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実は好印象って「聞いてるフリ」で作れちゃうんですって。【聞くチカラ】マツダミヒロ


おはよう・こんにちは・こんばんわ


「かき氷」 というアカ名で投稿している者です。
この投稿含めた「読んだ本の感想」を投稿しています。
今のところ毎週後半の投稿をこころがけておりますが、仕事などの都合で前後する場合もございます。


※制作スケジュール大幅に遅れてしまったのでこの投稿は先々週(9/2~9/8)分となります。お待ちしてくださっていた方々ホントに申し訳ないです。


今回紹介するのは



マツダミヒロ  著

口ベタで雑談が苦手でも、
なぜか好かれる人がしている36のこと
聞くチカラ





この本はコミュニケーション、雑談が苦手なひとに向けて《 もっともシンプル・簡単に相手と心を通じ合わせるコツ》をまとめた人間関係を円滑にするための1冊です。


・会話が続かない
・話を聞ける人になりたい
・いい人間関係を築きたい

などの悩みをお持ちなアナタにオススメです。


また、ページ数は200ほどで、1ページあたりもスラスラ読めましたので読書初心者にもオススメです。


著者のマツダミヒロさんは作家・質問家(プロフィール読んだ限り、おそらく心理学・コーチングなどを用いる事業)として活躍されている方です。
時間と場所にとらわれない生き方を実現するための事業を生み出す活動もされているようです。
(本書巻末とホームページ参考 2024/9/18時点)




この本の結論から言いますと


相手の話をしっかり聞く。それだけ!


拍子抜けして椅子から転げ落ちそうになりましたよね、説明します。

大前提としてもう1つ覚えておいてほしいことが人はそもそも「話を聞く」より「自分が話したい」生き物だということ。

経験大アリだと思いますが、話を聞いてもらった時に我々は満足感と受け入れられたという実感を得られる。

その逆である「相手の話をしっかり聞く側」にまわることで、人から好印象を持たれるのです。


本書は、人の話をしっかり聞くコツや会話を広げる方法など、人間関係をよりよいものにする為のアドバイスが数多く書かれており。
まさに「めっっさ分かりやすい本」そのものでした。

この本の内容を実践してみれば、すぐ結果は出なくとも少しずつ変われる自分になるかもしれません。(投稿主も実践これからの立場なのであくまで想像だが)

前置きだけで長くなりましたので早速解説に移らせていただきましょう。




◆大切なのは「聞いている」という姿勢


「人の話を聞く」のを想像すると面倒など様々なマイナス印象もたれるかもしれません。

この苦手意識のひとつが「相手の話を記憶するのがしんどい」という点ではないでしょうか?

「話を聞きながら、意見をまとめ、反応する」

想像するだけでも億劫になりますよね。
コミュニケーションに面倒というイメージがつく最大の理由こそこのトリプルワークでしょう。

この気持ちを軽減できる助言を著者はこうあげています。

話をすべて理解する必要はない、大げさに言えば「聞いてるふり」でOK。

43ページ

人によっては意外な答えだったかもしれません。

この例を著者自身の体験という形で、まえがきに記されていたので紹介します。

著者は海外にむかう飛行機で、隣に座ったイギリス人男性に話しかけられたそうです。
著者自身コミュニケーションが苦手で英語もあまり話せない中で困惑したでしょう。
この状況でとった行動というのがただ笑顔でうなずく。これだけでした。
飛行機が着陸してから、イギリス人の彼は「サンキュー」と別れを惜しむようにハグされ、笑顔で降りていったそうです。

もしかするとある程度の英語で反応はしたのかもしれませんし反応だけで乗り切れるだけのシチュエーションはそうそう出くわさないかもしれない。
それでも言葉以上に大切なのはリアクション、つまりは「相手と向き合っている姿勢」なのかもしれません。

聞ける人になるために、まずは「相手の話をすべて理解しなくてはいけない」という思い込みを捨て、相手を見て、自分の表情を意識しながら、静かにうなずきましょう。
それだけなら誰でもできますし、何よりあなた自身がリラックスして相手と向き合うことができます。

43ページ

これを意識する、すなわち「聞ける人」になればあなたに好印象を抱く人は増えていくことでしょう。
それが意外なかたちで繋がっていく可能性だってあるのです。

この話を踏まえたうえで進めていきます。




◆リアクションは特に大事


先ほどあげたイギリス人男性との話で出た「ただ笑顔でうなずく」という動作。
このリアクションの重要性についてもう少し触れていきましょう。


著者は過去に 会場で話している時に〔目の前の人たちが大きくうなずくことも笑顔で相づちを打つこともなく話を聞いている〕状況にあったとのこと。
その後、アンケートにて「めちゃくちゃ面白かった!」という感想で溢れていましたが、内心「もっと反応してくれ、、」と思ったそうです。


この話からわかる通りでしょうが
リアクションは相手に熱意・意識を伝えるうえで最も重要なのです。

話し手にとって反応とは安心感でもあるのです。

ただ気をつけるべき点はリアクションが大きければいいわけではないこと
大きな会場でひとりバカでかい反応を取り続けている光景さえ想像していただければお分かりでしょう。。

ただ相手をみて静かにうなずく。
これだけで充分聞いている姿勢は伝わります。




◆話し手の「本当に伝えたい想い」をくみ取る



ここまでは聞く姿勢を中心にふれていきました。
ここからの2項目は「コミュニケーション」についての攻略です。

著者いわくコミュニケーションがうまい人とは
〔 その場を心地よくし、誰からも好かれる人〕
とあげられています。

そして話し手が求めているものは
〔 話したあとの安心感や満足感 〕

なのです。

相手を満たしてあげるためのアドバイスも多く書かれていますが、その中から1つピックアップして紹介します。
それが

「この人はなぜ、この話をするのだろう?」
「この言葉には、どんな意識が隠れているのだろう」

これらを意識することです。

意識することで相手の仕草、表情、手の動き、熱量、スピード感などを客観的にみることができることでしょう。

例えるなら
「昨日は会議で言い争いがおこって大変だった」
という話だと「大変だった」というところがメインワードの確率が高いでしょう。
「けっこう大変だったんですね」と聞いてみれば好感度爆アゲかもしれません。

書いてる私も内心ムズカシ〜と思いつつ、大変だとしても覚えておくべきポイントだと実感しました。




◆求められていないアドバイスはNG


先程の話で、相手がはなしたい内容が分かったとしても、覆いかぶせるようにアドバイスするのはNGです

「それはつまり○○ってこと?」
「つまり××ってことか!」

これらの直球を投げることは相手の話したい欲をへし折る行為となるのです。

相手が伝えたいことを理解しても、聞く姿勢を維持し、話を聞き切りましょう。
答え合わせをするような気持ちで、最後までま話を聞いてあげるのです。

90ページ


聞き手である自分にとって、主役はあくまで相手です。
この本の題である「聞く」において特に大事なので私も含めて肝に銘じましょう。


これは私自身の補足ですが。

《 求められていないアドバイスはNG 》

たくさんのコミュニケーション本を読んできた中で多く見てきた項目です

特に女性は共感をおもきに話をすることが多いので尚更気をつけた方がいいでしょう。
というより老若男女すべてに当てはまることで不要なアドバイスは控えた方がベストでしょう。

相手が求めてきたとき意外アドバイスはしない!

読んでるアナタも、今書いてる私も改めて頭に入れておくべき必須事項です。




◆相手に会う前に、自問自答する


本書いわく
「聞ける人」は自分にしている5つの質問をしているとのことです。

それが

「この人との時間を、どんな時間にしたい?」
「この人は、どんなことに関心をもっている?」
「相手との共通点は何?」
「相手にどんなイメージをもってもらいたい?」
「どんな顔をして聞いている?」

です。

現時点で長くなってきたので、上記から2点だけピックアップして解説していきます。



「この人との時間を、どんな時間にしたい?」


「聞ける人」にとって「会話の主役は相手」

この人との時間をどうしたい?は重要事項です。

相手に「どこ行きたい?」「何食べたい?」と聞いてみましょう。

「ゆっくり2人ですごしたい」
「バカ騒ぎできる時間にしたい」

ゆっくり話すのなら1品ずつ食べられる料理屋にする。
酒交わしながらバカ騒ぎするなら繁華街の居酒屋にする。

このように相手の要望・目的を満たしてあげることを中心に店や行くところを決めるのです。

これは相手にとっても、事前に答えた質問を叶えてくれた!と好印象を抱くでしょう。

「私のことを大切に思ってくれている」

この感情を抱かせることがゴールということです。



「相手にどんなイメージをもってもらいたい?」

会社やコミュニティでは頼れるリーダーでも家では妻に甘えたりと人は会う相手によって態度やイメージが変わるものです。

ここから分かるように人は相手にどう見られたいかを自然と意識しているということです。

それでも不意に気が緩んだりして「余計な一言だった」「態度を間違った」というミスを起こしてしまうこともあるでしょう。

イメージの選択は一歩間違えると嫌な気持ちにさせたり信頼を失ってしまう可能性だってあるのです。


それを防ぐためにも「相手にどんなイメージをもってもらいたい?」かを自問自答し、明確にしていく必要があるのです。


友達と会うときは「ラフな自分」
取引先との会食では「キリッとした自分」

のように事前に決めてから挑めば最悪な事態を極力さけることができるのです。

誰かとお会いする前は、まず自分が相手からどう見られたいかを自分に問いましょう。自分が相手から抱かれたいイメージをクリアにしておくのです。
それを明確にしておけば、その目的を遂行するための準備ができます。
その準備があれば、安心して「見られたい自分」を演じられます。

142ページ

自分が見られたい姿を決めておくことは、会話にうつる以前に大事なことなのかもしれません。




◆話は最後まで聞き切る

長くなってきたので、一番大切だと感じた章に触れて終わりにしましょう。

冒頭から「話を聞く」ことの重要性については書いてきたつもりです。

もう1つ大切な項目である「相手の話は最後まで聞く」ことについて解説します。

前置きですが

人が話をするときのスピードは1分間に約400字、人が話を聞けるスピードは1分間に約800字と言われています。
つまり「話す能力」と「聞く能力」には処理速度として2倍の差があり、話す能力に対して、聞く能力には余裕があります。
この状態だからこそ、話を聞きながら、「ほかのことを考えることができてしまう」のです。

36ページ

上記の話から伝えたいことが
聞くスピードは、話すスピードの2倍の差があることから " 自然と次の話題を準備できちゃう " ってわけです。

これは言い換えると「聞く&話題の準備」を同時に行うとも捉えることができます。
と思ったでしょうが実は「人の脳は2つのことを効率よく行えない」ことが研究で明らかにされているようです。
これは読んだ私としての解釈になりますが、次の話題の準備によって、もう片方の「聞くこと」が疎かになるということに繋がるのかもしれません。

それを防ぐ方法こそが

「いまは聞く側」と決める

それだけです。


「聞く側」に集中すれば、次なにを話すかに脳のリソースを割かれる心配はいりません。

相手の話を最後までま聞き切ることは、あなたに集中しているという事実になりますし、「聞ける人」になるための必須能力でもあるのです。




『まとめ』

◆大切なのは「聞いている」という姿勢

相手とのコミュニケーションで必要なことのひとつが「アナタの話を聞いているという姿勢」

仮に相手が英語で話しかけてきたとしても

" 相手の話に耳を向けて
自分の表情に意識を向けて静かにうなずく "

相手の話をすべて理解しようとしなくたって大丈夫!

アナタの話に向き合っているという姿勢さえ伝われば相手にいい印象を持たれることでしょう。



◆リアクションは特に大事

話している人にとって、相手からの無表情ほど不安になることはないでしょう。

" ただ相手をみて、静かにうなずく "

これだけで話し手に熱意や姿勢は伝わることでしょう。

ただオーバーリアクションになると大きな会場などで悪目立ちになるだけなので加減は意識しましょう。



◆話し手の「本当に伝えたい想い」をくみ取る

話し手が求めるのは
〔  話した後の安心感・満足感 〕

相手に気持ちよく話してもらうために必要なことの1つ。《 相手の気持ちに寄り添う 》

「この人はなぜこの話をするのか?」
「この言葉にどんな意味が隠れているのか?」

もし相手が
「昨日テーマパークに行ってめちゃ興奮した!」
といった場合、キーワードは 「興奮した」という気持ちの面かもしれないということ。

人の話を聞くときは、感情にフォーカスすると上手くいきやすいかもしれませんね。

そしてコミュニケーションがうまい人とは
「その場を心地よくし、誰からも好かれる人」
ということも肝に銘じましょう。





◆求められていないアドバイスはNG

相手の話を聞いている途中、内容や解決策がわかったとしても、覆いかぶせるように話題を奪ったりアドバイスを挟むのはNG。

「つまり○○ってこと?」
「だったら××したほうがいいよ!」

これは誰もがやりがちでしょうが、円満な関係を結ぶうえでは逆効果でしかないのです。

相手が求めてくるとき以外は不要なアドバイスはしないようにしましょう。



◆相手に会う前に、自問自答する

「この人との時間を、どんな時間にしたい?」

「聞ける人」にとって、主役は相手。

その相手と「どんな時間を過ごしたい」かを考えておくことは超重要。

相手に「どこに行きたい?」「何食べたい?」など前もって聞いておくことがベスト。

「ゆっくりしたい」「バカ騒ぎしたい」
など要望次第で選択のてだては変わります。

ゆっくりなら1品ずつ食べれるディナー
バカ騒ぎしたいなら居酒屋やカラオケ

相手の希望をかなえられる手段を臨機応変に決めることが大事なのです。

相手は
「私のこと想ってくれてるんだ!」
と好感を抱いてくれるでしょう。

会話と同じように雰囲気づくりも、人間関係の構築において大切なステップなのです。



「相手にどんなイメージをもってもらいたい?」

会社ではしっかり者
嫁の前では愛妻家

人は相手によって見せる姿・態度は変わるもの。

人は自然と相手からの印象を気にしがちです。

それでも気が緩み、余計な一言を発したり対応を誤ってしまうことだってあります。
イメージは一歩間違えるとこの先の関係すら左右しかねないのです。

そうならない為にも、
前もって「どう思われたいか?を考えておく」
これが重要となります。

「クールに思われたい」
「ラフに思われたい」

イメージ戦略を明確にすることも人間関係の構築には大切な要素なのです。



◆話は最後まで聞き切る

相手の話を聞く上で大事なことは
「 話を最後まで聞くこと 」

人が話を聞くスピードは、話すスピードの2倍ちかくあるので聞いてる最中に次の話題をつくりがちになるのです。

「人の脳は2つのことを同時並行できない」という研究結果もあるとのこと。
それは言い換えれば「相手の話に集中できていない」も同然。

対策は単純で
「聞くことに一点集中する」

話を聞くことにのみ集中すると決めれば考えずに済み、相手に向き合っているという事になるのです。



といった所で終わりにします。



他にも


・じぶんが「能動的」か「受動的」なのか
・会う相手が事前にわかっている時のコツ
・「聞いている」と「聞こえている」の違い
・「自分が聞きたいこと」より、「相手が話したいこと」を聞く
・安心、信頼を得られる3種の相づち
・「オウム返し」を上手く使うには
・聞くチカラが進化する5つの「魔法の質問」


など「聞ける人」を目指すための戦略がたくさん載せられてます。


今回触れた項目たちも、内容の一部を抜粋したものが大半なので、この投稿だけで気になった人は是非手に取って読んでみることをオススメします。




他にも読書感想の投稿をしておりますので気に入ってくださった方は是非マガジンから他の記事も見てくだされば私とっても喜びます。
今のところは週の後半を目安に投稿しておりますが、投稿時点の今だと忙しくなってきたため遅くなる場合もございます。
可能な限り更新していきますのでよろしくお願いいたします。


いつもは【余談】を書いているのですが、先週分と今週分と出せていない投稿たまっている都合で割愛します。

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