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表現の仕方がわからない

今日は久しぶりに家族の誰一人予定がないという貴重な日だったので、家族総出でショッピングモールに買い物に出かけました。あっ。家族総出というだけで下衆な印象を与える恐れがある時代になっている、今まさにそのように感じましたが心底どうでもよいので話を戻します。

まだ子どもたちが小さい頃は、GWKには四万十川にかかる悠然たる無数の鯉のぼりを見に出かけるのが恒例行事でしたが、もう鯉のぼりを見に行こうと提案しても、「行かん」と言うのだろうと思います。
ああして写真を撮ったよなぁ、可愛かったなぁと昔に思いを馳せていると、付随して未解決の問題を思い出しました。

まだ幼かった娘から、舌で鳴らす音をどうやって書けばよいのかと聞かれて答えられないままだいぶん年月が流れてしまいました。「ツェ」「チェ」の舌打ちと呼ばれる音ではなく、ほら、犬を呼ぶときに使うやつです。
そういえば、イキったヤンキーが共鳴し合うときに鳴らすイメージもありますが、それです、それ。

グーグル先生に聞いてみると、
「コロッ」「カッ」「コッ」「カラッ」「ロッ」など実にバリエーション豊かな表現がされているようでした。私はら行は必須という印象をもってはいますが、ら行一文字で表すには不足があると思っています。日本語で「コケコッコー」「ワンワン」のように定番の表現はないようで、あのやつを何と書けばよいのか、今でもアドヴァイスをすることができません。

それどころか、誰でも一度は聞いたことがある、いやいやもしかしたら、一度は鳴らしたこともあるかもしれないあのやつ、あの音というか行為の名前すらわかりません。

せっかく未解決問題を思い出せたので、グーグル先生の力を借りてみることにしたというわけです。

あのやつの音は、クリッカー音と呼ばれる機会が多いようですが、クリッカー音は、道具が鳴らす音の場合もあるようです。
ですので、あのやつの音は「舌べらクリッカー音」と、わざわざ舌べらによって鳴らされるとということを記した方がよさそうな感じです。「舌鼓」と言っておられる方もありましたが、「なんかちがう」と思いますし、本当にそういう名前であるのであれば「舌打ち」のように、もっと定置していなければならないのではないかと思いますが、どうでしょう。

どちらかを選ばなければならないのであれば、「舌べらクリッカー音」の方が相応しい気はするので、そちらを採用したいと思いますが、このことを覚えておくことは2ヶ月もてばよいほうだろうと思います。

少し考えたりグーグルワールドに入ってみたりはしましたが、娘の問いに対しては、やはり答えることはできないという結論に達しているので、その話題には一切触れることなく一日をすごしきりました。

あの音ににしっくりくる表現や、あの行為にしっくりくる名前を、どこかのタイミングでビッタビタの表現をして、糸井重里さんか、宮藤官九郎さんか、ひつの日かの松本人志さんが世に広げてくれたら、どんなに素晴らしいだろう、どんなに迷いから救われる人がおるだろう、と思わずにはおれない気持ちなのですが、この思いは2日もてばよいほうだろうと思います。

「たんこやん。」「それ、たんこいうんやで。」「たんこでっせ。」「普通にたんこいうてるで〜」はいはいはいはい。
関西圏では「たんこ」ということばを使用しているとの情報もキャッチしました。
あのやつに名称があるという進んだ文化圏であります。グーグル先生に「たんこ」と聞いてみたところ、

たん‐こ【淡湖】
読み方:たんこ
淡水湖

たん‐こ【炭庫】
読み方:たんこ
石炭貯蔵しておく倉庫石炭庫。

たん‐こ【短呼】
読み方:たんこ
発音しすいように、本来は長音節の語を短音節にして発音すること。例えば、「ちょうちょう蝶々)」を「ちょうちょ」というなど。⇔長呼

たん‐こ【×蜑戸】
読み方:たんこ
海人(あま)の家。漁家

デジタル大辞泉より

「え?のってへんの?」「たんこちゃうん?」「大阪だけかー?」「たんこたんこ。」「もうたんこにしといたらええやん。」

黙れ小僧。

この通り、「たんこ」はまだ通称として認めてられていないようで、やはり汎化されてゆかねばならないと思うわけです。この際それでも何でもよいので、ぜひともここは一つ、糸井重里さんか、宮藤官九郎さんか、ひつの日かの松本人志さんよろしくお願いします。



そういえば、未解決問題がもう一つありました。
無表情で口を閉じたまま、相手に何かを「ほれよ」みたいな感じで渡すときに「FN」と出す音をどう書けばよいのかという問いです。

同じことを繰り返して恐縮ですが、無表情で口を閉じたまま「ふ」みたいに言うやつです。
ハミングによく似た音なので「ふん」「HUM」みたいに表記されるかもしれませんが、無表情で口を完全に閉じたままでの完全な一音ですので、上記の表現では苦い顔で首を捻るしかありません。

かと言って、「ふ」でもないし「ん」でもない。
もちろん「ふん」「HUM」でもない。

何とも表現し難い音であるので、「コケコッコー」のような、定番の表し方があるとよいのにと思います。

世の中のほとんどは、私に無関係でどうでもよいじゃないかと思うことに努めてブレずに生きていきたい思っていますが、このことについては、いつか娘が合点のゆく答えが見つかるといいなと思います。

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