お子さんの行動に介入する際は行動を点ではなく、線でみることが重要な話
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お子さんと関わってるとよく遭遇する場面ですよね
癇癪やすわりこみ
寝転でうごかない
ふざけるばかりで何もしない
などなど
こういったお子さんの行動に関わる大人、スタッフが介入する場合、気を付けなければならない事があります
それはお子さんの行動を「点」ではなく、「線」で追うことなのです
これが正しいアセスメントにつなげるために必要不可欠なのです
これができていないと、お子さんに対して、見当違いの声掛け、関わりをして事態を更に悪い方向に複雑にします
以下にどういうことか記述していきます
●お子さんを断片的にみる「点」
一つの状況から考えてみましょう
こういった状況がみなさんは心当たりありませんか
突然突っ伏すお子さん
「どうしたの?」 と声をかける
考える限りの可能性を言葉にしてみる
「お腹すいたのか?」
「どこか痛い?」
「嫌な事があったのか?」
しかし、どれもピンとこないようにお子さんは首を振るばかり
こういった状況になった際、大人はお子さんの前後を正しく見ていない事がほとんどです
保育園や幼稚園、福祉施設等の場面であれば、
大人は別の作業をしていた
誰かと会話をしていた
他のお子さんに気をとられていた
といった「目線が切れていた」状態になっているのではないでしょうか
こうなってる時にスタッフに状況を尋ねると「~だったと思います」などの曖昧な理解になっているケースが多いのです
具体的な状況把握ができていないのです
お子さんの「何もない状態」から「異常に気付いた」という「空白のある2点間」を私は「点」と理解しています
この「点」を限りなくなくすことが保育、幼稚園、児童発達支援センターなどの発達支援の現場では求められます
●お子さんの行動の前後を切れ目なく見ることが線
この「点」「空白の時間」を限りなくなくし、「切れ目なくお子さんの行動を観察すること」を「線でみる」ということです
線で見るとは実際にどういうことでしょうか 上記の例を最初から最後まで見ているとこうなります
他のお子さんと玩具の取り合いをして取られた
玩具を取ったお子さんはすぐに別の部屋へ移動してしまった
突然突っ伏すお子さん
「どうしたの?」 と声をかける
状況が分かっているので
「玩具取られて嫌だったの?」と声をかける
お子さんが頷く
その後の対応へ…
こういった形でお子さんの行動の「前後」を切れ目なく見ていくことで大人はお子さんが納得できるか関わりを引き出すことができるのです
●「点」でみるのではなく、「線」でみるためには
この対応は発達支援の現場でも非常に重要なものです
ADHD
ASD
感覚の過敏さ、低反応からくる行動
など、みられる多くの行動を「点」で観察していると、それの対応に追われ更なる「点」が発生します。いわゆる後手後手な対応になるのです
お子さんの突発的に出る行動の原因をスタッフが正しく理解するためには、その前後をしっかり把握しなければなりません
以下に私が支援の場でお子さんを「線」でみるために行った実践を書いていきます
・ビデオで撮り振り返り、自身の声掛けや目線を振り返る
支援者であった当時、臨床心理士、言語聴覚士(第三者)の方にビデオを撮ってもらい、振り返り時にスタッフ全員でみて、自身の支援を客観的にみる研修を行いました
お子さんへの声掛けや声色、お子さんの行動が変わる前後に何をしていて、適切な見立てや関わりができていたかを再確認するのです
これが非常に辛く、苦しいものでしたが、案外、レンズ越しに移る自分は、
お子さんの行動を見逃し
声掛けのタイミングも早すぎたり
遅すぎたりしているのが
如実にわかるものでした
・会議でスタッフ同士の役割を再確認しておく
上記の研修から得た知見を活かすために、事前に会議を行い、ポイントとなるお子さんから目線を切らないように、スタッフ個々の役割や意識を決めておきました
1.誰がお子さんを中心に観察するのかを決めておくこと
2.観察が難しい状態になった時に他のスタッフに声にかけること、役割の交代などもできること
3.そのお子さんや周囲のお子さんの様子を全体で確認し、活動後の振り返りで次の対応を決めること
4.関わりの際にスタッフがどのような状況判断で、どういう意識でお子さんに関わったかを共有すること
等でしょうか
全員でこれらのこと確認することで、お互いに気を付けるポイントが共有でき、それがクラス全体でお子さんを「線」でみる意識を作ることのできる「阿吽の呼吸」につながるのです