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留年逃避!石を見て鉱山に想う
5月の終わり、気温がぐんと上がり夏の足音が聞こえてくる今日この頃。私は留年ぎりぎりでした。
はじめに
こんにちは。旅する大学生です。
前回の更新から半年ぶりです。まだ短期留学の話も書いてないじゃないか、とか言われそう笑
なんで更新しなかったかというと、noto書くのに飽きていたから。もともと飽き性ではあるのですが継続が特に苦手。だけど、やっぱり文章を書くのと旅が好きなのでこうやって残しておきたくなりました。
(旅は相変わらずぼちぼち行っていたのでネタはたっぷり蓄えました👍)
これからも不定期更新ですが旅する大学生をよろしくお願いします。
さて、冒頭の留年うんちゃら。正確にいうと、再試験で合格点を取らないと入学当初に予定していた進路を変更しないと留年することになる、と知らされた。
それを知らされたのが旅行に行く前日、そして旅行を決めた日。そう。私は逃げたのです。何から、現実から。
以前の広島のように、私は受け止めきれないものがあると逃避をするらしい。
大学も3年目、立ち向かうより、一旦逃げるのコマンドばっかり上手になっている。
そんな情け無い逃避行、少しだけ聞いてください。
旅行計画
今回のメイン目的地は石見銀山、世界遺産にも登録されている日本の経済を支えた銀山だ。
今回の足は車🚗、もちろん愛車の赤いデミオ。そして日にちは週末金土日と余裕を持たせた。
事前に決めた計画は以下の通り
1日目(金曜日)夕方に出発し途中の道の駅で車中泊
2日目(土曜日)午前中に到着し石見銀山を観光、その後は早めに宿に行きゆっくり過ごす
3日目(日曜日)宿をチェックアウトの後寄り道をしながら帰る
と、こんな感じ。旅行中もあらかたこの計画通りに過ごせたのでなかなか良い計画だったと思う。
1日目
金曜日は4限まで授業がある。終わるのが16時ごろで、家に帰って荷物をまとめ、お風呂に入って、髪を乾かし、そして車に乗り込んだ。そこまでで大体18時ごろだったと思う。
下関から石見銀山まで、大体5時間くらいかかる。カーナビを石見銀山から一番近い道の駅に設定し、行けるところまで行って車中泊をしてやろうと思った。
この時の私に言いたいのは「毛布を持っていけ」ということ。毛布を持っていかなかったことを後に私は後悔する。
これから来る夏を想起させる暖かいよりも暑いと感じる西日の中、私は赤いデミオを東に走らせた。
山陰道と道の駅
行きは萩を通って益田、そこからずっと山陰道を辿っていくようなルートを進んだ。
山陰道の良いところは、無料で使えるところと、PAのように道の駅が一定間隔で設けられているところ。
特に後者は、いちいち車を停めて休憩場所を検索する手間がかからない。なんて一人旅に優しくのだろうかと、一人胸の内で感動した。
途中の道の駅にいくつかより、何度目かの道の駅でカーナビに設定した道の駅に辿りついた。丁度0時を回った頃だったと思う。
エンジンを止めて、後部座席で横になり眠った。
しかし問題が起きた。寒すぎるのだ。
最初は疲れですんなり眠れた。だけど、車中泊に慣れないのと気温の低下ですぐに目が覚めた。スマホで時間を確認すると午前2時。まだ眠れると思い二度寝をしようとしたが、寝起きのまどろみも覚めるほどに寒かった。上着に持ってきた薄手のパーカーがまるで歯が立たない。
結局、どうすることも出来ないので、寒さに震えながらスマホをいじり仮眠と起床を繰り返してやり過ごした。
そのうちやることが無くなったので留年のかかっている再試験の勉強もした。
2日目
スマホをいじりながら、徐々に明るくなる空を眺めながら夜が開けるのを待った。
時間はゆっくりなようで過ぎればあっという間だった。
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日本海側は朝日が山から昇ると知った
朝5時になったらここを出ようと決めていたので、時間になったら車にエンジンをかけ道の駅を出た。
寄り道出雲
目的地の石見銀山は午前9時から営業開始する。
道の駅から銀山まで、30分あれば着く距離なので一度銀山を通り過ぎ出雲まで足を伸ばす。
(出雲には以前も行ったことがある。よろしければ前回の記事も見て欲しい)
朝日が眩しい道の中、ドライブがてらに出雲大社に向かった。
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朝早い時間の出雲大社には、人がいないと思っていたが、土日なこともあってか思っていたよりも人が多くいた。
だが、境内は早朝の引き締まった空気感があり居心地が良かった。
到着!石見銀山!!
石見銀山に行って一番驚いたことは、銀山だけでなく、その麓に江戸時代の面影を大きく残した街が残っていることだ。
観光地ではあるものの人が住んでいる住居も多く、静かでありながら人の気配がある独特な雰囲気がある。
街から坑道の入り口まで、トゥクトゥクのようなカートに乗って(片道500円)行ったのだが、カートの運転手さん曰く、江戸時代の雰囲気を大事にしている街なので客引きの声掛けが禁止されているのだそう。
江戸時代に浸りながらゆっくり見て回りたい人にはおすすめだ。
銘菓 げたのは
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素朴な甘さが美味しい
45°三角定規のような形の甘いお菓子で、食感はカルメ焼き、味はクッキーのよう。軽い食感と程よい甘さで一袋があっという間に無くなった。
いよいよ入山!
街からカートに乗って坑道まで向かう。坑道の手前で降ろされるのでそこから少し歩いたところに入り口がある。
坑道は石見では間歩(まぶ)というらしい。
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鉱山、というのは、鉱石を掘るための場所で鉱石を撮るために地下に坑道を作り、それがアリの巣のように張り巡らされている。暗くて狭くて湿っていて涼しい。ある種の鬱屈した空気が流れている気がしてなんだか落ち着く。
公開されている坑道はごくごくごく一部であるがその空気を知るには十分に足りる。
公開されている坑道は意外と短く、15分程度で戻ってこれた。
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実を言うと、ここ最近の私は江戸時代に心惹かれていて、いつか時代物の小説を書いて見たいと思ったりしている(いつになるか分からないが)
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穴は頭が丁度入るくらいの大きさ
宿へ
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モナカに牛が彫られていてかわいい
石見銀山を一通り堪能したあと、宿に向かった。
(ここまでで時間は15時を過ぎたくらい。)
場所は温泉津(ゆのつ)地名の通り温泉地だ。
温泉津についてはまた長くなりそうなので別記事にまとめることにする。
3日目
この日はひたすらに帰る日とした。
行きは山陰道を通る海側のルートだったが、帰りは山側を通るルートにした。
山道をくねくねとカーブを曲がりながら登ったり下ったりを繰り返すのは少しだけ好きだ。
午前中に宿を出たので道がずっと明るいのも良い。
途中で道の駅や街を散策したりもした。
偶然に良い場所に出会うことも趣深い。
家に着いたのは18時ごろ。次の日にテストがあったのでそれに備えての早めの帰宅だった。
総括
今回はかなり自由度の高い旅と言えたと思う。
長時間の車の運転は、私には骨が折れることなので、今回の様に定期的に道の駅に寄るとかなり疲労度が下がると分かった。
石見銀山ではやはり鉱山特有の雰囲気が感性に刺さってとても良かった。
山陰道は本当に使いやすく、走っていて楽しい。
そうそう。留年のかかったテストなのだが、この前結果が発表され、無事合格していた。
本当に本当に一安心だ。