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もう自らキズつく必要あらへん【誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法】大嶋信頼



おはよう・こんにちは・こんばんわ

「かき氷」 というアカ名で投稿している者です。
この投稿含めた「読んだ本の感想」を投稿しています。
今のところ毎週後半の投稿をこころがけておりますが、仕事などの都合で前後する場合もございます。


※制作スケジュール大幅に遅れてしまったのでこの投稿は(12/9~12/15)分となります。お待ちしてくださっていた方々ホントに申し訳ないです。



今回紹介するのは


大嶋信頼 著


誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法


この本は、同調圧力の正体を解き明かしながら、対処法や付き合い方について書かれた1冊。

・会社や仲間内での同調圧力がしんどい
・世の中ホント生きづらい
・もっと気楽に生きたい

など抱くアナタにオススメです。

ページ数は200ほどで、1ページあたりスラスラ読み進められる仕様で、絵での表現が挟まれていたりとリラックスしながら読める仕様になっています。
読書苦手なんだよな〜という人にも入門書としてオススメです。

著者の大嶋信頼さんは心理カウンセラーをされており、株式会社インサイト・カウンセリングの代表取締役もされています。
(本書巻末を参考)






ここ数年で広まってきた「同調圧力」という単語。

同調圧力とは、意見・行動の正否にかかわらず、意見や行動を少数派が多数派に合わせるよう強制する無言の圧力のことです。

参考文献 2025/1/29時点

わかりやすく説明するなら
集団で、少数意見を持つ人に対して周囲の多数と同じように考え行動するように、言葉なく強制すること。

・職場で多数派の意見に押され、流されてしまう
・ママ友にハブられないように振る舞わないと
・SNSの「○○警察」に叩かれないようにせねば

なども代表的でしょうが

・皆にどう思われるか怖いし上手くいえない
・嫌われるくらいなら自分で我慢すればいいや


様々なシーンでこの同調圧力というものは働いてしまいがち。

本書は、そんな「同調圧力」との向き合い方について書かれていますが、それだけではございません。

「そもそも同調圧力の正体ってなんぞ?」
「同調圧力って実はじぶんも他人事じゃない」
「同調圧力のいい点は?」

などメリットや根底の話まで細かく書かれています。

自身も同調圧力に弱いタイプだった著者だからこそ書くことのできた1冊となっております。

早速解説に移りましょう。




◆ 同調圧力に従う理由は「孤立」への恐怖心



先程ふれた同調圧力について、改めてシチュエーションごとにイメージしていただきましょう。

まずは職場
・ご飯選びは若手という固定概念
・みんな○○だからがどんな時でも絶対
など何かしら経験されてる方もいるかもしれないですね。

そしてご近所付き合い
・隣の○○さん、今日も草むしり来なかった、皆来てるのに!
・毎朝のラジオ体操、あの子は何で来ないのか?
など。


さらには親戚・親族関係にも
・そこまでの関係値じゃない親戚のお見舞いも「行くでしょ」みたいな空気になる。というのも体験された人いるかもしれませんね。

例だけで長くなりましたが、同調圧力というものは、ありふれた日常に数多く潜んでいるものです。

人生経験を積み重ねていけば従うことのデメリットも把握してるはずなのに、なぜこんなにも逆らえない人が多いのでしょうか?

著者はこう結論づけています。

それは、「同調圧力に従わなければ、みんなから見捨てられて孤立してしまう」という恐怖がそこに潜んでいるからです。
会社でも、ご近所でも、家族や親戚関係でも、「見捨てられちゃったら、自分が困ったときに助けてもらえなくて大変なことになる」といった根底にあります。

32ページ

同調圧力の主な原因は「孤立への不安」なのです。

大人数の職場で、じぶんだけ自由にしていれば周りからの敵視は免れないでしょう。

同調圧力に従わなかった場合のデメリットから流されやすくなるというわけです。

この「孤立」する恐怖の正体は何なのか?
気になった人もいるかもしれません。

著者は
「同調圧力に従う」= " 子ども " の状態
と例えています。

「言うこと聞かない子、ママはもう知りません」と捨てられる状態(孤立)と書けばイメージしやすいでしょうか?

同調圧力に従っている状態は、子どもの状態と同じで、孤立の恐怖から抜け出せない状況とも捉えることができるのです。


「じゃあ その" 子ども "から抜け出す方法はあるのか?」という声聞こえた気がしたので、解決策に移りましょう。



◆「同調圧力は自分の中にもある」ことに気づく


子どもから抜け出す方法。

それが
自分の中にも「同調圧力」がある、と、気づく
ことです。

「 同調圧力に苦しんでいる私が、同調圧力を抱いてるですって??ご冗談を、、」
と思ったかもしれませんね。

イメージしやすいのはSNSでしょう。

「このタレントの不倫ゆるせん」
「マスクなしで外出するな!!」
「その行動はまちがってる!!」

などの面と向かって言えないことも、文字越しでは書けてしまう。それが同調圧力をさらに加速させたのです。

著者は

「我慢していた言いたいことが言えるようになった」ではなく、「世の中的によいことだと信じられているもの(習慣やルール)等を、そこに適応できない人に押しつけるようになった」

37ページ

とあげております。

これらの意見、いやもう同調圧力と呼びましょう

SNSなどで見かける同調圧力に賛同することや、自分が知らず知らずのうちに「普通は○○だろぉ」と思う時点で、わたし含めみんな「同調圧力を押しつける人」ということです。

ある意味で、同調圧力に従った"子ども"になっているようなものなのです。

ではその"子ども"から抜け出す第一歩は何なのでしょうか?
解決策はカンタンなもので
「あっ、今わたし同調圧力を生み出してる」と気づくことです。

通勤途中で、信号無視してる人を見かけても
「なんで守んねぇんだよ!」と怒りそうになるのを
「でもそれは、私が取り締まる仕事じゃない。警察でも無いからねアタシ」と割り切ることです。

同調圧力を、自分とは別の課題と割り切ったとき
私たちは子ども(同調圧力チルドレン)から
『大人』になるのかもしれませんね。



◆同調圧力の正体は「過剰な信頼」


ここまで同調圧力について触れてきたものの、正体についてよぉ分からん、、とアナタの脳内はまだフワフワ状態かもしれません。


一度話を変えて
「知人や先輩を見かけて挨拶するシーン」
をイメージしましょう。

アナタが挨拶や反応したのに、向こうは挨拶返さなかったりノーリアクションだった時。
大半の人はショックを受けるでしょう。

書いてて私もメンタルえぐれそんなった()

そしてショックを受けてしばらくすると「なんで無視すんだよゴルァ!!!」という怒りに変わり、「挨拶返すの当然だろ」という同調圧力に変換されるのです。

ただ、よくよく考えれば
相手にも何かしら事情があった可能性だってあります。

・「プロジェクトの進行どうしよう」と行き詰まってたのかもしれない
・今朝から夫婦喧嘩して不機嫌だった
・大勢で声掛けしたので瞬時にアナタに反応できなかった
・気持ちに余裕なかった
・「家のカギちゃんと閉めたよな〜心配」とアタフタ

など重なり、アナタにレスポンスできなかった場合というのは有り得る話です。

確信から言えば、上記の例では
「挨拶は返して当然」という思いからアナタが思い引き起こったことなのです。


ここで同調圧力の話に戻りますと

「同調圧力」とは分かりやすく言えば
「 相手や世の中への過剰な期待 」
なのです。

国によっても、家庭によっても、時代によっても、教育や常識は異なって当然なのですから、自分と同じ感覚をみんな持ってるはず、と世の中のことを信じすぎてしまった私が、「ひどいことをされた」とショックを受けて勝手に傷ついてしまっただけなのです。

65ページ


他書の内容ですが「嫌われる勇気」という本の中で「自分と他者の課題に線引きせよ」という考えがあげられていまして。
上記の例で当てはめると
かけた挨拶にレスポンスするか否かは相手の課題
となるのです。自分ではどうしようもできない事なのです。
嫌われる勇気という本は、「変えられないことは放置で、コントロールできるもの(自分)に集中せよ」という考え方が一貫して書かれていました。

話を今回の本書にもどしましょう。

「○○するのは当然」という過剰な期待は、じぶんを傷つける行為も同然ということ。

いきなり「考えすべて受け入れろ」はしんどいでしょうが汗

とにかく、ここでは
「同調圧力は過剰な期待からくるもの」
ということを覚えておけばOKです。



◆同調圧力から逃れる方法

同調圧力についてここまで説明してきました。

「過剰な期待」が原因とわかりつつも"日常の同調圧力への対処にならんわ!!"というアナタからの叫びが聞こえた気ぃしたんで汗

最後は「同調圧力への対策」について触れていきます。

複数あったので、本書に書かれていた対策の中から2点に絞って触れていきます。



1.感情に溺れないと決める



ここまで解説した同調圧力の話や実体験を思い出せば気づいた人もいるかもしれませんが
「同調圧力」のトリガーとなるのが"感情"です。

職場で例えましょう。

「さぁて早く帰るか〜」と思ったときに、他の社員から「私はまだ終わってないのに」「気楽にあがりやがって」など思われてるんじゃないかと感じでしまい気が引けた経験ある人もいるかもしれません。
これが『他人の感情を優先して、同調圧力をかわせていない状態』です。

「職場で定時になってすぐ帰れるタイプの人」を想像してみてください。
先に帰る人は「お先失礼します!」と言ってサッと帰るイメージでしょう。

結論言えば
同調圧力を気にしない人は「感情に溺れない」のです。

「 相手がわたしをどう思おうが
『私は私や!』」
という心持ちこそが同調圧力に屈しないメンタル及び自分軸をつくるのです。

「相手の怒りや悲しみは私の課題・責任じゃない」という心持ちこそが同調圧力を避け、自分軸を手に入れるチャンスというわけですね。




2.常識にとらわれず「何も感じない」と思い込む



「心持ち」と言われても「どう考えても圧あるよな、、、」と明確なときもあるでしょう。

著者がオススメするのは
「透明人間」になってしまう

「ドラえもんの透明マントじゃあるまい」と感じたアナタの心の声もキャッチしましたので説明しましょう。

著者はプールサイドで過ごしていた時に、回り一面ひとだらけ!という状況になり、「さっさとどけよ並んでんだよ!!」という感覚に見舞われたようです。
しかし、共に来ていた友人は動じず寝転がっていて、著者は「この混雑てふつう焦らんの?」と思いながら、真似をして寝転がったときに
「空見たら、誰も視界に入ってこない」ことに気づいたのです。

もちろんガヤガヤした環境は変わってないものの「私は何も感じていない」と思ってみると、まるで透明人間になったような感覚になれたのです。

これだけでは漠然としてるだけなので詳しく解説入れます。

結論を言えば「同調圧力は思い込み」という観点もあるのです。

つまり、何が言いたいかというと、私たちは常識めいたものに支配され、「Aという事象に対してはBという感情を感じで当然」として、それらしく振る舞わされていただけで「本当は何も感じていない」というのが本音だったりするということです。

164ページ

「プールサイドで人が多い(A)ので早くどかなきゃ(B)という感情にいたって当然」という思い込みを払拭して、なーーんも感じない(透明人間)

という心持ちを私生活でも意識してみるってことです。


ここまで書いてきましたが、すぐマインドごと変えるのは難しいでしょう。

ここに書いてること、いや実際に本書を読み込んで、1歩ずつ前進していくこともオススメですし、同調圧力の正体を知ったうえで対応してみることが、変わるキッカケなのかもしれませんね。



【 まとめ 】

・まず同調圧力に従いやすい心理は
「孤立するかもしれないという恐怖」
から来ていることを理解しよう。

同調圧力は「自分の中にも存在する」ことも同時に理解しておこう。
「ここ○○するのが普通じゃん」「あの人の不倫が許せない」
など知らず知らずのうちに感じてることがあるって事も自覚しておこう。

同調圧力の正体は
「他人・世の中への過剰な信頼」
挨拶をスルーされた時も「普通は返すだろ」という固定概念によって引き起こされて勝手にキズつくのがオチ。
相手も「朝から喧嘩した」「今やってるタスクが不安だ」など深く考えてスルーになった可能性があったり事情は様々なのだ。
『○○して当然』という思い込みは捨てて、過度な期待をしない意識をしよう。

・同調圧力を気にしない人というのは
「感情に溺れない人」

自分に対して、相手が怒り・悲しみを抱えていようが「それは私の課題じゃない」と割り切ることが自他の線引きができるようになる第一歩なのだ。

同調圧力というのは「思い込み」という場合もある。
仮にホントに圧があったとしても「私は何も感じない」と透明人間になったかのような心構えをすることも大切。
「周りが混んできたので、早くどかねば」という固定感情より「な〜んも感じひん」くらい気楽に、自分ファーストになることが同調圧力を避ける近道かもしれない。


といった所で終わりにしましょう。


他にも

・同調圧力は「精神の不安定」も起因する
・同調圧力に関係する2つの物質
・気持ちに敏感な人が感じるデメリット
・同調圧力をミカタにする方法
・同調圧力は使い方次第でみんなを幸せにできる

など、同調圧力に関する奥深いはなしが盛りだくさんです。

日常に生きづらさを感じる。
同調圧力と向き合いたいアナタにオススメです。




他にも読書感想の投稿をしておりますので気に入ってくださった方は是非マガジンから他の記事も見てくだされば私とっても喜びます。
今のところは週の後半を目安に投稿しておりますが、投稿時点の今だと忙しくなってきたため遅くなる場合もございます。
可能な限り更新していきますのでよろしくお願いいたします。




いつも書いてる【余談】ですが、投稿ペース早めたいので今回も割愛します。

一言残しますと。

改めて、自分ファーストが大事だ!と気付かされる。

そんな1冊でした。

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