「光る君へ」第十三回第十四回の感想。ネタバレあり。

パピルス狼煙のまとまらない書き流し


兼家パパ、ついに去りましたね。壮絶で凄まじい人生。酷いと思われることも沢山してきたけれど憎めないのは、ひたすら家の為に一族の為に生きた人生、というのが伝わってくるから。

覚悟と自覚をもって行なってきたのだろう。

正直、周りの人間どころか、息子も娘も駒のような扱い。でもそこに迷いはない。一族の為だから。情がないわけではないけれど、、、機をみて的確に動き、結果を出せる実力者だった。

道綱母のところでは、少しばかりでも寛ぐことはできたのかな。


道隆はおっとり長男のまま、地位を引き継いだのはいいけれど、兼家パパのような策略も何もあったものでない。直裁的に好き勝手やり過ぎでこのやり方では、晴明の予言は当たってしまいそう。

歴史はよく知らないので、あえて調べずこのまま楽しませて貰うつもり。


道兼、、、父に認められたいまま、ここまで来てしまって。兄に対してコンフレックスがあるからか、一番でいたい気持ちが強くなりすぎ。

荒んだ心を持ったまま、生きてきている。自ら身体にあざを作ってやってきたのも、誇らし気にしていたことも合わせて、今思い出しても胸がいたむ。

生活まで乱れて、妻子まで離れていくなんて。
父のような覚悟があれば。以前の、弟の前での空元気が本物だったら。

道兼、頑張ってー!と、また応援したくなるんだな。

玉置玲央さんだからかな、道兼の得意気な顔もがっかりした表情も怒ったときでさえ、道兼のピュアさが透けてみえて、もっと道兼に父の愛情が注がれていたら、と思わずにはいられない。まあ、愛されていたらいたで、どうだったかはわからない性格にみえるけれど。

玉置玲央さんは関係なく、この作品が描く道兼像はそんな感じだ。

因みに、ツイッター(現X)でどなたかが、酔いつぶれた道兼の横でウロチョロしていた鼠が、後日道兼に「食べ物をありがとう」と恩返しをしているイラストを描いていて、ちょっとほっこりしてしまった。感謝!


道長もまひろも、それぞれが目指すものはなかなかに難しく、苦戦している。
そんな中でも道長は妻や妾を持ち、子を授かることで地盤を固めているし、まひろはなんといっても気さくで頼れるおおらかな親戚、信孝をもち、何かと気にかけて貰っている。

さりげないシーンで印象に残ったのは、兼家が身罷ったと知り涙ぐむ為時と、子供に字を教えているときに、近くで微笑んで見守る乙丸かなぁ。

竜星涼さん、もうすぐかしら。以前ドラマで気になり、注目してきた俳優さんだから、今回の大河出演を知ったとき、とても嬉しかった。

本当に、一回一回、あっという間に終わってしまうので、かぶりつきで観ている。
素敵なドラマを本当にありがとうございます。


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