実力発揮できるところから別の部署への異動を下され、全く活躍できないところに飛ばされる。
会社員など組織に属するものは、上からの司令や環境変動というイベントに飲み込まれざるを得ない生き方でもあります。
著者自身も、外資系メーカーに勤めていたときに社長が退職し、それによる組織変更と人事異動で環境が変わり、新しい人との関係性などで退職。
その次な会社も、同僚が退職したことで業務負荷のしわ寄せがひどく退職したそうです。
ここから得られる気づきとしては「永遠なる安定が約束された会社など存在しない」ということでしょう。
会社の方針ひとつでライフプランはガラッと変わってしまうこともあるのです。
単身赴任を言い渡され、今しか見ることのできない子供の成長を、送られてくる画像でしか得られないなどの後から取り戻すことのできない悲劇だって生まれるわけです。
勤め先の変化によりライフプランが脅かされるリスクがあるのを頭に入れたうえで、転職を常に意識したり、副業で新たな収入源を抑えつつ次の会社を探したり、副業を糧にフリーランス・起業家として働くなども意識したほうが良いでしょう。
ただ、人事異動はいい面があるのも事実で、いろんな体験ができるというメリットもございます。
ここまでいろんな話が飛び交い、頭おかしくなりそうなアナタの表情が浮かびましたので結論を書きましょう。
分かりやすく説明するなら
みたいな感じです。
上記の例から分かるように、ライフプランや状況に応じて「異動・転職・副業」の3つを上手く活用することを知るだけで働き方について柔軟に考えることができるわけです。
単身赴任を言い渡され絶望する前に、様々な戦略を予め立てたうえで " 人生のハンドルは私が握ってるんだ! " という心持ちを内に秘めておくことが重要ってわけです。
◆出世のカギは「好感度」
手短に書くつもりがここまで長くなってきたので、ここから短め意識します汗
続いては 出世のルール から。
出世のルールときいて「働いて結果出せばいい!」と思うのが一般論でしょうがそうとは限りません。
そもそも出世を決めるのは自分ではなく他人です。
自分の思っていた頑張りが相手に伝わっているとも限らないのです。
自分が頑張る、と言うよりは頑張りを自ら積極的にアピールする必要性があるのです。
と書きましたが、実は出世を左右するイチバンの要素は " 好感度 " なのです。
まさかの理由に拍子抜けしたかもしれません。
ただ、選ぶのが「感情の生き方である"人"」な以上しっくりくる結論とも言えます。
バカらしいとも思ったでしょうが逆にいえば上司に向けて「ここをこう実践してみました!」みたいに決定権の持ち主や周りにアピールする積極性がカギなのかなとも思います。
最近の若手は「出世したくない」「管理職は避けたい」など自分時間を優先したい人も多いのでオススメとは言い難いでしょうが、出世を視野に入れたとき用として、頭の片隅にでも置いておけば未来のあなたを救う手助けになるかもしれません。
ちなみに本書では「職場での評価を確実に上げる方法(128~133ページ)」も書かれていますので買った際は是非そこも読んでみてください。
◆「仕事が上手くいっている時」こそ転職のベストタイミング
続いては 転職のルール
いまや当たり前になりつつある転職ですが、分からないことだらけなのも事実ですよね。
そのひとつが
" 転職に最適なタイミングっていつ? "
ではないでしょうか?
著者は「勝負は経験値たまったアラサーが最適」とも書かれていますが、全年齢にあてはまる教えが記されていました。
それが
仕事が上手くいってる時
意外かもしれませんが理由もちゃんとあります。
今の仕事でノリに乗っている時、評価が上がった時というのは受けた先へのアピールには最適なもの。転職先への交渉材料として素晴らしいものとなるでしょう。
" 今のアピールポイント " という鮮度の高い交渉材料を武器に「リモートワーク可な仕事がしたい」「英語を活かせる仕事がしたい」という要望も聞き入れやすくなるかもしれません。
転職に最適な期間は
「自分がもっとも高く売れるタイミング」
ということを覚えておいてください。
◆稼げる副業とは「自分が得意なこと」
最後は 副業のルール
先ほどから出てくる「 副業 」というワード。
不安定な世の中かつ給料も上がりにくい現代だからこそ気になる項目ですよね。
そこで浮かんだであろう疑問こそが
「 結局どの仕事選べばいい??? 」
でしょう。
・プログラミング
・動画編集
・配信者
・文筆業(ライティング)
など副業のジャンルは様々です。
投稿時点の現在だとプログラミングは希少価値が高そうなイメージです。
YouTuberなどの自己発信が増えたのもあり動画編集も需要が大きいように思えます。
文筆業も文章が上手く書ける人がいない企業からの需要はありますし。
そうなるとますます悩みのどツボにはまってしまいましたね汗
結論に移りましょう。
好きを仕事にするのも大変なことです。
だったら副業くらいは「自分の好き・得意」で選んだ方が幸福度においても最適です。
副業は上司ではなく"自分が決定権の持ち主"になれるので自分の人生をコントロールできているという満足感が得られるのです。
好き・得意とおなじくらい大切なことはもう1つ
続けられるか
副業は、成果がでるまで人によってはとてつもない時間を要します。
それに会社の帰り道や帰宅後、いや休日のスキマ時間を捻出して続けなければならないのが大半の方に関係する状況でしょう。
「 好き・得意・継続できる 」
この3つを満たせるものがアナタに合った副業である可能性が高いことを覚えておいてください。
『まとめ』
◆キャリアを「25歳」「30歳」「35歳」で考える
25歳までに「職歴」を手に入れよ
「3年以上一貫性のある職歴」を手に入れる。
これこそがキャリアのファーストステップ
まずは、実績のある職歴を早い段階で手に入れることをまず目指そう。
30歳までに「武器」を手に入れよ
30代はキャリアを求められることが多くなる時期。
大切なのは
・「明確に言語化」すること
・自分の経験を「誰に」「どうやって売るか」
この2点を意識して受けるターゲットを決めることが大切です。
35歳までに「安定」を手に入れよ
いい会社でも終身雇用の崩壊に直面しがちな世の中。
そんな状況だからこそ作っておきたい保険は3つ
1つは「いつでも戻れる場所」
自分の技量・キャリアに合う会社に拾ってもらいやすい状態を備えておきましょう。
2つは「資産」
これはお金、持ち家などの目に見えるものではなく〔 語学力・SNSのフォロワー・人脈 〕など目に見えないが、あなたにチャンスをくれる仲間やスキルを身につけておく。
3つは「複数の収入源」
会社からいただく給料だけでなく、YouTubeやブログなどで得るもう1つの収入源を備えておけば、もし片方が厳しくなっても精神的ダメージは軽減できるはず。
個人的には年関係なく、今から皆で備えるべき項目だと思います。
キャリアを通して武器を見つけ、複数の収入源を確保することを覚えておいてください。
◆「人事異動」「転職」「副業」を使い分ける
会社員にとって一番の敵といってもいい「人事異動」
会社のトップが変わり労働環境が変わったり、自分が地方に飛ばされたりなど、私たちは会社という方針に左右されがちです。
ただ人事異動は環境を変えられるメリットがあるなどいい側面もあったりする。
大切なのは
『キャリアに応じて状況を使い分ける』
・人事異動を生かして様々な体験をしてみる
・転職して自分のキャリアや大切な時間を守る
・フリーランスとして組織に極力振り回されない生き方という選択をとる
子供との今を単身赴任で失いたくないから転職をする。または「人事異動を想定で自分のビジネスを育てておく」など叶えたい生き方に応じてベストな選択を取れるようにすることも大切なのです。
◆出世のカギは「好感度」
じぶんの出世を叶えるか否かを決めるのはあくまで周りや上司の選択。
自分はここまで頑張っている!と思っていたとしても評価は相手次第なのです。
出世しやすくなる攻略こそが
「まわりへの好感度を上げておく」
評価するのは感情の生き物こと『人間』です。
好感度でえらぶと言われるとなれば納得な結論かもしれません。
まずは決定権をもつ人に向けて「ここを、こう頑張ってみました。試してみました」というアピールをしてみる所から始めてみてもいいでしょう。
◆「仕事が上手くいっている時」こそ転職のベストタイミング
仕事頑張って上手くいってる時というのは、評価が特に高い時期でしょう。
市場価値が高いときは、場合によっては「給料・労働形態」などを交渉する材料にもなり得るのです。
転職に最適な時期は
『自分が高く売れるタイミング』
ということを覚えておいてください。
◆稼げる副業とは「自分が得意なこと」
このさき副業が大事と言われつつも「何からやればいいかわからん!」が本音でしょう。
副業選びで重要な点こそが
『好き・得意・継続できる』
仕事については「義務感、やらなければならないこと」という前提がつきもの。
自分の意思でやる副業くらいは好きで、自分の得意を生かせる分野を選んでしまおうってことです。
そして、副業に着手する時間は本業以外のあいた時、さらに言えば休みの日も着手しなければならない状況もあるでしょう。
休みの日でも「これなら時間作って取り掛かってもいい」と思えるものこそアナタにとって最適な副業かもしれません。
といった所で終わります。
ほかにも
・好奇心こそが機会を引き寄せる
・出世に向いてない人の特徴
・社内評価は1年目が大事
・仕事は感情的になったら終わり
・管理職にならずに高年収を稼ぐ方法
・新卒1年目で転職してはいけない理由
・良い転職エージェントの見分け方
・入社前にヤバい会社を見分ける方法
・本業と同じジャンルの副業はNG
・自分の仕事を法人化するタイミング
など出世・転職・独立についてのアドバイスがふんだんに書かれた1冊となっています。
今のアナタにとって最適な助言が1つでも書かれているはずです。
他にも読書感想の投稿をしておりますので気に入ってくださった方は是非マガジンから他の記事も見てくだされば私とっても喜びます。
今のところは週の後半を目安に投稿しておりますが、投稿時点の今だと忙しくなってきたため遅くなる場合もございます。
可能な限り更新していきますのでよろしくお願いいたします。
【余談】キャリアの最適時期は常に今とも思いたい
ここはわたし個人的な感想を軽く書いてく場なのでご興味ある人のみ読んでいただければと思います。
私は30代に突入してるものですが。
25歳までに得ていたい職歴得られてないな〜とも気付かされましたね。
30歳で武器を、35歳で安定と。
考えるだけで、生きるって大変だな、、、
そう思わされます。
あくまでこの本の基準でいえばキャリア的に詰んでるかもしれない。
だとしても過ぎた時間を嘆いても仕方ないのが事実。
気づいた今も充分挽回できるチャンスと捉えてもいいのかもしれない。
そう思いたいです。
ただ諦めず淡々とやりきるしかないと改めて気付かされた。
そんな1冊でした。
めっちゃ手短ですが、次の投稿着手するのでこの辺で終わりにします。