映画「桐島、部活辞めるってよ」感想

この映画は本当に感想を書くのが難しい。
なんってったって、ストーリーとしてはただ桐島が部活辞めただけだから。
学校の中でも目立つ、なんでもできるバレー部エースの桐島が部活を辞めた。
それだけ。
そんななんでもないことだけど桐島の周りの生徒たちは揺れる。

桐島が出てこないのが本当にすごい。すごいってなんやねん。
様々な生徒の視点から、桐島をめぐって衝突する生徒たちを追う。

高校という社会の中で、つながっているようでつながっていない、それでいてつながっている生徒たち。

学校の主役じゃないような映画部の子や吹奏楽部の子を中心に描かれるシーンもあって爽快。
セリフもないし1秒くらいしか映っていない生徒にも心から本気になれることがあって、登場人物たちと少しずつつながりあっている。

青春ってもっとあっさりしていて大したことは起こらないんだけど、それでもいいやと肯定できるような映画に感じた。

そんな映画のラストに流れるのが高橋優さんの「陽はまた昇る」。
前からこの曲は好きだったので余計に感動した。
この曲は色んな人に力を与えてくれると思う。
もちろん登場人物にも。


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