没入することの怖さと、必要な想像力
恋は盲目、ヲタクなら沼にはまる。
生きていく中で、何かに没頭した経験は誰しもありますよね。
今回、林真理子さんのご著書「幸福御礼」
を読んで、没入することの美しさと怖さを学びました。
タイトルの斜め上を行くストーリーがすごく面白かったです。
理性的な女性、由香は、旦那が突然市長選挙に出馬することとなり、姑や親類の中で奮闘する。そのうちに選挙に没乳するようになり、
思いもよらない行動や言動を行う由香。
読者としては、大丈夫?やりすぎでは?と
ハラハラドキドキするのです。
幸福とは何か?
その行いをすることによってこの先自分だどうなるか。経験値を積めるのはいいのですが、
一つ方向を間違えると恐ろしい事に。
その渦中にいるときは自省できないのが人という生き物。
我が身を振り返っても、思い当たることがあります。
私もいちヲタクとして推しを応援しています。
数年前は、snsや現場にできる限り浮上して
応援していたものです。だんだんエスカレートして、snsを推しがあげようものなら、即いいねとリプ。現場がある土日は家をほったらかしにして出かけました。たくさん元気をいただけたし楽しいし、自分が生き生き輝く気持ちでした。そのうちに限界が来てしまったのです。
家の中は散らかるし、
土日は家族と別行動。もう少し自由が効く時に推しに出会えたらよかった。どれだけ思ったことか。
それが運命。今だから出会えたのです、きっと。そこで私はこの状態を続けたら自分がどうなるか?と想像しました。
心も体もきっとしんどくなって、家族にも
辛く当たってしまう。
1年かけて、お茶の間ファンに落ち着きました。今のできる環境で応援したいと思っています。
そんな私なので、由香に対する想いが強く、
涙が出るほど自分ごとのように読みました。
由香の選択、私の選択
正解は分かりませんが、新しい世界に飛び込むも良し、身を引くも良し。
ただ一つ言えることは、
「没入している時こそ、これを続けた自分がどうなるか?頭でイメージすることが大事」
だと思いました。
自分でわからないなら、周りに聞いてみるのも一つの手。客観的に自分を見られるときっと
理想に近づける気がします。
言うは易し行うは難し
日々精進して過ごしたいと思います。
おすすめの一冊みなさまぜひ。