見出し画像

大切なのは「稼げるじぶん」でい続けること【26歳の自分に受けさせたいお金の講義】安江一勢


おはよう・こんにちは・こんばんわ


「かき氷」 というアカ名で投稿している者です。
この投稿含めた「読んだ本の感想」を投稿しています。
今のところ毎週後半の投稿をこころがけておりますが、仕事などの都合で前後する場合もございます。


※制作スケジュール大幅に遅れてしまったのでこの投稿は先々週(9/16~9/22)分となります。お待ちしてくださっていた方々ホントに申し訳ないです。


今回紹介するのは



安江一勢 著


26歳の自分に受けさせたいお金の講義



この本は幸せな人生を送るうえで必要不可欠な「お金の知識」をまとめまくった1冊です。

・お金への不安が消えない
・お金のプロから人生攻略を知りたい
・27超えてるけどお金の知識を得たい

など抱かれてるアナタにおすすめです!!


この本は全体で300ページほどと、一見すると多めですが、読みやすくスラスラ読み進めることができましたので、読書あんまりしたことない人にもオススメです。



著者の安江一勢さんは税理士をされている方で、「20代で合格率2%の難関資格」である税理士試験に合格し、23歳という若さで税理士登録されたという脅威の経歴を持たれています。
(本書巻末を参考)  X(旧Twitter)リンク




20代で税理士になったと聞けばスゴい人というイメージを持たれるでしょうが著者の人生は順風満帆ではなかったとのことです。

父が経営に失敗し、1億以上の借金があることがわかり夜逃げし、母の実家のある離島での生活になったのです。
家族、いつもの日常を失った著者は「お金がないとどうしようもない」ことに14歳にして痛感したのです。
この状況から猛勉強を重ねたことで、税理士となり、今では会社の代表をされています。
今は妻と双子に恵まれた生活をされています。

「お金が無ければ幸せは守れない」ことを痛感した著者だからこそ書くことのできた〔お金の攻略本〕です。




26歳は大卒だと社会人4年目、高卒で8年目と仕事にも慣れてきて、先の人生を考え出す人が多いであろう時期です。

転職、キャリア、結婚、育児など人によっては人生とどう向き合っていくのか考え出す時期でもあります。

または27歳、もしくは30以降という人でも。年齢関係なくこの先の生き方、そしてお金との向き合い方について新たな発見をさせてくれる本だと私は感じました。


そんなお金との向き合い方について

1.貯金と銀行
2.保険
3.税金
4.投資
5.負債
6.暮らし
7.結婚と子育て
8.仕事とキャリア
9.起業と副業
10.自己投資
11.お金の計画
最終.お金と幸せ


の12項目に分けて書かれています。

すべてに触れるのは流石に大変なんで厳選して紹介していきます。



それでは始めていきましょう。




◆貯金をするとお金は減っていく



私たちは昔から「貯金しておきなさい」と言われて育ってきました。

一見すると損しないようにという意味でアドバイスされた言葉ですが、30年ほど前の「銀行に預けるだけでお金が増えた」という背景から来ている言葉というのが正体なのです。

分かりやすく説明するなら
昔は、100万円を10年預けていた場合179万円にまで上がっていた計算だったのです。

投稿時点の今は100万円を10年預けたとしてもたった200円しか増えない現状。

さらにいえばお金の価値にも影響される話。
世の中の物価高騰でお金の価値は変動します。

今日100円で買えていた卵が、明日には110円に上がることだって有り得るのです。

今は昔とくらべて利率が下がり、不安定な世の中となってきた昨今では目的なく貯金すること自体が「お金を減らす行為」に繋がるということです。

ただ、もしもの備え、すぐ必要になるもの・コトに対して「ある程度の貯金」をしておくことも大切です。
「必要な貯金」については本書でさらに詳しく書かれていますが長くなるので割愛します
(51~56ページ)

結局のところ、お金増やすにはどうすりゃいい?
というアナタの本音聞こえた気がしたので答えていきましょう。

結論を言えば「投資」です。
次の項目で触れていきます。



◆投資はギャンブルじゃない


では投資について触れていきましょう。

投資ときいて「ギャンブル」というイメージを持たれる人も多いのではないでしょうか?

著者いわく、ギャンブルは「投機」と書かれています。
分かりやすく解説していきましょう。


「この株を買えば来年にはお金2倍になるよ~」

という誘い文句で騙される人も多いですが、知識もなく飛びかかりたくなるおいしい話が「投機」というイメージです。
「投資」はある意味で勉強の連続なので、プロと同じ土俵で戦うのも難しい話なのです。


著者は「投資」について

リスクを考えたうえで、しっかりと学び、自分のなかで納得して投資をおこなうのであれば、投資はいいものです。
誰かに言われた通りにおこなったり、誰かに任せっきりでおこなったりする投資は、投機に近いです。パチンコやスロットで勝つことを祈っている状態と何ら変わりません。

113ページ

と書かれています。

では我々素人がはじめるにはどうするか?となりますが、著者がオススメされているのが
『投資信託』による運用です。

わかりやすく説明すると、多くの人から集めたお金を、資産運用のプロが投資・運用し、その利益を分け合うシステムです。

リスクもある以上、損することもありますが、逆に増えることもあるのです。

それでも、先程あげた「貯金するとお金が減る」に当てはめれば、ただでさえ価値が減っていくかもしれない通貨だけでなく、その一部を元手に長期目線で増やしていく方が"お金は増えやすい"という点に繋がる。
という認識です。

そして、投資についてもう1つ大切なことが
投資はできるだけ早いうちから始めたほうがいい
ということ。

長期投資は若いうちからはじめることができれば、高い確率でお金を増やしていくことができます。時間を投資にまわすことができるのは、若さゆえの特権なのです。

117ページ

ひとまずは、投資を若いうちからはじめておくということだけでも覚えておいてください。

この理由について次の項目で触れていきます。




◆複利は人類最大の発明



「若いうちから投資したほうがいい」と書いたもののあまりピンときてないのが本音でしょう。

その理由は「複利」という仕組みにあります。

複利とは、利息の計算方法のひとつです。
預けたお金(元本)から生まれた利息を、さらに元本に組み入れ、その増えた元本に対して、また利息を計算していく方法です。

121ページ

天才科学者であるアインシュタインも

複利は人類による最大の発明だ

という名言を残されているほどです。

わかりやすく説明するなら
投資で預けたお金が、手元のお金をもとに増えていき、増えたお金がまた手元額と合わさってさらに増えていく。というものです。

下記は毎月1万円投資したときのシミュレーションから抜粋したものです。

1年目は12万円にプラスして運用益0.2万円とするなら12.2万円
これが5年目には60万円+運用益4.6万円で積立額64.6万円
10年目になると120万円+運用益19.7万円の積立額139.7万円

122ページ参考

書いてる私もパッと見頭痛くなりそうな表でしたが、運用益が少しずつ"雪だるま式"に増えていくというのが複利というシステムという認識です。
塵も積もれば山となるみたいなイメージです。

これを早ければ早いうちに行うだけで将来的なお金のリスクを減らせるという認識なのです。

銀行に預けても増えない現代だからこそ、投資信託という新たなシステムを用いて備えていくというのが現代のお金による生存戦略となる、ってわけです。




◆リボ払いにだけは手を出すな



続いてはクレジットについての項目です。

クレジットカードといえば。
今では皆持っていて、買い物において必要不可欠となるアイテムです。

支払い方法も様々で、一括払いから分割払いまで、その状況に応じて私たちの生活を豊かにしてくれています。

そんなクレジット支払いのなかで「絶対にオススメできない手をつけてはいけない」と著者が断言する支払いがございまして。


それがリボ払いです。

リボ払いはその仕組みによって、一発で悪い借金に判別されます。なぜなら、返済計画を立てることがほぼ不可能だからです。それくらい利息が高いのが、リボ払いの大きな問題点です。

142ページ



引き落とし日に一気に落とす「一括払い」
何ヶ月かに分けて落としていく「分割払い」

これは分かりやすいでしょうがリボ払いは少々厄介です。
リボ払いは「あらかじめ設定しておいた金額を支払っていく手段」です。

どれだけ買っても毎月1万円の返済で済むなどのような、いわば使いたい放題できる魔法のようなシステムなのです。

つまり使えば使うほど返済期間が伸びていくというもの。恐ろしい話です。

さらに厄介な点もございまして

なぜ、これほどまでにリボ払いを止めるのかというと、リボ払いの手数料は以上なほど高いからです。
そして、この手数料は複利で増えていくので、エグいくらいに返済額が膨れ上がっていきます。お金を返しても、減らないという具合になってしまうのです。

143~144ページ

1回1回は小さな出費だとしても、気付かぬうちに100万円の未払いが残っているみたいな悲劇にもなりえるのです。

本書の例を借りると
36万円を3年間で返済できるとしても、手数料を含めて48万円を4年1ヶ月で返す支払いとなるからです。

さきほど紹介した複利が、エグい手数料とともに膨れ上がっていくのもリボ払いの恐ろしい点です。

そのため、カード作成時にリボ払いの案内をされても絶対に断るようにしてください。

銀行からすれば手数料で稼げるビジネスなのでカモにされぬよう私含め気をつけましょう。



と書いたところですが、アプリの分割申請ミスりまして一部返済がリボ設定になってしまい、月5千円くらいで支払いしている立場というお恥ずかしい失敗したことを自白しておきます。

たった5000円でも「この支払い2年近くあるのストレスだなぁ」と毎月思わされます。

私はまだマシな方ですが、リボ払いを数年返し続けた知人もいますので大変なのは投稿主も身に染みて実感しております。

調べてみたところ、カード会社に問い合わせて残り分を一括返済する方法などもあるようですので私含め、少しでも返済分残っている皆様も目処を立てて返す方法があることも覚えておきましょう。

てか本当に真似しないでくださいね。
以後気をつけます(小声)
自分の胸に言い聞かすためだけに長引かせたことここにお詫び申し上げます汗



◆増えたお金には税金がかかる



長く読ませてしまったのでこの章で最後にしましょう。

最後は入ってくるお金について触れて終わりましょう。

お金が入ってくる手段は様々です。

・給料として入ってきた
・事業で儲けがでた
・不動産を買った

これらには税金がかかります。

お金が増えるタイミングでは課税の心配がないかを確認する必要があります。

91ページ

競馬で100万円入ってきたとしても、その額を全部使えるわけではないのです。

恐ろしいのは、貰ったモノにも税金がかかる場合があることです。

車や不動産はお金と同様にみられるため注意が必要です。

ただ、大きすぎない額のお年玉や宝くじなどの増えても非課税対象なものもございます。

該当、例外それぞれあるにしても
増えたお金に税金がかかる可能性があることを常に意識しておくことは特に重要です。



『まとめ』お金は「幸せ」を守るためのツール


◆貯金をするとお金は減っていく
◆投資はギャンブルじゃない
◆複利は人類最大の発明
◆リボ払いにだけは手を出すな
◆増えたお金には税金がかかる

と説明してきました。

将来の家のこと
結婚、子育てについて
キャリアの話
稼ぎ方

など触れたい点はまだまだありますし、内容はどれもバラバラです。


一見すると内容は様々あるにしろ
著者が1番伝えたいテーマというものが


理想実現・幸せな生活にはお金がかかる


だと思いました。

著者自身、大変な思いをしてきたことは冒頭に書いたとおりです。

今は妻に双子とともに生活をされていますが、本書に書かれていたような過酷な生活を我が子にさせたくないという思いは文章通じて伝わってきます。

よく " お金で幸せが買えるか否か " という議論を聞きますが答えは人によって変わりそうですね汗

この本を読んで思い出したのが、コロコロコミックを代表する作品のひとつ「でんじゃらすじーさん」という作品で出てきたセリフ

お金はな、
お金より大切なモノを守るためにあるんだよ



人の愛は金で買えないにしろ、得てきた幸せをお金によって守ることは可能ということでしょう。

思い出した話なだけで論点ズレそうなので戻しますが。
お金の知識ひとつで人生はいろんな方向にいってしまうもの。幸せになる為にも勉強・教養はいくつになっても大切だと実感させられました。


というのがこの本を読んで得た私としての感想です。



といったところで以上にします。


他にも

・日本の消費税は世界的に安い
・給与明細はちゃんと見た方がいい
・iDeCoが持つ3つのメリット
・NISAは国からのプレゼント
・不動産で不労所得はあまくない
・「いい借金」と「悪い借金」の違い
・結局「マイホーム」と「賃貸」どっちがいい?
・家賃はケチるな!!!
・一生の愛に、お金は不可欠
・高くとも結婚式をあげた方がいい理由
・「消費・浪費・投資」の理想の割合
・お金は「仕組み」で稼ぐ

などお金にまつわる奥深い話もりだくさんです。

お金の勉強を受けてこなかった我々の教科書になってくれるような、そんな1冊です。

お金の知識について少しでも気になったアナタに進めたい1冊です。




他にも読書感想の投稿をしておりますので気に入ってくださった方は是非マガジンから他の記事も見てくだされば私とっても喜びます。
今のところは週の後半を目安に投稿しておりますが、投稿時点の今だと忙しくなってきたため遅くなる場合もございます。
可能な限り更新していきますのでよろしくお願いいたします。


いつもは極力【余談】を書いて締めてはいるものの、遅れを挽回したいので今回は省略します。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?